カテゴリ: 歯並び
村田歯科 横浜矯正歯科センター Blog

舌のくせ 舌癖(ぜつへき) 歯並びに悪い影響を及ぼします

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センターです。

当院では、舌側矯正、マウスピース矯正や顎変形症(保険の矯正)など幅広い治療を矯正歯科を専門に行う歯科医が担当致します。

 

「舌の癖」といってもピンとこない方もいらっしゃるかと思います。

実は、「舌の癖」はご自身で気付くことは、中々難しいかと思います。歯科医院での治療の際、歯科医師や歯科衛生士などからの指摘で初めて気付くことがほとんどかと思います。

 

人間は咀嚼(食べ物とかみ砕く)、嚥下(食べ物、飲み物を飲み込む)、発音・発声、

呼吸(鼻・口)を行う際に無意識に周囲の筋肉を使っています。

 

しかし、舌、口腔周囲筋(口のまわりの筋肉)が弱かったり、舌の使い方に癖があったりすると正常な動きがしづらくなり、癖の付いた咀嚼、嚥下や発音などをして生活してしまいます。

そういった場合に起こるのが「舌癖(ぜつへき)」です。

物を飲み込む時に舌で歯を強く押す癖があると「開咬(咬んでも前歯が咬みあわない状態)」や「上顎前突(上アゴの歯が出て咬み合わない状態)」になったりします。

また、サ行、ラ行などがハッキリしない発音(発音障害)などの原因にもなります。

ひどい場合は骨格の成長にも影響し「顎変形症(がくへんけいしょう)」の誘因にもなります。

 

また、舌癖(ぜつへき)は、矯正治療中でも治療の進行の妨げになり治療を長期化させる場合もあります。この舌癖(ぜつへき)を改善しないと矯正治療が終了した後でも再度かみ合わせが不安定になります。

癖が残ったままだと、歯列や咬み合わせを再度悪化させ、大きな後戻りを引き起こす場合もあります。

 

ご自身では舌癖(ぜつへき)があるとは、わからずに過ごしている場合がほとんどで、歯科医院や矯正歯科医院で指摘されて初めて自覚する場合も少なくありません。

それでは、舌癖(ぜつへき)が生じている歯並びはどういった状態に多いのでしょうか?代表的な状態をあげてみます。

  1. 開咬(前歯あるいは奥歯咬んでも咬み合わず開いている状態)
  2. 上顎前突(上の前歯が出っ張っていて、咬んでも上下の前歯が咬み合わない状態)
  3. 下顎前突(下の前歯が出っ張っていて、咬んでも上下の前歯が咬み合わない状態、また、この場合は低位舌といって下の位置が悪い場合も多々あります)
  4. 顎変形症(1~3の状態の中で、上下顎は骨格的な不調和まで大きくなった状態、この改善には外科手術が必要になります

(開咬)

上記の状態が代表的です。とくに開咬の方は、ほぼ100%!舌癖(ぜつへき)を伴っています。

最後に「これって舌癖(ぜつへき)なのかな?」と迷う方もいらっしゃるかと思いますので、チェック項目を挙げてみます。

 

いかがでしょうか?

□ 小さいころ、指しゃぶりがあった

□ 普段からよく口が開いている(油断するとすぐ口が開く)

□ 鼻が詰まりやすい(鼻疾患がある)

□ 食事のときに片側でしか噛まない(片側咬みがある)

□ 食事に時間がかかる(食べ物が咬みにくい)

□ 前歯で物が咬み切れない

□ 食事のとき、食べ物を舌を出して迎えに行く

□ 食べ物や飲み物を飲むときに舌が前に(上下の前歯の間に)出る

□ サ行・ラ行・タ行がいいずづらい

□ 歯をかみ合わせても前歯が咬み合わない

□ 舌が上に持ち上がらない

□ 口呼吸の自覚がる

□ 唇が常に開いている

□ 舌の裏側のヒモ(舌小体)が短い

□ 扁桃肥大やアデノイド(咽頭疾患がある)

□ 遺伝(家族、親族に同じような状態の人がいる)

 

今一度、チェックしてみてください。

そして、気になる症状があれば、矯正治療を検討してみてください。

 

村田歯科医院/村田歯科横浜矯正歯科センター

 

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顎に梅干しジワができる 顎が無いように見える その原因は? 治療法は?

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センターです。

当院では、舌側矯正、マウスピース矯正や顎変形症(保険の矯正)など幅広い治療を矯正歯科を専門に行う歯科医が担当致します。

 

患者さんの中でよくあるご質問ですが・・・・・

「私、口を閉じると顎の先に梅干しみたいなシワができるんです」

「口を閉じると下顎の先が膨らんで、顎が無いよういに見えるんです」

治りますか?(;^_^A

 

☆彡 ハイ!治せます! ☆彡

 

顎先の梅干しみたいなシワとは?・・・・

唇を閉じると顎の中心部分にできるシワのことを意味します。見た目が梅干しのシワに似ていることから、通称「梅干しジワ」と呼ばれます。

 

これは、ご自身の筋肉に対して、歯や顎が出ていることで、顎の下唇中心部にあるオトガイ筋という筋肉が収縮して引き起こされます。

要は歯が出ている分無理に筋肉が引っ張られるということです (´;ω;`)

(※ 年齢とともに筋肉の使い方に癖がでてくることで形成されていくこともあります)

また、生まれつき下顎の骨格が小さい方は下顎の筋肉が発達しやすく若いうちから目立つこともあります。

 

「梅干しジワ」ができる原因としては・・・・

顎の先端になぜ梅干しジワができるのか?歯並びが悪い場合(不正咬合)や骨格がずれている(顎変形症)など、いくつかの原因があります。

歯並びが悪い場合も上下顎が骨格的に悪い場合もアゴの先端部分にあるオトガイ筋に負担が大きくかかる要因があげられます。口を閉じにくい悪い歯並びをしているとそのようにオトガイ筋に大きな緊張が生まれることになります。

「梅干しジワ」ができやすい状態は、主に以下のような状態があげられます。

 

<出っ歯>・・・上顎前突症

上アゴの前歯が前に向かって過度に傾斜していて、上唇が上歯を隠しにくい状態のことです。そのため口を閉じるためには、下唇が遠回りをする状態で強く持ち上げなければなりません。そのため、下唇の下方にあるオトガイ筋が無理に引っ張られて過緊張となり、梅干しジワができやすくなります。幼少期の指しゃぶりや成長期の遺伝的要因などで、舌で前歯を押し出す癖がある場合も出っ歯になりやすいです。

