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村田歯科 横浜矯正歯科センター Blog

年末年始 診療日程について

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター です。当院では院内の新型コロナウィルス感染症対策(COVID-19を緩める事なく、また、患者様用の手指消毒液衣類用除菌剤を受付にてご用意し、日々の診療にあたっています。

 

<年末年始休診のお知らせ>

2022年12月29日(木) ~ 2023年1月4日(水)

まで 年末年始休診日とさせて頂きます。

矯正歯科・一般歯科 共に1月5日(木)より通常診療となります。

数日間休診になりますので、連休の直前では処置内容が限られてしまう場合があります。

矯正歯科診療では、治療期間中の装置の脱離や不具合が起こることが多々あります。

「装置が外れている気がする」

「ワイヤーがささって痛い」

「なんとなく気になる」「装置が動く」

など、 痛みや気になど症状がある場合は、お早目のご連絡☎をお願いいたします。

 

また、年末年始は特に混み合う事が予想されます。

お待たせするなどご迷惑をお掛けする場合がございますが、

 

何卒、ご理解、ご協力の程を宜しくお願い致しますramen.gif

 

当院ご利用の患者さまには、大変ご迷惑をおかけいたしまして申し訳ございません。

 

医院にご連絡の際は、1月5日(木)よりお願い致します。nurse.gif

 

ご迷惑をお掛け致しますが、何卒、宜しくお願い致します。

 

本年度も、若干の規制は緩和されましたが、まだまだ、コロナ渦のお正月となります。

くれぐれも気を緩めることなく、可能な方は、ワクチン接種!!

また、感染予防、ソーシャルディスタンスを意識しつつ、年末年始をお過ごしくださいませ。

 

私も含め医院スタッフ全員で、感染予防に努めたいと思います。

 

村田歯科医院/ 村田歯科  横浜矯正歯科センター
スタッフ一同

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お知らせ ー 学会出席による診療日予定一部変更について ー

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科 です。

だいぶ、秋めいてきましたが、時折、残暑を感じる日もあります。

皆様、熱中症にはまだまだお気をつけください。

 

さて、私事ですが・・・・

学会出席につき、一部診療予定の変更についてお知らせ致します。

10月5日(水)~7日(金)に開催予定の

「日本矯正歯科学会 学術大会」参加のため一部診療予定を変更いたします。

 

 

大変申し訳ございませんが、

10月5日(水)臨時診療実施  ( 診療時間:午前10:00~午後19:00 )

10月6日(木)臨時休診日

10月7日(金)午後より診療実施( 診療時間:午後16:00~午後19:30 )

 

尚、医院は一般歯科は、通常通りの診療を実施しておりますので、ご連絡等々は可能でございます。nurse.gif

 

矯正歯科医にとって、学会出席は非常に大切な意味を持つ研修機会となっております。今後とも微力ではございますが、矯正歯科医療に努めていきたいと思います。

 

迷惑をお掛け致しますが、何卒、御協力、御理解の程を宜しくお願い致しますgomen01.gif

 

恐れ入りますが、何卒、ご理解、ご協力の程を宜しくお願い申し上げます。

 

 

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夏季休診明け 診療予約(8月18日から)について

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科 です。

夏季休診期間中は、長期にわたりお休みを頂き、ご迷惑をお掛け致しました。

本日、18日より通常診療となっております。

 

また、大変申し訳ございませんが、夏季休

診明けは、多くのご予約希望を頂き、ご予約が大変混みあっております。gomen01.gif

本日、18日より診療業務を開始、対応いたします。

特にネットよりご予約いただきました。初診予約の患者様においては、直近のご予約を希望された患者様については、ご希望通りのご予約が難しい場合がございます。

 

恐れ入りますが、何卒、ご理解、ご協力の程を宜しくお願い申し上げます。

 

今後とも微力ではございますが、矯正歯科医療に努めていきたいと思います。

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夏季休診について

横浜駅前にある村田歯科医院です。

新型コロナウィルス感染症の変異株が急速に再拡大していますね。

暫くの間は、「高止まり状態」なのでしょうか?ga-n01.gif

患者様用の手指消毒液、衣類用除菌剤を受付にてご用意し、院内の定期喚起や柔軟な対応を行い、新型コロナウィルス感染症対策を緩める事なく、また、日々の診療にあたっています。

