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舌のくせ 舌癖(ぜつへき) 歯並びに悪い影響を及ぼします

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センターです。

当院では、舌側矯正、マウスピース矯正や顎変形症(保険の矯正)など幅広い治療を矯正歯科を専門に行う歯科医が担当致します。

 

「舌の癖」といってもピンとこない方もいらっしゃるかと思います。

実は、「舌の癖」はご自身で気付くことは、中々難しいかと思います。歯科医院での治療の際、歯科医師や歯科衛生士などからの指摘で初めて気付くことがほとんどかと思います。

 

人間は咀嚼(食べ物とかみ砕く)、嚥下(食べ物、飲み物を飲み込む)、発音・発声、

呼吸(鼻・口)を行う際に無意識に周囲の筋肉を使っています。

 

しかし、舌、口腔周囲筋(口のまわりの筋肉)が弱かったり、舌の使い方に癖があったりすると正常な動きがしづらくなり、癖の付いた咀嚼、嚥下や発音などをして生活してしまいます。

そういった場合に起こるのが「舌癖(ぜつへき)」です。

物を飲み込む時に舌で歯を強く押す癖があると「開咬(咬んでも前歯が咬みあわない状態)」や「上顎前突(上アゴの歯が出て咬み合わない状態)」になったりします。

また、サ行、ラ行などがハッキリしない発音(発音障害)などの原因にもなります。

ひどい場合は骨格の成長にも影響し「顎変形症(がくへんけいしょう)」の誘因にもなります。

 

また、舌癖(ぜつへき)は、矯正治療中でも治療の進行の妨げになり治療を長期化させる場合もあります。この舌癖(ぜつへき)を改善しないと矯正治療が終了した後でも再度かみ合わせが不安定になります。

癖が残ったままだと、歯列や咬み合わせを再度悪化させ、大きな後戻りを引き起こす場合もあります。

 

ご自身では舌癖(ぜつへき)があるとは、わからずに過ごしている場合がほとんどで、歯科医院や矯正歯科医院で指摘されて初めて自覚する場合も少なくありません。

それでは、舌癖(ぜつへき)が生じている歯並びはどういった状態に多いのでしょうか?代表的な状態をあげてみます。

  1. 開咬(前歯あるいは奥歯咬んでも咬み合わず開いている状態)
  2. 上顎前突(上の前歯が出っ張っていて、咬んでも上下の前歯が咬み合わない状態)
  3. 下顎前突(下の前歯が出っ張っていて、咬んでも上下の前歯が咬み合わない状態、また、この場合は低位舌といって下の位置が悪い場合も多々あります)
  4. 顎変形症(1~3の状態の中で、上下顎は骨格的な不調和まで大きくなった状態、この改善には外科手術が必要になります

(開咬)

上記の状態が代表的です。とくに開咬の方は、ほぼ100%!舌癖(ぜつへき)を伴っています。

最後に「これって舌癖(ぜつへき)なのかな?」と迷う方もいらっしゃるかと思いますので、チェック項目を挙げてみます。

 

いかがでしょうか?

□ 小さいころ、指しゃぶりがあった

□ 普段からよく口が開いている(油断するとすぐ口が開く)

□ 鼻が詰まりやすい(鼻疾患がある)

□ 食事のときに片側でしか噛まない(片側咬みがある)

□ 食事に時間がかかる(食べ物が咬みにくい)

□ 前歯で物が咬み切れない

□ 食事のとき、食べ物を舌を出して迎えに行く

□ 食べ物や飲み物を飲むときに舌が前に(上下の前歯の間に)出る

□ サ行・ラ行・タ行がいいずづらい

□ 歯をかみ合わせても前歯が咬み合わない

□ 舌が上に持ち上がらない

□ 口呼吸の自覚がる

□ 唇が常に開いている

□ 舌の裏側のヒモ(舌小体)が短い

□ 扁桃肥大やアデノイド(咽頭疾患がある)

□ 遺伝(家族、親族に同じような状態の人がいる)

 

今一度、チェックしてみてください。

そして、気になる症状があれば、矯正治療を検討してみてください。

 

村田歯科医院/村田歯科横浜矯正歯科センター

 

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