歯並びのみ悪い場合も、骨格性の場合も、共に症状が現れます。

 

<唇を前歯で噛む癖>・・・咬唇癖(こうしんへき)

唇を前歯で噛むと、前歯が前に傾く原因になります。前歯が前に傾くと、口を閉じる際に上唇は前歯に乗ってしまい、下げることができません。そうなると口を閉じるには下唇を大きく引き上げることになり、オトガイ筋に負担をかけ梅干しジワを作る原因になります。

 

 

<前歯が咬んでも閉じない>・・・開咬(かいこう)

開咬とは、奥歯を合わせた際、上下の前歯が嚙み合わず、すき間が空いてしまう状態のことです。出っ歯と同様、開咬も口を閉じることが難しく、オトガイ筋に大きな負担がかかるため、梅干しジワになりやすくなります。こちらも幼少期の指しゃぶりや遺伝でなりやすいです。

 

<口ゴボ>・・・上下顎前突

口ゴボは、上下アゴの歯が出ていて、口元が全面的に前に向かって突き出ている状態のことをいいます。場合によっては、横から見ると鼻より全面に突き出ていることもあります。口を閉じようとすると、オトガイ筋に大きな緊張がかかります。遺伝のほか、成長段階で顎が長く成長したり、舌で前歯を押す癖や口呼吸などでおきることがあります。やはり骨格性の場合は手術の併用が必要な場合もあります。

 

<下アゴが出ている場合(骨格性)>・・・下顎前突(とくに骨格性:骨が出ている)

骨格的に下アゴが出ている場合は、上アゴと同じように唇が閉じにくい状態になります。特に骨格的に出ている場合(骨格性下顎)は、矯正治療のみでの改善は難しく、アゴの手術も併用しなければなりません。

 

<下アゴが引っ込んでいる>・・・下顎後退症(かがくこうたいしょう)

下顎の骨が後方に引っ込んでいると、上下の唇が離れ、口を閉じる際、下唇を持ち上げる力が大きくかかるので、オトガイ筋に負担がかかり、梅干しジワになる原因となります。下顎後退症で特に骨格性の場合は、「梅干しジワ」のみでなく、いびきをかかきやすい「睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)」を併発している場合もあり、重篤な疾患が潜んでいる場合もあります。

 

 

では、この「梅干しジワ」は、どのような「悪影響」「デメリット」につながるのでしょうか?

 

端的に言うと・・・

「梅干しジワ」 = 「口が閉じにくい」「口が閉じない」「すぐに口が開いてします」

ということです。

 

となると、口呼吸になりお口の中が乾燥しやすい状態になります。

乾燥すると口内は唾液が出にくかったり乾いたりすることとなり、菌が繁殖しやすくなってきます。菌が繁殖すると、不衛生になり歯肉炎や歯周病になったり、虫歯や口臭が発生する原因にもなります。また、前述したように骨格的な原因によるものであれば、「睡眠時無呼吸症候群(いびき)」や「睡眠の質の悪化」などの原因となり様々な疾患の誘因となりかねません。

 

治療方法としては・・・・

①歯列矯正で対応

歯列矯正は、歯並びが前面に出ている人や顎の位置に問題がある人が主に対象になってきます。

歯列矯正では、梅干しジワができにくくなるだけでなく、歯並びが整い、口元が美しく見える点です。

現在、歯列矯正には、表側(唇側)矯正装置、裏側(舌側)矯正装置、マウスピース型矯正装置など多様な装置、方法がありますが、いずれにせよ、きちんとした矯正歯科の精密検査が重要になります。

見た目や歯並びだけでなく、しっかいと骨格バランスも分析、診断した上で、治療方針や装置を選ばないと治るものもしっかり治りません。

 

②外科手術も併用して対応(骨格性の場合)

上下顎の骨格的な問題が大きい場合とは、顎が出ていたり、引っ込んでいたり、左右にずれていたりなど上下顎の不調和が大きい場合にひつようになります。「顎変形症」と診断されると指定を受けている矯正歯科では、保険適用となります(※当院も指定医療機関ですので、「保険適応」となります)

外科手術のメリットは、骨の根本から治療するため理想的な口元となることや、歯科矯正と比較し治療期間が短いことです。

 

③美容外科的な対症療法

美容外科的な対応もあります。ただし、この場合は、一時的な見た目の対応となる場合が多く、見た目重視の対象療法的な面もあります。矯正歯科での根本的な治療とは異なりますので、参考までに挙げさせて頂きます。

(ボトックス治療)

ボトックス注射が効果的なのは、主に歯並びや上下顎の骨格が原因で梅干しジワになっているのではなく、口の周りの筋肉の不調和が原因の場合となります。梅干しジワの要因であるオトガイ筋の緊張を緩めることで改善されます。そのためにオトガイ筋にボトックスを注入する方法があります。

 

(ヒアルロン酸注入治療)

基本的に顎先にヒアルロン酸を注入し、その成果としてハリができたり、顎先に高さが出ます。直接的に顎の梅干しジワを治すわけではありません。ただ梅干しジワの場合、下顎が上顎に比べ低い位置にあるので、ヒアルロン酸を注入することにより高さを出すことができます。ただし、ヒアルロン酸の注入では、梅干しジワに直接大きな変化をもたらすことができないのと、時間が経過すると体内に吸収されるので、効果を持続させるには再度施術する必要があります。

 

(筋機能療法:口輪筋のトレーニング、表情筋のトレーニング)

口輪筋は、口の周囲を囲む筋肉です。主に口を閉じる際に使う筋肉です。この筋肉を鍛えることでオトガイ筋の負担を減らすことが梅干しジワ改善に効果をもたらします。表情筋とは顔や頭などの筋肉の総称です。以下は(株)協和でおすすめの表情筋トレーニングです。
⓵ 唇をすぼめ、前に突き出し数秒キープする
② すぼめた唇を元に戻し、唇を歯で巻き込み少し外側に引くmそのまま数秒キープする
③ その後、ゆっくりと数秒かけて自然な表情に戻す
④ ⓵~③の動作を数回繰り返す     などです・・・・・

 

 

今回、顎の梅干しジワの原因や治療法、対処法などを説明させていただきました。

 

「梅干しジワ」はほぼオトガイ筋に緊張を与えてしまうことによるもので、原因は歯並びや骨格であることがほとんどです。対症療法的な対策法もいろいろありますが、長い目で見ると、根本治療することを第一選択として考えた方が良いかと思います。。

 

より良い治療法、根本的な治療法にたどり着けるかもしれません。

当院は自立支援指定医療機関(保険の矯正可能)であり、多くの下顎後退症(顎変形症)の患者様が通院していらっしゃいます。

 

村田歯科医院/村田歯科横浜矯正歯科センター

村田正人

 

 

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睡眠時無呼吸症候群(顎変形症、下顎後退症) と 矯正治療

村田歯科医院/村田歯科  横浜矯正歯科センター です。

だいぶ気温が上昇してきました。今年は梅雨らしい梅雨はないのでしょうか?