また、当院スタッフも、順次、4回目ワクチン接種を実施しております。

この季節は、台風や熱中症にも要注意ですねb-orooro.gif

 

今回は夏季休診についてお知らせさせていただきます。

<夏季休診のお知らせ>

本年度は矯正歯科、一般歯科ともに同じ日程で休診日とさせていただきます。

 

矯正歯科・一般歯科 : 8月11日(木)~8月17日(水)まで 夏季休診日とさせて頂きます。

 

休診日あけの18日(木)より通常診療となります。

 

当院ご利用の患者さまには、大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解の程、よろしくお願いいたします。

本年度の夏休みは、久しぶりに行動制限のない夏休みとなりますが、くれぐれも、感染予防を怠らずによろしくお願いします。

 


村田歯科医院
院長・スタッフ

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矯正治療が長引く原因や可能性

横浜駅前にある村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科 です。

新年度も始まり、半月ほどが経過しましたが、新しい環境には慣れたでしょうか?

新たな気持ちで、矯正治療をスタートしたいと思う患者様もたくさんいらっしゃいます。

 

今回は、これから矯正治療をはじめたい方、または、はじめている方への一情報を思い掲載させていただきました。

矯正治療が長引く原因や可能性についてです。

矯正治療は長期的な治療になります。

まず、矯正歯科の専門的な精密検査を行い、診断・分析後、綿密な治療計画(方針)を立案したとしても、人の体ですから、年齢や状態などで期間や方針にブレが生じます。

ですから、矯正治療ではきちんと立ち返ることができる(方針を確認できる)分析や治療計画が大切になります。

決して、その都度、方針を変える切り貼りした治療は良くないと考えております。

 

 

 

矯正治療が長くびく原因として代表的なものは・・・・

 

①歯の動きが遅い(個人差あり)

歯の動きには個人差があります。顔の骨格パターン、骨の代謝や咬む力の違いによって歯の動き方は変化します。また、咬み方や生活習慣も影響します。また、矯正治療に年齢制限はないですが、骨の代謝は経年的に変化します。年齢によって歯の動くスピードは変わる場合があります。特に初期の歯の移動するまでの期間は年齢が若いほど早く動き出すと言われています。

 

 

②装置が外れることが多い(脱離)

食べ物や食べ方に気をつけないと(通常は、装置装着時に口頭や説明書を用いて注意事項を説明します)、装置が外れることがが起こります。すると、歯が予想外の動きをしたり、治療のステップを再度一段下げる必要性がでる場合があります。当然、その分、治療段階に「寄り道」をすることになります。装置が外れる原因としては、他には「歯ぎしり」「噛みしめ」など、無意識な生理現象による場合もあります。

 

 

③歯磨きをはじめとした口腔ケアと怠ってしまう

矯正治療が始まると、多かれ少なかれ装置(異物)が着きますから、歯磨きはしづらくなります。矯正治療開始時に「ブラッシング指導」を行いますが、歯ブラシなどお口の中の清掃状態が悪いと、当然、虫歯や歯肉炎になりやすくなります。ひどい場合は、一時的に装置を外して、虫歯や歯ぐきの治療が必要になります。

矯正歯科専門医院では一般歯科を併設している所は多くありません。一般歯科の通院も必要になりますし、矯正治療が延びてしまいます。

 

 

④来院の予定が中々合わない

治療をする医院を決める際は、勿論、治療結果や治療に対する安心感が第一だと思います。さらに、担当の先生の説明、診断や人柄など「お願いしたい」と思って決めるかと思います。矯正治療は平均4~6週前後に1回目の通院間隔です(ただし、装置の種類や治療の段階によっても異なります)。当然、その医院の混雑状況により予約が先になる事もあります。きちんとした医院程、予約が取りづらくなる場合もあります。土日や平日の夕方は予約の競争率も高いかもしれません。

「予約が取りづらくてもきちんと治療をしてもらえる医院にしたい」

「多少遠くても、その医院で診てもらいたい」

「仕事や生活スタイルを中心に考え予約が取りやすい医院にしたい」など・・・

ある程度は仕方がない事かと思いますが、ご自身のお仕事、生活スタイルや通院に対する考え方なども医院を決める際に少し考慮することも必要かもしれません。

 

 

