「村田歯科 横浜矯正歯科センター」は、神奈川県横浜市西区にある横浜駅からすぐの村田歯科医院内にある矯正歯科専門の施設です(横浜駅 きた西口徒歩30秒 西口徒歩1分 東口徒歩2分)。矯正専門医による裏側(舌側)矯正、早期小児期からのプレ矯正、マウスピース矯正や顎変形症(保険の矯正)など幅広い専門的な矯正歯科治療にも取り組んでおります。 同施設内には、一般歯科も併設し(一般歯科医担当)、虫歯治療、詰め物・かぶせ物(ブリッジやクラウン)、抜歯などの口腔外科処置、小児歯科処置や歯周病治療なども同施設内で受けることが出来ます。
以前にもブログで記事に書かせていただきましたが・・・・・
時々、何軒か矯正の初診カウンセリングを受けた 患者さんの中で、どんな治療が良いのか?迷ってしまっている患者さんがいらっしゃいます。
色々な方(矯正歯科医)の意見をきくのは非常に良いことだと思いますし、ご自身やご家族のことを心配する気持は、当然だと思います。
私にも3歳(今のとこ歯並びが悪い・・・苦笑)息子がいます。
余談でした・・・・・・
そこで、当院でも多くの患者さんが通院している「顎変形症(外科矯正)」の適応となる患者さんについて、情報発信したいと思います(すこし以前の内容とかぶるとこがありますが、なるべく、正直に思ったときに思ったことも交えたいと思っております)。
さて、今回の患者さんでは・・・・・
「顎が出ているようなのですが、どうですか?」
「相談した病院では矯正治療を受ければ治ると思います!と言われたことがあるのですが、どうしても自分ではその時よりも顎自体が曲がっているように思うのですが、どうですか?」
「手術も含めて矯正した方がいいですか?」
「必要なら手術も考えたいと思っています」
と・・・・・・・
確かにわずかですが、右に下アゴがズレているように思えます。お口の中もずれています。
こればかりは、細かく精密検査をしてから判断が必要です!
そこで今回の情報発信は 「顎変形症の適応」 についてです。
今回の患者さんのように矯正治療の相談や治療開始時のとき・・・・・・
- ある医院では、矯正治療の話のみで手術の話は全く出てこなかった。
- 近所の医院では、手術をした方が、よりキレイになるけど、矯正治療でもキレイになると言われた。
- 骨格がズレている可能性があるから大学病院か指定医療機関で検査を受けたほうが良さそうと言われた。
- 手術を併用した矯正治療はできるが、高額になると言われた。
などなど・・・・・このようなお話を患者さんからきくことがあります。
時には「アゴの骨格が歪んでいるから、治らないししょうがない」なんて言われたなど・・・・・ええっ~なんてことを・・・・
同じ患者さんなのに、言われることが医院によって違い!迷ってしまう。または、疑問や不信感がうまれてしまったという患者さんの話です。
どうして 「言われることの違い」 が出てしまうのでしょうか?
例えば・・・・
顎変形症(外科矯正)の治療を積極的に行っている医院(指定医療機関)であれば、健康保険も適応になりますし、骨格的な要素も含めズレがみとめられるようなケースなら、治療の選択肢として外科矯正治療の話も出てくるでしょう。
別の医院(未指定医療機関)では、顎変形症(外科矯正)の治療は、外科手術による患者さんの負担、健康保険の不適応などを考え、手術の選択には消極的で、なるべく矯正治療のみで!と考える医院もあるでしょう!その場合は、よっぽど症状が酷い場合以外は手術の話もなかなかでてこないのではないでしょうか?
もちろん、院長や医院による考え方の違いはあると思います。
また、その医院の請け負う治療の範囲差もあると思います。
要は・・・・・
顎変形症手術(外科矯正)の適応とするハードルが「低い医院」か?「高い医院」か?の差ではないでしょうか?
特に手術が適応になるか?ならないか?の「ボーダーライン」のケースに該当する方は、意見がはっきり分かれると思います。
あとは、患者さん自身が、どこを!どのように!治したいのか?
なるべく、明確にしておくことだと思います。
最近では・・・・
「部分的な矯正で治る」とか
「絶対に歯を抜かないで治る」とか
「マウスピースのみで治る」とか、
つい飛びつきたくなるような、誘惑してくる言葉もよく見かけます
当然、楽にきちんと治せればそれに越したことはないですよね。
でも、治療です!医学的にきちんとした診断のもと!きちんとした治療法の選択肢を理解したうえで、治療に臨んでください!
「考え方」としては・・・・・
- 歯並びや咬み合わせのズレなど口の中だけを治せば良いのか?
- アゴのズレ(出ている、引っ込んでいる、曲がっているなど)も治したいのか?
- 必要なら外科手術も視野に入れて治療を検討したいのか?
顎変形症の矯正治療とは、外科矯正治療ともいわれ、最近では、だいぶ知られるようになりました。
顎変形症の治療は、自立支援指定医療機関(育成・更正)および顎機能診断施設で治療行われる場合では、原則として(保険診療のルール範囲)、健康保険が適応されます。
歯並びのアーチや咬み合わせは、唇、頬や舌の力、歯の位置だけでなく、アゴの骨も含めた骨格のバランスで成り立っています
そして、それぞれのバランスの調和がとても大切です。
それぞれの治療法の利点欠点、または、ご自身の症状にきちんとあった治療法を選択しているか?希望だけ優先しても良い治療とはいえない場合もあります。
きちんとした根拠や診断が大切です。
ネット社会で色々な情報があふれる時代です、迷うのも当然です。でも、逆を返せば色々な情報も手に入る時代です。矯正歯科の相談に行くときは、自分なりの疑問点や治したい状況をまとめて、初診・相談におとずれるのも大切なのではないでしょうか?
顎変形症(外科矯正)の治療を担う医院として、正しい情報提供が出来るように日々努力していきたいと思っています。
村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター 村田正人
日付: 2015年5月26日 カテゴリ:ブログ, 保険が効く矯正, 反対咬合(受け口), 受け口, 外科矯正・顎変形症・口蓋裂, 未分類, 歯並び, 治療法, 矯正歯科, 顎変形症 and tagged 保険が効く, 外科矯正, 顎変形症