その代わりに台風がすでに接近してきましたね。今後の気象状況はどうなってしまうのでしょうか?

いずれにせよ、暑くなるこれからの時期は水分補給に努めて、熱中症対策も忘れずにしてくだい。

 

さて、暑くなれば「熱帯夜」「寝不足」という構図がみえますが、「睡眠の質」に関する病態を矯正歯科でも扱うことがあります。

顎変形症(下顎後退症)に付随した「睡眠時無呼吸症候群」です。

特徴としては、睡眠時の「いびき」や「呼吸停止(無呼吸状態)の頻発」があり、睡眠の質が低下してた結果、「日中の眠気」「居眠り」「頭痛」「倦怠感」などを引き起こします。

睡眠時に呼吸が止まるなど異常な呼吸がおき、自分でも気が付かないうちに、色々な障害を体に及ぼす病気です。

睡眠時無呼吸症候群の原因には様々な要因があります

 

①咬み合わせや骨格的な要因による場合

⇒ 特に、骨格的な要因は根本的な治療が必要不可欠となります。

まずは、睡眠外来や睡眠時無呼吸症候群対応している耳鼻咽喉科などで検査をおこな

います。その後、症状の重症度にもより「シーパップ療法」、睡眠時無呼吸症候群の診

断をされた医師からの歯科にて作製する「マウスピース療法(スリープスプリント)」

などの治療法を行います。ただし、これらのシーパップ療法やスリープスプリント治療

は、主に対症療法になります。もし、歯並びや咬み合わせに合わせて、骨格的な要因が

顕著な場合は、これらの対症療法で一時的な改善はあるかもしれませんが、根本的な治

療にはなりません。

 

② 睡眠時の喉の閉塞が原因の場合

⇒ 仰向けで寝ているときは舌が沈み、上気道といわれる鼻腔や口腔が狭くなります。さ

らに口腔内のバランス(歯並び・噛み合わせ)が崩れていると、舌が喉の方に下に下

がるなど口咽部からの圧迫から上気道が閉鎖され、無呼吸を起こしてしまいます。

 

③ 歯並びのみの改善では治療が困難な場合(骨格的な要因)

⇒ 骨格的な要因とは、顎変形症(下顎後退症)との診断になった場合です。

この場合、根本的な治療は、矯正歯科治療と外科手術(骨切り術)の併用による改善

が必要になります。

 

骨格的な要因、歯並びやアゴの位置などを気にして、矯正歯科を受診して、顎変形症(下顎後退症)との診断となり、結果、睡眠時無呼吸症候群の傾向がわかったという場合もあります。

顎変形症(下顎後退感)を気にしていて、矯正歯科にて顎変形症(下顎後退症)の診断を受け、結果、気道狭窄(気道が狭い傾向)がみつかり、睡眠外来などでも検査を行った結果、睡眠時無呼吸症候群の併発が明らかになる場合もあります。

最近では、東洋系(アジア系)の女性は下顎が後退し、小さい傾向があり、睡眠時無呼吸症候群の予備軍の方が多いという見解もあります。

 

症状がどの程度のものか?何が原因とかんがえられるか?は、診断をして詳しくわかることにですが・・・・

「アゴが無い、小さく感じる」

「いびきがひどい」

「睡眠中に喉のつまり感 や 咳でおきてしまう」

「起床時の疲労感(寝た気がしない)」

「飲み込みづらい」

「アゴが下がっているきがする」

「睡眠時に呼吸が止まり起きてしまう感覚がある」

 

「唇と閉じるとアゴの先端に大きなシワ(梅干し様)が出来る」

 

などなど・・・・の気になる症状があり・・・・・

 

気になる症状があれば、まずはご相談にいらしてみてください。男女問わずに睡眠時無呼吸症候群傾向がみつかるかもしれません。

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター

村田正人

 

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睡眠時無呼吸症候群 下顎後退症 について

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センターです。

舌側矯正、マウスピース矯正や顎変形症(保険の矯正)など幅広い治療を矯正歯科を専門に行う歯科医が担当致します。一般歯科医も常駐しており、一般の虫歯治療、詰め物・かぶせ物(ブリッジやクラウン)、抜歯などの口腔外科処置、小児歯科処置や歯周病治療なども併設の施設で受けることが出来ます。

 

睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)という病気の名前を1度は耳にしたことがあるかと思います。その名の通り、睡眠時に呼吸停止(無呼吸)または低呼吸になる疾患です。

実は、矯正歯科の分野でも非常に関係性のある疾患です。ただ、だいぶ以前よりは情報が多くなりましたが、私たち矯正歯科医の中でも、専門的に診断や治療を行う歯科医はまだまだ多くないかと思います。

 

閉塞性睡眠時無呼吸症候群中枢性睡眠時無呼吸症候群、あるいは、その混在型に分類されます。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群では、激しい「いびき」の症状がみられます。

一方、

中枢性睡眠時無呼吸症候群では特徴的な「いびき」は認められないことが多いです。

閉塞性睡眠時無呼吸症候群にみられる「いびき」は、無音のあと著しく大きく音を発するという傾向・特徴を持っています。

単に「いびきをかきやすい性質」としか認識されず、治療開始が遅れることもあります、要注意です。

 

原因としては、肥満、家族の病歴(家族に睡眠時無呼吸症候群の方がいる)、アレルギー、咽頭扁桃肥大(アデノイド)、骨格的要因、顔貌形態(下顎後退症)などがあります。
そして、放置すると、心臓発作、脳梗塞、糖尿病、心不全、不整脈、肥満、昼間の眠気によるリスク(交通事故、人間関係の悪化)などの様々な弊害が増加すると言われています。bikkuri01.gif

 