⑤お口や舌のクセ(口腔習癖、舌癖)や口呼吸で歯の動きを邪魔している

舌突出壁異常嚥下壁といって。舌が端を押す力で前歯が咬み合ったり、前歯を引っ込める動きを邪魔していることがあります(開咬という状態の方が多いです)。

この舌の動きは、矯正治療を妨げる原因の1つとなります。この舌癖を取り除くには、担当医の指導も下、ご本人の意識も大切ですし、舌の位置を意識するトレーニングであるMFT(舌の位置づけや舌の筋トレ)が重要となります。個々の状況によっては、「舌のクセ」が中々抜けず、治療結果が思わしくない状態になる場合もあります。

 

 

⑥歯が特異的な状態になっている場合(骨性癒着、アンキローシス)

本来、歯と支える骨の間には、歯根膜(歯周靭帯)という膜状の組織があります。その歯根膜の中には歯を動かす細胞が多数含まれております。本来、この歯根膜の反応により歯が移動します。この歯根膜は、歯をぶつけたり、脱臼したりして、強い損傷をうけても比較的正常に修復されますが、時折、骨の細胞が増殖し、歯と骨が癒着してしまう現象(骨癒着、アンキローシス)が起きてしまいます。

この現象は、損傷を受けなくても原因不明に起こることもあります。骨癒着(アンキローシス)は鑑別診断が非常に難しくレントゲンなどからはわかりません。ぶつけた記憶がなく矯正治療を開始してみて初めてわかることもあります。骨癒着(アンキローシス)が起こったら、歯はまったく動きません。また、対応としては、コルコトミ―と言って外科的処置をすることで骨ごと動かす処置を行います。

矯正治療前にあらかじめ過去に歯の外傷がなかったかなど、問診票や口頭で、担当医の先生に教えていただくと治療期間のロスを防ぐことにつながりますし、「もしかすると?」の心構えを持って治療にのぞめるかと思います。

 

その他にも様々な要因があるかと思います。

担当医、また、患者様もスムーズに治療が進み、早く装置が外せることを願っているのは言うまでもありません。

治療計画や治療期間の予測は診断の下に立案しますが、体質や習慣なども含め予測通りに進まない場合もありますので、これらの事を意識したことで治療に向合っていただけると幸いです。

 

今後とも正しい情報提供を心がけていきたいと思います。

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科

村田正人

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ゴールデンウィーク期間中の診療日程について

横浜駅前 にある 村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センターです。

一時期の寒の戻りも緩和され、だいぶ春めいてきましたね。

あっという間にゴールデンウィークも目前になってきました。

今回は、ゴールデンウィーク期間中の診療日程をお知らせさせて頂きます。(4月29日~5月6日の間)

当院の矯正歯科では、以下の日程にて、診療日および休診日とさせていただきます。

<矯正歯科>
診療実施:4月29日、30日
休診日:5月1~5日

矯正歯科は、通常、水・日曜日にお休みを頂いておりますが、本年度は
★4月29日(金・昭和の日)は臨時診療を実施★ 致します。

4月29日の診療時間は、午前9:30~午後17:30となります。

 

痛みや気になる症状がある場合は、お早目の受診をお願いいたします。

何卒ご理解の程をよろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

尚、5月6日以降は、一般歯科診療は通常通り、実施しておりますので、医院としては開院しております。

 

尚、併設の一般歯科の診療日程は以下のようになります

<一般歯科>・・・暦通り(休診日は通常通り)

診療実施:5月2日
休診日:4月29日、30日、5月1日、5月3日~5日

5月3日~ 5日は、矯正歯科、一般歯科 で数日間休診になりますので、連休の直前では処置内容が限られてしまうことがあります。痛みや気になる症状がある場合は、お早目の受診をお願いいたします。

※ 連休中は、大変ご迷惑をおかけしますが、何卒、ご理解の程をよろしくお願い申し上げます。

 

村田歯科医院 / 村田歯科 横浜矯正歯科センター 村田正人

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クイック矯正? セラミック矯正? ラミネートへニア矯正? それって矯正治療(歯列矯正)なの? 

