こんにちは、「村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター」です。
当院は自立支援(育成・更生)医療の指定医療機関です
当施設は横浜駅から一番近い矯正歯科専門の施設です。横浜駅 きた西口徒歩30秒 西口徒歩1分 また、横浜駅東口からも駅の東京寄り「きた通路」を通るとすぐの村田歯科医院内にあります。舌側(裏側)矯正や顎変形症(保険適応の矯正)などより専門的な矯正歯科治療にも取り組んでおります(矯正専門医常勤)。
当院の矯正治療を受診される患者様の中で、外科矯正(保険適応)治療を受けていらっしゃる患者様も多くいらっしゃます。すでに治療を開始していらっしゃる方は、もちろん、治療内容や手順などを十分ご理解の上、矯正治療を頑張っていらっしゃいます。
ところで、そんな外科矯正が適応と思われる患者様の中にも、誤った情報や広告などを見て、誤った知識や想像で初診・相談にいらっしゃる患者様もいらっしゃいます。
そこで、何度か記事にもしていますが、あらためて外科矯正治療(保険適応)についてです。
通常の矯正のみでは治せないような場合に用いられる外科矯正治療、手術を伴う治療なので費用も高額になると思われがちですが、症状や受診医療機関の条件が満たされていれば保険が適応されます。
保険適応となる条件としては、以下のようなことがあります
①顎変形症、口蓋裂や指定疾患などの特定の症状であること
保険が適応されるかどうかは、起因する病名や骨格のズレが大きく手術の併用が必要であり、通常の矯正だけでは十分な治療効果を得ることができない場合に限られています。
具体的に、上下のアゴそのものが大きく変形している場合や矯正治療だけでは正しい噛み合せを保持することができない、発声・発音が難しい場合などの問題があると保険適応で治せる可能性があります。
通常の矯正でこれらの問題点を治せるなら保険以前にそもそも外科手術の必要性がありません。そのため、美容目的だけで受けることももちろん保険の適応外となり、費用は全て自費(保険不適応)となります。
ですから、手術だけで治すわけではなく、通常の矯正治療(装置の装着)にプラスして、手術が必要とお考えください。
②治療(保険適応)には、ルールに沿った手順が必要になります。
外科矯正(手術)を行うにも手順があり必ず決めれた手順に沿って
行われます。基本的に、あらかじめ「術前矯正」で歯並びを綺麗に整列した後に手術を行うのでいきなり手術を行うことは保険適応の場合はありません(実際には、「サージェリーファースト」という、最初に手術をしてから、矯正治療を行う方法もありますが、原則、保険適応にはなりまません)。
③指定を受けた自立支援(育成・更生)医療機関で治療を受ける
保険適応でもう一つ重要なのが治療を受ける病院は厚生労働省の更生医療指定機関という認可を受けている病院でないと保険が適応されないことです。厚生労働省が定めている基準(施設、医師の能力など)を満たしている病院にのみ保険適応が認可されています。
④使える矯正装置にもルールがあります。
通常、前歯には白い(透明な)目立ちにくい装置を使えますが、表側の矯正装置を付けることになります。特に、歯の裏側(舌側)など目立たない、審美的な矯正装置には保険適応は難しいとお考え下さい。裏側でも外科矯正治療はできますが、全て自費(保険不適応)となります
⑤費用としては、どうなのか?
個人差もありますが一般的に保険が適応される場合は、3割負担として、全て(入院費も含)の費用で40~50万円程度となることが多いです。
裏側(舌側)など保険外で外科矯正治療をするとおおよそ180~250万円程度かかる可能性があります。
以上、外科矯正の場合は通常の矯正に加えて手術という大きな負担もあるので、治療を受けるのならやはりしっかりとした診断のできる自立支援(育成・更生)医療機関で、診断や治療を受けることをおすすめします。
また、保険適応だから、治療効果が低いということではないのでお間違えのないように、治療効果や装置は通常の矯正治療と同じ効果のものを使います。
これまでの内容でご理解できたでしょうか?参考になれば幸いです。
村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター 村田正人
日付: 2015年11月4日 カテゴリ:ブログ, 保険が効く矯正, 全身への影響・健康への影響, 反対咬合(受け口), 受け口, 外科矯正・顎変形症・口蓋裂, 矯正装置・治療法, 顎変形症 and tagged 保険適応, 外科矯正, 顎変形症