治療法としては、生活習慣の改善(禁酒、減量、禁煙、睡眠姿勢など)、マウスピース(スリープスプリント)や呼吸機器の使用(CPAP装置の装着)、手術(矯正歯科治療および顎離断手術)などがあります。

今回は、矯正歯科分野での治療について、掲載したいと思います。
「睡眠時無呼吸症候群」「矯正歯科治療」についてです。kaeru01.gifbook.gif

 

手術を行う治療としては、口蓋垂、口蓋扁桃、軟口蓋の一部を切除し、気道を広げる外科的治療(口蓋垂軟口蓋咽頭形成術)と顎変形症(骨格性の下顎後退症)としての矯正装置と外科手術を併用した外科矯正治療があります。

矯正歯科での治療法としては、矯正歯科の装置と手術を併用した、いわゆる、「顎変形症治療(がくへんけいしょうちりょう)」になります。

「アゴがないんですけど、治ります?」

「シーパップやマウスピースを使って、睡眠時無呼吸症候群の治療を受けているのですが、中々改善しません。矯正と手術をした方が良いのでは?と担当の先生から言われました。」

「いびきがひどいのですが、治りますか?」

「寝ている時に呼吸が止まるのですが、歯並びのせいでしょうか?」

 

などの理由から初診・相談にいらした患者さんから伺うことがあります・・・・

「ひどいいびきをかきやすい」b-onegai02.gif

あるいは

「歯が出ていて口を閉じてどうしても口呼吸になってしまう。」kao03.gif

などそんな症状を自覚または、ご家族から指摘されたことはありませんか?

眠っている時に呼吸が停止したり、「ガガ~ッ」 っと大きないびきをかいてしまうと、眠りが浅く、日中起きているときにも眠気が生じ、集中力の低下などの症状が現れます。
さらに免疫力の低下、高血圧や肥満、糖尿病など生活習慣病に罹患しやすいとも言われています。

いびきがひどく、「カッ」っと呼吸が止まったり、「ガガ~ッ」っと大きないびきをかいてしまう方は、睡眠障害の専門外来を受診することをおすすめします。

この症状を起こす方の特徴の1つとして、共通の顔貌パターンがあります。
患者さんご自身の印象としては、

「下アゴが小さい」

「下がっている(アゴがない)様に見える」

「口を閉じるとアゴの先端にシワができる」

と感じることが多いようです。

睡眠時無呼吸症候群では、以前は、太った男性の方が多いという印象が強かったようですが、最近では、性差はなく、女性も比較的多いとされております。w03.gif

 

睡眠無呼吸症候群は気道が自体狭いことや口蓋、咽頭形態が原因で起こす場合もありますが、下顎(したあご)が後退(下顎が下がっている)しているかたは、仰向けに寝ると余計にアゴが下がり気道が狭くなります。

顔全体の傾向としては、「面長な顔」の傾向です。

「面長」とは、中・下顔面の長さが長いということです。そのうえで、「アゴが無い」「アゴの先端い梅干様のシワが出来る」という方は、要注意です。→ ココポイントup.gifkaeru02.gif

成人では、下アゴが著しく小さい場合、顎変形症(下顎後退症)といって外科矯正治療(保険適応)の対象となります。

顎骨の骨切り手術を行うことで根本的に正しい下アゴの大きさや位置を確保することで気道広くなるのを促します。

矯正歯科での治療は、歯並びだけでなく骨格的な要因による顎顔面の不調和を治す「顎変形症(下顎後退症)」治療です。「顎変形症(下顎後退症)」は睡眠時無呼吸症候群を伴っていることが多く、結果、全て改善する治療になります。

 

もちろん、顎変形症治療ですから、指定の医療機関と指定医の常駐する医院、病院では健康保険の適応になります。


以前は外科矯正の手術でも下アゴだけの手術が多く、結果的に再発する懸念がありまし最近では技術の進歩により、必要な場合は上下アゴの手術を行い位置を決めて治療をすることもできるようになり、顎変形症治療適応の領域も広がってきました。

睡眠時無呼吸症候群の治療には、顎変形症治療が非常に有効な治療法となっています。nurse.gif

さらに周囲の筋肉のリハビリと正常な舌の位置と鼻呼吸の確立など筋機能療法(MFT)などを行い下アゴが前方で適応する位置での咬み合わせを作ることで睡眠時無呼吸症候群の根本的な改善がでます。

どんな病気でも色々な角度からのアプローチが必要な場合があります。

歯並びや咬み合わせが悪く!

 

「睡眠時無呼吸症候群」

「いびき」

「睡眠の質がわるい」

「飲み込みにくい」

 

などの症状を自覚したら、

一選択肢、一選択診療科として、「矯正歯科」もあることを覚えておいてください。icon_razz.gif

(※ 尚、睡眠時無呼吸症候群(気道にかんする診断)にかんする矯正歯科治療を行う矯正歯科は限られております)

より良い治療法、根本的な治療法にたどり着けるかもしれません。

 

当院は自立支援指定医療機関(保険の矯正可能)であり、多くの下顎後退症(顎変形症)の患者様が通院していらっしゃいます。

 

村田歯科医院/村田歯科横浜矯正歯科センター

村田正人

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受口(反対咬合)の治療について

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センターの村田正人です。

新型コロナウィルス感染症 オミクロン株の猛威がつづきますね。油断せずに1つ1つできる予防策を講じていきたいと思います。

 

先日、「地域の歯科検診で受口を指摘されたので!」

とのことで、お子さんといっしょに相談に来られた方がいらっしゃいました。

そこで「受口」について、症状や治療のタイミングなどについて説明していきたいと思います。

 

まず、受口と言いますと「下アゴが出ている」

真っ先にそういったイメージを持たれる方が多いと思います。

「受口」とは前歯が反対に噛んでいる「反対咬合」の俗称です

前歯が反対に噛んでいる状態は

「下アゴが大きい場合」

「上アゴが小さい場合」

「上アゴが小さく、下あごも大きい場合」

などなど、様々であり治療方針や使用装置も状況に応じさまざまです。

 

日本人には、反対咬合の患者さんが多いと言われています。下アゴだけでなく、日本人は欧米系の方と比較して、上アゴの成長が弱い傾向にあると言われています。

また、アゴや顔の周り(顎顔面領域)の成長傾向は「優性遺伝」です。

親御さんが反対咬合の状態だと、お子さんも反対咬合になる確率が高い傾向にあります。

後にもでてきますが、「骨格性の反対咬合(顎変形症)」の場合は遺伝的要因がとくに強いです。ご両親のどちらも「骨格性の反対咬合」ではなかったとしても、ご親族の中でどなたかいらっしゃれば、その傾向が発現されることもあります。