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科 です。

 

今回は、「矯正歯科治療」について御説明します。

「そんなの知ってます」「わかっています」という方もいらっしゃるとは思いますが・・・・((´;ω;`))))))

「セラミック矯正」「クイック矯正」「ラミネートべニア矯正」

などという文言をネット広告などで時折目にすることがあるかと思います。

 

患者様からのご相談でも・・・・

「セラミック矯正はどうなんですか?」

「ワイヤー使う矯正をどう違うのですか?」

とのご質問を受けることがあります。

 

結論から言うと・・・

「セラミック矯正」「クイック矯正」「セラミッククラウン法」(←造語です)

という矯正歯科治療はありません。

 

対比するために使われることがある「ワイヤー矯正」というのも造語です。

「ワイヤー矯正法」とうい方法があるわけではありません。

「治療初日から理想的な歯並びが手に入る」

「わずかな時間で矯正ができる」

「通院3,4回で終わるクイック矯正」

「短期間で出っ歯が治る」

「短期間で歯並びが美しくなる」

「通院2,3回すぐ終わるセラミック矯正」

「安く、早く理想的な歯並びになれる」

 

などといった表現や宣伝文句も目にすることがあります

 

短時間(2,3回の通院など)で矯正が終わる = 矯正歯科治療ではない!!です

 

きちんとした矯正治療は、歯列不正(不正咬合)が軽度な場合でも最低でも半年以上かかるものなので、魔法や手品のように短時間で終わるという矯正治療は、どう転んでもこの世に存在していません。

 

セラミック矯正とはこのように健康な歯を大幅に削り、補足してその上からセラミックの歯を被せるという方法です。

 

この処置ですと、歯並びの悪い箇所を限界まで削り、そこを隠すために、歯の頭の部分(歯冠)を削りセラミックで覆います。確かに短時間、短期間で見た目の歯並びは良くなります。

 

虫歯など処置の必要ない歯では、限度量以上に歯を削ると歯の寿命が大幅に縮むみます。さらに神経を処置するとさらに寿命が縮みます。

 

セラミック矯正やクイック矯正などは矯正治療ではなく、健康な歯を大幅に削り、場合によっては神経を抜き、上からセラミックを被せる方法です。

歯の根っこ(歯根)の向きはガタガタなままです。

 

当然、早く見た目は良くなるという利点はありますが、その分、歯に伝わる力が負担過重になり、将来的に歯が悪くなりやすい場合などの欠点もあります。

健康な歯を削り、神経を処理ことでアナタの歯の寿命は確実に縮み、若くして総入れ歯になるリスクは非常に高くなります。(← ココポイント★)

 

健康な歯を大幅に削ること、必要のない神経を処置(抜髄)することのリスクを知らずにこの治療を行ってはいけません

もし、この治療法を受ける場合はそうしたリスクやデメリットを理解した上で施術を受けてください。

 

また、削った歯の上からセラミックを被せるということは、被せ物(セラミック)の寿命が過ぎたら、次はまた更に歯を削らなければセラミックを装着できません。

 

どんなに精密な被せ物(クラウン)を入れたとしても、歯を削ったり、神経を摂ることで虫歯のリスクや再治療のリスクが高まります。

必ず、歯と被せ物の間には、接着面(境目)が出来ますし、天然の歯にはかないません。

 

セラミックを使って短時間で白い歯を手に入れるという考えは非常に魅力的です。

綺麗な自分の歯を削ってでも・・・・諸事情により・・・

「どうしても短時間で見た目を綺麗にしたい!」

「どうしても矯正装置を長期つけたくない」

「もともと、虫歯で被せ物(クラウン)や差し歯が口の中に多い」

という方は良いかもしれません。

確かに短時間で治るということはストレスが減るかとは思います。見た目を主目的に治療する審美歯科では精神医学上の大切な役割もあると思います。

「セラミック矯正」は補綴処置といって短時間では治ったように見えます。

しかし、こうした、セラミック矯正のリスクをしっかりと抑えて、それでも尚且つこの方法で治療を行いたいという方には有効な治療だとは思います。

 

歯並び(歯列矯正)で迷っている方は、以下の事を考慮すべきかと思います。

 

・矯正歯科の専門医が居る歯科医院に相談する。

・矯正歯科の精密検査を行える医院である。特に診断にはセファログラム(矯正用のレントゲン)の分析を行う医院であること

・実績は日本矯正歯科学会の認定医や指導医などの歯科医師が治療に当たる事、また、自立支援医療機関の指定を受けた矯正歯科も参考になる。

・もし、セラミック矯正を行いたい場合は、メリット、デメリットもしっかりと話してくださる歯科医を選ぶべき

・通常の表側や裏側(舌側)の矯正装置(ワイヤー矯正)やマウスピース矯正装置などを選択しとして入れる。

 