もし、遺伝的に骨格的な反対咬合ではなくても、上アゴの成長が始まる時期(小学生低学年~)に反対咬合を放置すると環境要因により「骨格的反対咬合」になってしまう場合もあります。下アゴの成長と身長がのびるのは同じ時期です。身長が著しく伸び始める第2次成長期の前に前歯の反対をなくすことがとても重要になります。

 

上記を踏まえて申しますと・・・・

 

ベストは、、早めの時期からのアプローチや経過観察をおすすめします。

遅くとも「9歳」までには治療を始めることが必要とお考えください。

ただ、

「わかっていたけど中々治療するタイミングがなかった」

「かかりつけの一般歯科で指摘されなかった」

「そもそも歯科に行くことがあまりなく放置してしまった」

「成人になったのでもう治らないと思っていた」

等々、諸事情もあるかと思います。

そこで、ご自身やお子さんが、今、どの段階にいらっしゃるのか?段階に分けて目安を挙げてみます。

 

決まりがあるわけではありませんが、以下では段階に応じてわけてみます。

 

第1段階(5~6歳):この時期の反対咬合は、本格出来な矯正治療に入る前の段階です。機能的な装置などを使用して、反対咬合による舌のクセや筋肉のバランスの不調和の改善を試みます。以前は、前歯が永久歯になる時に治ることもあるからまだ早いと言われていた年齢です。今でも「まだ早い」とおっしゃる先生もいるかもしれません。確かに歯並び改善ということでは、自然に治ることもあるかもしれません。しかし、この考え方は古い考え方です。反対咬合が続くことで舌のクセや口腔周囲筋の不調和が助長される可能性が高くなります。クセを治すのは非常に時間がかかる場合もあり、装置が使える年齢になったら、反対咬合は出来るだけ早目に改善する方が良いです。

 

第2段階(6~9歳):この段階では、本格的な矯正治療が必要になります。「第1期治療」や「小児矯正」などと呼ばれます。この時期は、ちょうど上アゴの成長期です(下アゴは身長が伸びる時期に成長します)。特に上アゴが小さい場合の反対咬合はこの時期のアプローチが有効です。アゴのアーチを広げたり、上アゴの成長を利用して上下アゴの不調和を改善していきます。また、上アゴが小さくなくても反対咬合を放置すると上アゴの成長が下アゴに阻まれ、結果、反対咬合ひどくなる場合(骨格性)もあります。必ず、前歯が反対に噛んでいる反対咬合を改善しておく必要があります。

 

第3段階(9歳~成長停止まで):この時期は、「第2段階」にあるように前歯の反対は治します。ただし、この時期は、下アゴの成長期を迎えます。骨格的は下アゴの成長傾向が強い場合(骨格性の反対咬合)は、身長の伸びが止まるまでは油断できません。骨格性の成長傾向が強い場合、一度、矯正治療でキレイに改善されても、下アゴの成長期にまた反対咬合になってしまう場合があります。永久歯での矯正治療開始のタイミングは、成長の経過観察も行いながら決めていきます。もちろん、骨格的な要素が薄い場合は、永久歯交換を見据えて通常の矯正治療を開始します。

 

第4段階(成長停止以降~):永久歯での矯正治療となります。この場合、治療方針としては、2タイプに分類されます。それは「反対咬合が骨格性であるか?ないか?」です。骨格性とは「上下のアゴは正常な歯の角度(歯軸)で対応しきれないほどズレている(上下アゴの骨格が反対)」ということです。これは「顎変形症(がくへんけいしょう)」という診断のもと、通常の矯正治療に加えて、アゴの手術(外科矯正治療)が必要になります。骨格性ではない場合は、歯だけの反対になりますから、通常の矯正治療だけで改善されます。また、「顎変形症」は、指定医療機関では保険適応になります。

 

1点、反対咬合の治療では、注意すべき点があります。

治療段階の項目でも述べたように、状況によっては、何をしても下アゴの成長が抑えられない場合があるということです。

下アゴが成長するときと身長が伸びる時の成長のピークはほとんど同じです。身長が伸びる時に下あごも前に成長してくるということです。

 

子供の頃に上下の前歯の反対咬合をしっかり治しておくとある程度は下顎の成長は抑えることができます。

しかし、下アゴの成長が著しい方(骨格性の反対咬合)は、それでも抑えることができない場合があります。そのため受口(反対咬合)の治療は、ケースによっては、長期間の経過観察が必要な場合も多々あります。

 

ご自身やお子様がどういったケースで、どのようは治療方針が適切なのか?焦らずしっかり治していくことが重要になります。

まとめると・・・・

  1. 日本人は上アゴの成長が弱い傾向にあり反対咬合になりやすい
  2. 反対咬合の治療は早めがベスト
  3. 遅くとも9歳までには治療開始が必要
  4. 骨格性反対咬合の傾向がある場合は長期的経過観察が必要
  5. 遺伝的要因の場合もあり親族でも確認が必要
  6. 骨格性反対咬合の場合でも外科手術併用によりしっかり治せる

 

以上のようになるかと思います。

いずれにせよ、気になるタイミングがあれば、早めの受診をおすすめいたします。

一度、ご相談ください。

 

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター

(自立支援医療指定医療機関・顎機能診断施設)

 

村田正人

 

日付:  カテゴリ:ブログ, 保険が効く矯正, 全身への影響・健康への影響, 反対咬合(受け口), 受け口, 外科矯正・顎変形症・口蓋裂, 子供の矯正, 歯並び, 矯正歯科, 矯正治療のタイミング, 顎変形症 and tagged , , , ,

睡眠時無呼吸症候群の治療 下顎後退症(顎変形症)の治療 について

村田歯科医院/村田歯科  横浜矯正歯科 です。新型コロナウィルス感染症のオミクロン株の感染拡大が続いております。当院でも気を緩めず、感染予防対策を行い診療を継続しております。

マスク生活が続くなかで、つい、マスクの舌では口呼吸になりがちですね。そこで今回、呼吸に関んする病気の中で睡眠時無呼吸症候群のについてです。

 

睡眠時無呼吸症候群とは、

睡眠時に呼吸が止まるなど異常な呼吸がおき、自分でも気が付かないうちに、色々な障害を体に及ぼす病気です。

 