となります。

 

なるべく矯正器具を着けたくない、今すぐに歯並びをなんとかしたいという気持ちはわかります。そもそも、出来る事なら(必要ないなら)矯正治療をしたいという人はいないですよね。必要だから治療を検討したり、施術を受けたりするものです。

 

 

良くも悪くも様々な情報が溢れている現代だからこそ、メリット、デメリットを含め正しい情報を選ばなくてはいけません。

 

要は、良く情報を吟味し、正しい情報を得て納得した上で治療を受けてください。

矯正歯科治療(歯列矯正)は、原則として自分の歯を使って、歯並びや咬み合わせを治す治療です

 

情報が溢れる時代からこそ、正しい情報が必要です。

今後とも微力ではございますが、正しい情報発信に努めていきたいと思います。

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受口(反対咬合)の治療について

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センターの村田正人です。

新型コロナウィルス感染症 オミクロン株の猛威がつづきますね。油断せずに1つ1つできる予防策を講じていきたいと思います。

 

先日、「地域の歯科検診で受口を指摘されたので!」

とのことで、お子さんといっしょに相談に来られた方がいらっしゃいました。

そこで「受口」について、症状や治療のタイミングなどについて説明していきたいと思います。

 

まず、受口と言いますと「下アゴが出ている」

真っ先にそういったイメージを持たれる方が多いと思います。

「受口」とは前歯が反対に噛んでいる「反対咬合」の俗称です

前歯が反対に噛んでいる状態は

「下アゴが大きい場合」

「上アゴが小さい場合」

「上アゴが小さく、下あごも大きい場合」

などなど、様々であり治療方針や使用装置も状況に応じさまざまです。

 

日本人には、反対咬合の患者さんが多いと言われています。下アゴだけでなく、日本人は欧米系の方と比較して、上アゴの成長が弱い傾向にあると言われています。

また、アゴや顔の周り(顎顔面領域)の成長傾向は「優性遺伝」です。

親御さんが反対咬合の状態だと、お子さんも反対咬合になる確率が高い傾向にあります。

後にもでてきますが、「骨格性の反対咬合(顎変形症)」の場合は遺伝的要因がとくに強いです。ご両親のどちらも「骨格性の反対咬合」ではなかったとしても、ご親族の中でどなたかいらっしゃれば、その傾向が発現されることもあります。

もし、遺伝的に骨格的な反対咬合ではなくても、上アゴの成長が始まる時期(小学生低学年~)に反対咬合を放置すると環境要因により「骨格的反対咬合」になってしまう場合もあります。下アゴの成長と身長がのびるのは同じ時期です。身長が著しく伸び始める第2次成長期の前に前歯の反対をなくすことがとても重要になります。

 

上記を踏まえて申しますと・・・・

 

ベストは、、早めの時期からのアプローチや経過観察をおすすめします。

遅くとも「9歳」までには治療を始めることが必要とお考えください。

ただ、

「わかっていたけど中々治療するタイミングがなかった」

「かかりつけの一般歯科で指摘されなかった」

「そもそも歯科に行くことがあまりなく放置してしまった」

「成人になったのでもう治らないと思っていた」

等々、諸事情もあるかと思います。

そこで、ご自身やお子さんが、今、どの段階にいらっしゃるのか?段階に分けて目安を挙げてみます。

 

決まりがあるわけではありませんが、以下では段階に応じてわけてみます。

 

第1段階(5~6歳):この時期の反対咬合は、本格出来な矯正治療に入る前の段階です。機能的な装置などを使用して、反対咬合による舌のクセや筋肉のバランスの不調和の改善を試みます。以前は、前歯が永久歯になる時に治ることもあるからまだ早いと言われていた年齢です。今でも「まだ早い」とおっしゃる先生もいるかもしれません。確かに歯並び改善ということでは、自然に治ることもあるかもしれません。しかし、この考え方は古い考え方です。反対咬合が続くことで舌のクセや口腔周囲筋の不調和が助長される可能性が高くなります。クセを治すのは非常に時間がかかる場合もあり、装置が使える年齢になったら、反対咬合は出来るだけ早目に改善する方が良いです。