特徴としては、睡眠時の「いびき」「呼吸停止(無呼吸状態)の頻発」があり、睡眠の質が低下してた結果、「日中の眠気」「居眠り」「頭痛」「倦怠感」などを引き起こします。

 

睡眠時無呼吸症候群の原因には様々な要因があります (*_*;

 

睡眠時の、喉の閉塞が原因です。仰向けで寝ているときは舌が沈み、上気道といわれる鼻腔や口腔が狭くなります。

 

この時に、口腔内のバランス(歯並び・噛み合わせ)が崩れていると、舌が下に落ちるなど、口咽部からの圧迫から上気道が閉鎖され、無呼吸を起こしてしまいます。

 

また、咬み合わせや骨格的な要因による場合もあります。特に、骨格的な要因は根本的な治療が必要不可欠となります。

 

まずは、睡眠外来や睡眠時無呼吸症候群対応している耳鼻咽喉科などで検査をおこないます。時には、宿泊による検査も行う場合があります。

その後、症状の重症度にもよりますが、「シーパップ療法」、睡眠時無呼吸症候群の診断をされた医師からの歯科にて作製する「マウスピース療法(スリープスプリント)」などの治療法があります。

これらは、下あごを上あごよりも前方に出すように固定させることで、上気道を広く保ち、いびきや無呼吸の発生を防ぐ治療方法です。

 

治療に使うマウスピースは、患者さんの口腔の形にピッタリ合ったものでなくてはならないため、精密に作製する必要があります。

ただし、これらのシーパップ療法やスリープスプリント治療は、主に対症療法になります。

 

もし、歯並びや咬み合わせに合わせて、骨格的な要因が顕著な場合は、これらの対症療法で一時的な改善はあるかもしれませんが、根本的な治療にはなりません。

 

歯並びのみの改善では治療が困難な場合も多々あります。

 

この場合、根本的な治療は、矯正歯科治療と外科手術(骨切り術)の併用による改善が必要になります。

骨格的な要因とは、顎変形症(下顎後退症)との診断になった場合です。

 

あくまで、矯正歯科での治療です。

顎変形症(下顎後退症)の場合は、結果、睡眠時無呼吸症候群を併発している場合、もしくは、その傾向が強く今後より症状が強くなる可能性がある場合がほとんどです。

 

睡眠時無呼吸症候群の症状の治療から耳鼻咽喉科や睡眠外来での治療を行っていて、

シーパップやスリープスプリント使用で症状の改善が中々見込めないとの判断にいたり、

顎変形症(下顎後退症)として外科矯正治療(矯正治療と外科手術の併用)にて

改善が見込まれます☆彡

 

また、骨格的な要因、歯並びやアゴの位置(「アゴが下がる」や「アゴが小さく感じる」)などを気にして、矯正歯科を受診して、顎変形症(下顎後退症)との診断となり、結果、睡眠時無呼吸症候群の傾向がわかったという場合もあります。

 

顎変形症(下顎後退症)を気にしていて、矯正歯科にて顎変形症(下顎後退症)の診断を受け、結果、気道狭窄(気道が狭い傾向)がみつかり、睡眠外来などでも検査を行った結果、睡眠時無呼吸症候群の併発が明らかになる場合もあります。

 

 

睡眠時無呼吸症候群を併発しているような顎変形症(下顎後退症)の治療は、指定医療機関にて、気道も含んだ診断を行う矯正歯科での治療となります。

 

また、そういった矯正歯科医院は、自立支援医療機関(育成医療・更生医療)の指定医院で行う必要があり、健康保険での矯正治療が可能となります。

 

 

当院では、私が大学病院勤務時代より、ご縁があり、睡眠時無呼吸症候群に関連した診断や顎変形症(下顎後退症)の治療を行い、症状を気にされている多くの患者様にお越しいただいております。

 

また、手術に関しては、東京や近隣の大学病院、または、睡眠専門外来と連携をさせていただき治療を行っています。

 

症状がどの程度のものか?何が原因とかんがえられるか?は、診断をして詳しくわかることにですが・・・・

 

「いびきがひどい」

「睡眠中に喉のつまり感 や 咳でおきてしまう」

「起床時の疲労感(寝た気がしない)」

「飲み込みづらい」

「アゴが下がっているきがする」

「アゴが無い、小さく感じる」

「唇と閉じるとアゴの先端に大きなシワ(梅干し様)が出来る」

「睡眠時に呼吸が止まり起きてしまう感覚がある」

 

などなど・・・・

 

最近では、東洋系(アジア系)の女性は下顎が後退し、小さい傾向があり、睡眠時無呼吸症候群の予備軍の方が多いという見解もあります。

症状の例を挙げればきりがないですが、気になる症状があれば、まずはご相談にいらしてみてください。男女問わずに睡眠時無呼吸症候群傾向がみつかるかもしれません。

 

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科

村田正人

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年末年始 診療日程 お知らせ

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター です。当院では院内の新型コロナウィルス感染症対策(COVID-19を緩める事なく、また、患者様用の手指消毒液衣類用除菌剤を受付にてご用意し、日々の診療にあたっています。

 

<年末年始休診のお知らせ>

2020年12月30日(水) ~ 2020年1月5日(火) まで 年末年始休診日とさせて頂きます。

年末年始2020~21

数日間休診になりますので、連休の直前では処置内容が限られてしまう場合があります。

矯正歯科診療では、治療期間中の装置の脱離や不具合が起こることが多々あります。

「装置が外れている気がする」

「ワイヤーがささって痛い」

「なんとなく気になる」「装置が動く」

など、 痛みや気になど症状がある場合は、お早目のご連絡☎をお願いいたします。

 

また、年末年始は特に混み合う事が予想されます。お待たせするなどご迷惑をお掛けする場合がございますが、何卒、ご理解、ご協力の程を宜しくお願い致します。

当院ご利用の患者さまには、大変ご迷惑をおかけいたしまして申し訳ございません。

尚、年始は、1月6日(水)より一般歯科診療を行っております。医院にご連絡の際は、1月6日(水)よりお願い致します。

矯正歯科は、2020年1月7日(木)より、矯正歯科通常診療となります。nurse.gif

 

ご迷惑をお掛け致しますが、何卒、宜しくお願い致します。

 

本年度は、コロナ渦のお正月となりますが、くれぐれも気を緩めることなく、感染予防、ソーシャルディスタンスを意識しつつ、年末年始をお過ごしくださいませ。

 

私も含め医院スタッフ全員で、感染予防に努めたいと思います。

 

村田歯科医院/ 村田歯科  横浜矯正歯科センター
スタッフ一同

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アゴが小さい 息苦しい いびき 睡眠時無呼吸症候群

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センターです。当院では、院内の新型コロナウィルス感染症対策を緩める事なく、また、患者様用の手指消毒液衣類用除菌剤を受付にてご用意し、日々の診療にあたっています。

 

「睡眠時無呼吸症候群」「いびき」

そう聞くと、かかりやすいのが比較的「体の大きな男性」「太り気味の男性」がなりやすいとのイメージがあるかもしれません。

いえ!そうとは言えません。

個人的には、そういう概念や固定観念は持たない方が良いかと思っています。

 

勿論、男性に「睡眠時無呼吸症候群」の方はいらっしゃいますが、女性にも多くなっている傾向にあると思います。

多くなっているというか?今まで、ご本に自覚症状がなく、また、あまり「睡眠時無呼吸症候群」のを発しやすい傾向や症状が理解されていなかったからだと思いますbook.gifga-n01.gif

 

そして、睡眠時無呼吸症候群の治療と言えば「睡眠外来」や「耳鼻咽喉科」などの治療分野というイメージが沸くかと思います。

 

一見、関連のないような「矯正歯科」ですが、実は「睡眠時無呼吸症候群」の治療の一分野、一手段として、治療を担っている矯正歯科もあります。nurse.gif

 

ただし、全ての矯正歯科で治療を行っているわけではないです。

まず、自立支援医療機関(育成医療、更生医療)の指定医療機関であること。

また、「顎変形症(外科矯正)」治療を積極的に行っている矯正歯科医院であり、気道や呼吸などをふまえた矯正治療を行っている医院が対応していることが多いように思います。(←ココポイントkaeru01.gif

このように気道や呼吸に視点を持ち治療を行っている矯正歯科医は多くはないかと思います。

私は、たまたま、ご縁があり、このような気道や呼吸を意識した視点から矯正治療を行うようになりました。

多くの「睡眠時無呼吸症候群」の患者さんの治療を矯正歯科医として経験させていただいております。nurse.gif

 

もし、お悩みの方がいらっしゃいましたら、歯並びだけでなく以下の症状が無いか?チェックしてみてください。

  • 下顎が小さく唇を閉じるとアゴの先にシワがよる。
  • いびきがひどい。または、周囲から言われる。
  • 昼間に異常な眠気を覚えることがある。
  • 寝ている時に「カッ!!」っと呼吸が止まるような感覚で目が覚めてしまう。
  • 飲み込みずらい
  • 御家族や周囲から寝ている時に呼吸が止まることがあると言われる。

 

以上の症状が当てはまるようでしたら「睡眠時無呼吸症候群」の可能性があるかと思います。

勿論、軽度な場合もあれば、手術が必要な重度な場合もあります。

 

当院でも多くの方が、相談、治療にいらしております。

「アゴが小さく感じる」「いびきがひどい」「いびきで目が覚める」「下アゴが引っ込んでいる」

などなど、気になる症状があれば、一度、相談にいらしてみてください。

 

快適な睡眠、生活のためにも、見た目歯並びや噛み合わせの治療だけでなく、矯正歯科医としてお役に立てることがあるかもしれません。

村田歯科医院 / 村田歯科 横浜矯正歯科センター
村田正人

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新型コロナウイルス マスク 口呼吸

当院では、矯正治療専門の歯科医によるマウスピース矯正舌側矯正顎変形症(保険の矯正)などより専門的な矯正歯科治療にも取り組んでおります。横浜駅からすぐの地域に根付いた開院40年以上の歴史ある歯科医院です。一般歯科も併設し一般の虫歯治療、詰め物・かぶせ物(ブリッジやクラウン)、抜歯などの口腔外科処置、小児歯科処置や歯周病治療なども併設の施設で受けることが出来ます。

 

今や新型コロナウイルスの感染防止対策に欠かせなくなったのがマスクです。

このマスクの常用で気になる記事を先日拝見しました。

「マスクの着用下で口呼吸が増えているようだ」

「慣れない息苦しさから、つい口呼吸になりがち」

との気になる声があるということです。

口呼吸は矯正歯科にとっても非常に良くない症状です。ikari04.gif

歯並びを悪くするだけでなく、飲み込み方の異常(異常嚥下癖)や舌のクセ(舌癖)の誘因にもなりますし、それこそ、口呼吸はごみや細菌を取り除く鼻のフィルター機能が働かず、外気がダイレクトの喉に入りますので感染症にもかかりやすくなります。bikkuri01.gif

 

健康にも美容にも悪い影響があります。

あるところのアンケートでは、各年代でも、マスク使用下では、口呼吸の割合が増加し、とくに10代~30代の若い世代での割合が多かったそうです。

 

また、これから夏に向かい気温が上昇し暑くなります。もともと夏にマスクをする機会は皆さん少なかったと思います。気温が上がれば、当然、息苦しさからさらに口呼吸が増える可能性があります。

私自身、食事、就寝時以外は、仕事の時も含めほぼ、常時マスクを装着した状態です。時々、意識して注意していますが、口呼吸はしていないようです。

口呼吸の予防策としては、マスクに鼻がスーッとするような「かおり」をつけると良いようです。

ペパーミント精油をりようしたミント系の芳香剤などが良いかと思います。

最近ではマスク用の芳香スプレー(除菌スプレー)もあるようです。b-hare.gif

ガムを噛んだり、飴玉をなめたりしても良いかと思います。

 

口呼吸が習慣化すれば、新型コロナウィルス感染症だけでなく、秋以降に風邪やインフルエンザにも感染しやすくなる可能性も高まります。b-orooro.gif

 

どうしても口呼吸になってしまう場合は、時々、マスクを外し鼻でしっかり深呼吸するだけでも、鼻呼吸を意識する習慣が身に付くとおもいます。

 

です!!kaeru04.gifup.gif

 

今後も感染拡大の可能性はあります。「密」をなるべく避けて、マスクと上手な付き合い方をする必要性があるかと思います。

マスク使用による「口呼吸の習慣」これは、ちょっとした工夫で防げることかと思います。

健康のためにも、歯並びのためにも、ちょっと意識してみてください。

そして、例え感染が小康状態でも、これからは外出時に「ティッシュ」「ハンカチ」などポケットに入れることと同じように「マスク」使用も常用するようするべきかと思っています。