 

第2段階(6~9歳):この段階では、本格的な矯正治療が必要になります。「第1期治療」や「小児矯正」などと呼ばれます。この時期は、ちょうど上アゴの成長期です(下アゴは身長が伸びる時期に成長します)。特に上アゴが小さい場合の反対咬合はこの時期のアプローチが有効です。アゴのアーチを広げたり、上アゴの成長を利用して上下アゴの不調和を改善していきます。また、上アゴが小さくなくても反対咬合を放置すると上アゴの成長が下アゴに阻まれ、結果、反対咬合ひどくなる場合(骨格性)もあります。必ず、前歯が反対に噛んでいる反対咬合を改善しておく必要があります。

 

第3段階(9歳~成長停止まで):この時期は、「第2段階」にあるように前歯の反対は治します。ただし、この時期は、下アゴの成長期を迎えます。骨格的は下アゴの成長傾向が強い場合(骨格性の反対咬合)は、身長の伸びが止まるまでは油断できません。骨格性の成長傾向が強い場合、一度、矯正治療でキレイに改善されても、下アゴの成長期にまた反対咬合になってしまう場合があります。永久歯での矯正治療開始のタイミングは、成長の経過観察も行いながら決めていきます。もちろん、骨格的な要素が薄い場合は、永久歯交換を見据えて通常の矯正治療を開始します。

 

第4段階(成長停止以降~):永久歯での矯正治療となります。この場合、治療方針としては、2タイプに分類されます。それは「反対咬合が骨格性であるか?ないか?」です。骨格性とは「上下のアゴは正常な歯の角度(歯軸)で対応しきれないほどズレている(上下アゴの骨格が反対)」ということです。これは「顎変形症(がくへんけいしょう)」という診断のもと、通常の矯正治療に加えて、アゴの手術(外科矯正治療)が必要になります。骨格性ではない場合は、歯だけの反対になりますから、通常の矯正治療だけで改善されます。また、「顎変形症」は、指定医療機関では保険適応になります。

 

1点、反対咬合の治療では、注意すべき点があります。

治療段階の項目でも述べたように、状況によっては、何をしても下アゴの成長が抑えられない場合があるということです。

下アゴが成長するときと身長が伸びる時の成長のピークはほとんど同じです。身長が伸びる時に下あごも前に成長してくるということです。

 

子供の頃に上下の前歯の反対咬合をしっかり治しておくとある程度は下顎の成長は抑えることができます。

しかし、下アゴの成長が著しい方(骨格性の反対咬合)は、それでも抑えることができない場合があります。そのため受口(反対咬合)の治療は、ケースによっては、長期間の経過観察が必要な場合も多々あります。

 

ご自身やお子様がどういったケースで、どのようは治療方針が適切なのか?焦らずしっかり治していくことが重要になります。

まとめると・・・・

  1. 日本人は上アゴの成長が弱い傾向にあり反対咬合になりやすい
  2. 反対咬合の治療は早めがベスト
  3. 遅くとも9歳までには治療開始が必要
  4. 骨格性反対咬合の傾向がある場合は長期的経過観察が必要
  5. 遺伝的要因の場合もあり親族でも確認が必要
  6. 骨格性反対咬合の場合でも外科手術併用によりしっかり治せる

 

以上のようになるかと思います。

いずれにせよ、気になるタイミングがあれば、早めの受診をおすすめいたします。

一度、ご相談ください。

 

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター

(自立支援医療指定医療機関・顎機能診断施設)

 

村田正人

 

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睡眠時無呼吸症候群の治療 下顎後退症(顎変形症)の治療 について

村田歯科医院/村田歯科  横浜矯正歯科 です。新型コロナウィルス感染症のオミクロン株の感染拡大が続いております。当院でも気を緩めず、感染予防対策を行い診療を継続しております。

マスク生活が続くなかで、つい、マスクの舌では口呼吸になりがちですね。そこで今回、呼吸に関んする病気の中で睡眠時無呼吸症候群のについてです。

 

睡眠時無呼吸症候群とは、

睡眠時に呼吸が止まるなど異常な呼吸がおき、自分でも気が付かないうちに、色々な障害を体に及ぼす病気です。

 

特徴としては、睡眠時の「いびき」「呼吸停止(無呼吸状態)の頻発」があり、睡眠の質が低下してた結果、「日中の眠気」「居眠り」「頭痛」「倦怠感」などを引き起こします。

 

睡眠時無呼吸症候群の原因には様々な要因があります (*_*;

 

睡眠時の、喉の閉塞が原因です。仰向けで寝ているときは舌が沈み、上気道といわれる鼻腔や口腔が狭くなります。

 

この時に、口腔内のバランス(歯並び・噛み合わせ)が崩れていると、舌が下に落ちるなど、口咽部からの圧迫から上気道が閉鎖され、無呼吸を起こしてしまいます。

 

また、咬み合わせや骨格的な要因による場合もあります。特に、骨格的な要因は根本的な治療が必要不可欠となります。

 

まずは、睡眠外来や睡眠時無呼吸症候群対応している耳鼻咽喉科などで検査をおこないます。時には、宿泊による検査も行う場合があります。

その後、症状の重症度にもよりますが、「シーパップ療法」、睡眠時無呼吸症候群の診断をされた医師からの歯科にて作製する「マウスピース療法(スリープスプリント)」などの治療法があります。

これらは、下あごを上あごよりも前方に出すように固定させることで、上気道を広く保ち、いびきや無呼吸の発生を防ぐ治療方法です。

 

治療に使うマウスピースは、患者さんの口腔の形にピッタリ合ったものでなくてはならないため、精密に作製する必要があります。

ただし、これらのシーパップ療法やスリープスプリント治療は、主に対症療法になります。

 

もし、歯並びや咬み合わせに合わせて、骨格的な要因が顕著な場合は、これらの対症療法で一時的な改善はあるかもしれませんが、根本的な治療にはなりません。

 

歯並びのみの改善では治療が困難な場合も多々あります。

 

この場合、根本的な治療は、矯正歯科治療と外科手術(骨切り術)の併用による改善が必要になります。

骨格的な要因とは、顎変形症(下顎後退症)との診断になった場合です。

 

あくまで、矯正歯科での治療です。

顎変形症(下顎後退症)の場合は、結果、睡眠時無呼吸症候群を併発している場合、もしくは、その傾向が強く今後より症状が強くなる可能性がある場合がほとんどです。

 

睡眠時無呼吸症候群の症状の治療から耳鼻咽喉科や睡眠外来での治療を行っていて、

シーパップやスリープスプリント使用で症状の改善が中々見込めないとの判断にいたり、

顎変形症(下顎後退症)として外科矯正治療(矯正治療と外科手術の併用)にて

改善が見込まれます☆彡

 

また、骨格的な要因、歯並びやアゴの位置(「アゴが下がる」や「アゴが小さく感じる」)などを気にして、矯正歯科を受診して、顎変形症(下顎後退症)との診断となり、結果、睡眠時無呼吸症候群の傾向がわかったという場合もあります。

 

顎変形症(下顎後退症)を気にしていて、矯正歯科にて顎変形症(下顎後退症)の診断を受け、結果、気道狭窄(気道が狭い傾向)がみつかり、睡眠外来などでも検査を行った結果、睡眠時無呼吸症候群の併発が明らかになる場合もあります。

 

 

睡眠時無呼吸症候群を併発しているような顎変形症(下顎後退症)の治療は、指定医療機関にて、気道も含んだ診断を行う矯正歯科での治療となります。

 

また、そういった矯正歯科医院は、自立支援医療機関(育成医療・更生医療)の指定医院で行う必要があり、健康保険での矯正治療が可能となります。

 

 

当院では、私が大学病院勤務時代より、ご縁があり、睡眠時無呼吸症候群に関連した診断や顎変形症(下顎後退症)の治療を行い、症状を気にされている多くの患者様にお越しいただいております。

 

また、手術に関しては、東京や近隣の大学病院、または、睡眠専門外来と連携をさせていただき治療を行っています。

 

症状がどの程度のものか?何が原因とかんがえられるか?は、診断をして詳しくわかることにですが・・・・

 

「いびきがひどい」

「睡眠中に喉のつまり感 や 咳でおきてしまう」

「起床時の疲労感(寝た気がしない)」

「飲み込みづらい」

「アゴが下がっているきがする」

「アゴが無い、小さく感じる」

「唇と閉じるとアゴの先端に大きなシワ(梅干し様)が出来る」

「睡眠時に呼吸が止まり起きてしまう感覚がある」

 