 

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター

村田正人

 

 

 

 

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部分矯正 適応 正しい知識

横浜駅前 当院は、横浜駅からすぐの一般歯科を併設した矯正歯科専門の施設です。地域に根付いて40年以上に渡る歴史ある歯科医院です。村田歯科医院内の「村田歯科 横浜矯正歯科センター」では、矯正治療専門の歯科医による舌側矯正マウスピース矯正顎変形症(保険の矯正)などより専門的な矯正歯科治療にも取り組んでおります(矯正専門医常勤)。矯正専門外来は土曜日も診療を実施しております。 同施設内には、一般歯科も併設しております。

 

「最近、部分矯正ではできますか?」などのご質問を受けることがあります。icon_biggrin.gif


また、「部分矯正」を前面にだしているクリニックもあるようです。

「部分矯正」とは、歯並びで「特に気になる部分だけ」「前歯の気になる箇所だけ」を治療する方法です。

「部分矯正」「最新の新しい治療」「特殊な治療」と称している宣伝や謳い文句をネットなどで目にすることもあります。ga-n01.gifkumo.gif

 

色々、迷ってしまいますよね。


ここでは、「部分矯正」について、矯正歯科の専門医として、正しい知識や概念をすこしでもお話できたらと思います。

 

部分矯正という特殊な治療技術があるわけではありません。!!

部分矯正という言葉は、昔からあり、補綴前処置(ブリッジや被せ物をよりよくする全治処置)として行われてきました。kaeru01.gifup.gif(←ココポイント)

 

部分矯正では、歯並びがキレイに整っていることの中でも、部分的な「前歯がキレイに整っている」ことをゴールにすることがほとんどです。

前歯の並びはその人の笑顔に影響し、第一印象を決める要素であり「一番目立つ前歯を治したい!」と思われるかたも多いかと思います。b-onegai.gif

矯正歯科での部分矯正を適応する場合は以下のような場合が考えられます

  • 診断の結果、奥歯の咬み合わせは問題なく、前歯のみの改善で良好な結果が出せる場合(あるいは、奥歯の一部のみの改善で十分な場合)
  • 部分的な治療だけでも十分な結果が得られ、かつデメリットが少ない場合
  • 患者様の希望、都合により全体矯正ができない場合
  • 昔、全体の矯正治療を行ったが経年変化で前歯がズレたので前歯だけでも再治療したいとうい場合

などです。つまり、部分矯正とは限局した範囲で行う矯正治療で、全てが改善されるというわけではありません。(「限局矯正」、「MTM」などということもあります)kaeru08.gif

部分矯正では全体の矯正治療に比べて、文字通り部分ですから許容範囲の限界もあり、解剖学的見地から考えても「仕上がりの完成度は低く」なります。

ここで、「部分矯正」の「適応」や「向き不向き」について、以下にまとめてみました。

部分矯正では「患者様の希望(ニーズ)」と「医学的根拠や解剖学的見解からの許容範囲」とのの擦り合わせが必要になります。kaeru02.gifup.gif(←ココもポイント)

 

<部分矯正の適応(また、適応する場合)について>

  1. 奥歯の咬み合わせなど、前歯のみなど治したい部分以外に大きな問題がないこと。
  2. 諸事情で、奥歯のズレがあるのはわかっているが、今回は前歯のみ早期に治したい、また、全体矯正より「仕上がりの完成度は低い」ことに同意していただける方
  3. どうしても、治療費を抑えたい、前歯だけでも並べたいことを希望される場合
    部分矯正を行うことで、それ以外の歯並び・咬み合わせにとってマイナスにならないこと
  4. 転勤や結婚式前など、治療期間が限られてしまっているかた
    補綴前処置(ブリッジ、インプラントや被せ物をよりよくする前処置)が治療目的であること
  5. 歯周病などで前歯が隙っ歯になってしまっている場合
  6. 特に前歯などガタガタ多く、歯磨きし辛いため、歯周病になりやすい状態の改善
  7. 下アゴを前後左右に動かした時に、アゴの関節と調和にて運動ができ、負荷がかからないバランスになっていること。
  8. 歯や歯の周囲の組織の状態が安定していること。
  9. ムリな咬み合わせになっていないこと咀嚼運動(食べものを噛む)のとき、舌を噛みやすくなってしまわないこと

などが挙げられます。

<部分矯正ができない場合(部分矯正をやらない方が良い場合)について>

  1. 重度の歯列不正がある場合(全体の矯正治療でないと逆に良くない咬み合わせになる)
  2. しっかりした、咬み合わせや歯並びの治療を希望する場合
  3. 部分矯正を行うことで、該当箇所の歯はキレイに並ぶが、それ以外の歯並び・咬み合わせにとってマイナス面が多くなる場合。
  4. 上下アゴの骨格的なズレが著しい場合(顎変形症)
  5. 重度の開咬で舌のクセが著しい
  6. 口元の突出感があり、これを改善したい場合(E-lineの改善)

などです。

当院では、「部分矯正」でも必ず、精密検査を行い分析・診断を行います。

そして、診断もせず安易に「安く早くできる」「費用も安くできる」という理由で部分矯正をお勧めすることはありません。

必ずメリット・デメリットをご説明します。

 

また、部分矯正に使用する装置も、従来の表側の装置に加えて「舌側(裏側)矯正装置」「マウスピース型矯正装置」など、多種多様な装置が適応できますb-hare.gif

 

そして、治療中・治療直後のお話だけでなく、中長期な予後に起こりうるメリット・デメリットもご理解いただいた上で、治療を開始していただきます。nurse.gifup.gif(←ココもポイント)

時には、部分矯正が向かないケースもあります。

  • 部分的な矯正治療によって、もともとの歯並びや咬み合わせを大きく崩すことにならないか?
  • 本来、全体矯正が望ましいが、部分矯正に変更したことでのデメリットはどのくらいか?または、どの部分が妥協点になるか?
  • 部分矯正で治せる範囲をきちんとご理解頂けているか?

など、充分理解、同意していただいての治療開始となります。

 

なんでもかんでも、「部分矯正」ということではありません。
また、決して「部分矯正」を否定しているわけでもありません。

 

どんなことにも向き不向きがあると思います。メリットや良い事ばかり目が行きがちですが、しっかりと正しい状態をご理解いただいた上で、治療にのぞんで頂きたく思っています。

 

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター

村田正人

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