などなど・・・・

 

最近では、東洋系(アジア系)の女性は下顎が後退し、小さい傾向があり、睡眠時無呼吸症候群の予備軍の方が多いという見解もあります。

症状の例を挙げればきりがないですが、気になる症状があれば、まずはご相談にいらしてみてください。男女問わずに睡眠時無呼吸症候群傾向がみつかるかもしれません。

 

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科

村田正人

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マウスピース矯正 デメリット メリット アライナー矯正

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター です。

皆様、感染予防対策おこなっていますか?緊急事態宣言の再発令もどうなるのか?いつまで続くのか先行き不安ですが、前向きに頑張っていきたいですね。

当院も新型コロナウィルス感染症対策(COVID-19への感染予防対策を緩める事なく、また、患者様用の手指消毒液衣類用除菌剤を受付にてご用意し、日々の診療にあたっていこうと思っております。

 

「マウスピース矯正」「マウスピース矯正法」など 最近では、結構耳にすることばですね。

 

ブラケット(ブレース)を歯の表面に装着するワイヤーを使った矯正に比べて、目立ちにくい透明な樹脂をマウスピースを使用する「マウスピース矯正」が注目されるようになって数年がたちました。

 

装置を提供する会社もどんどん増えてきて、価格、材質、システムなど様々な特徴を打ち出していますね。

 

実は、正式に「マウスピース矯正法」という方法があるわけではなく・・・

「マウスピース型矯正装置」が正式であり、「装置」との位置づけになります。

そんな中で、「日本矯正歯科学会」よりHP上で・・・・(少々前になりますが・・・)

「歯科医師が介在しない形でマウスピース型商品が販売され、歯列の改善への有効性を謳うケースが出てきている。矯正歯科治療は、正確な診断や精密な治療計画に立脚して行われるべき医療行為であり、誤ったマウスピース型製品の使用は予期せぬ大きな問題を引き起こす可能性がある」

との見解を発表しています。

 

患者様自身の判断で独自にこれらの製品を使用し、歯の移動を行うことは、歯科医学的にも非常に危険であるとの警鐘を鳴らしています。

 

決して、「マウスピース型矯正装置」がダメ!と言っているわけではありません。

勿論、当院でも使用していますし、実は、スタッフや歯科医の友人も使用しています。

これまた勿論ですが、矯正歯科の精密検査を行い、私の方で・・・・

「適応症(マウスピース型矯正装置での治療が可能)」と判断した上でのお話です。

どんなことにも言えることですが・・・・

 

マウスピース型矯正装置にも「メリット」「デメリット」があります。

 

その欠点を踏まえ、歯の移動を理解して・・・・

「適応症(治療可能なケース)」の判断や専門的知識が必要とされます。

さらに学会でも・・・

大学病院や学会が認める専門機関、すなわち矯正歯科医を目指すべく基本研修機関において、矯正歯科領域全般にわたる基本的教育、臨床的な技術トレーニングを受けた矯正歯科治療を専門に行う歯科医師による診察、精密検査、診断、治療計画の立案を基に治療を行うことを学会でも推奨しています。

 

とのコメントもあります。

 

本来、矯正歯科治療は歯科医師の適否の判断や予想外の事態への対処、治療結果について、責任を持ち対象できる専門的な矯正歯科医が行う治療です。

 

「安い」「早い」「簡単」「部分矯正だけで治る」など偏った広告、宣伝ネット情報に踊らされずに、自己判断で装置を使用するとそれに伴うリスクが増大することを理解していただくことが大切だと思います。

 

何度も言いますが、「マウスピース矯正」がダメと言っているわけではありません。

金属アレルギーの患者様にも有効な手段となります。

 

歯並びやアゴの状態の色々なケースがあります。どんなことにも適材適所があります。

全てのケースになんでもかんでも「マウスピース矯正」ではなく・・・・

専門的な判断のもとご自身が「適応症(マウスピース型矯正装置による治療が可能なケース)」であるということを理解した上で治療を受けていただきたいと思います。

これからも、良い事ばかりを強調するのではなく、矯正治療として「利点・欠点」「メリット・デメリット」「できること・できないこと」を含めて、正しい情報発信に努めていきたいと思います。

 

村田歯科医院 / 村田歯科 横浜矯正歯科センター

村田正人

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