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村田歯科 横浜矯正歯科センター Blog

オイルプリング 矯正歯科でお口のケア

横浜駅きた西口徒歩1分 村田歯科医院/村田歯科横浜矯正歯科センターです。当院では、唇側矯正、舌側矯正、顎変形症(保険適応)やマウスピース型矯正装置など総合的な矯正治療に対応しています。

 

オイルプリングって、一度は耳にしたことがありますでしょうか?

どこかで、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

 

オイルプリングとは「オイルでうがいをする」ことです!

 

各種オイルを口に含んで、口の中を10~15分くらい、お口の中でゆすいでから吐き出すこと。通常、オイルプリングでは、虫歯や口臭、歯垢の蓄積の原因となる細菌を減らす抗菌作用の高いオイルが使われる。

最も一般的なのはココナッツオイル、ゴマ油、ヒマワリ油、オリーブオイルなどです。

 

以前、私も一時期 、ペットボトルですぐ飲める「ココナッツミルク」にはまっていて、良く飲んでいた時がありました。

その時も、少しだけ「オイルプリング」という内容を発信したことがあります。

(ちなみに良く飲んでいた「ココナッツミルク」はもう売っていないようです(-_-;))

⇓これです(´;ω;`)ウッ…

500mlのペットボトルでそのまま飲めます。

 

オイルプリングのやり方はオイルを大さじ1杯ぐらいを口に含み、グチュグチュうがいを10~15分間行い、吐き出し、場合によっては塩水で口をゆすぎます。

 

オイルプリングの効果は・・・・

【歯茎が健康的になる】

前述のオイルに含まれる抗菌作用は、歯周病の悪化に歯止めをかける。また、オイルプリングをしていると歯垢が形成されにくくなり、歯茎と口腔が健康になることも。「ココナッツオイルには、抗菌・抗真菌・抗炎症作用を持つラウリン酸が含まれています」とゴンチャー医師。ゴマ油はフリーラジカルが口腔の組織に与えるダメージを軽減し、その抗菌作用でミュータンス菌やラクトバチラス菌と戦ってくれるそう。ヒマワリ油も歯肉炎と歯垢の蓄積を減らすことが証明されている(ただし、どれも通常のオーラル

 

【虫歯が減る】

虫歯は甘い物の食べ過ぎだけでなく、口の中の細菌のバランスが崩れることでも生じます。オイルプリングで多く使われるオイルには大抵抗菌作用があるので、口腔内の細菌のバランスが良くなって、虫歯になりにくくなる効果が期待できます。

【息が爽やかになる・口臭が出にくくなる】

頻繁な口臭の原因は多くは細菌や食べかす。口臭の三大原因臭は、硫化水素(H2S)、メチルメルカプタン(CH3SH)、ジメチルサルファイド[(CH3)2S]です。硫黄を生成する微生物を狙い撃ちする食用オイルでオイルプリングをすると効果的であるといえます。

オイルプリングは、ほとんどの方、誰にでもできる予防法です。オイルプリングは無害で低リスクのオーラルケアテクニックです。

(色々と好みのオイルを選ぶことはできますが、オイルそのものをお口に入れることが苦手な方は向かないかもしれません)

 

【全体的な健康状態が良好になる】

オイルプリングは一つの予防方法です。口の中が良好な健康状態なら、全体的な健康状態の改善も見込めるということです。歯茎には毛細血管が集中しているため、そこから侵入した病原菌はあっという間に血流に乗り、体内の臓器に移動してしまいます。

最近の研究では、歯周病と心血管疾患の関連性が注目され、また、エビデンスも証明されています。また、虫歯と歯周病の治療と予防は、糖尿病と心疾患のリスクを大幅に下げるという研究結果も存在しています。

 

 

<オイルプリングのやり方>

オイルプリングはマウスウォッシュに似ているけれど、いくつか重要な違いがあるので、必ず次の手順で行おう。

①朝、歯を磨く前に、大さじ1杯程度の食用オイルを口に含む。

②飲み込まないように注意しながら、マウスウォッシュと同じ感じようなやり方で10分から15分程度口の中をゆすぎます。結構、長~~いです(-_-;)

③そして、オイルを吐き出す。その後、塩水で軽くゆすいでください。

④歯ブラシやフロスを使った通常のオーラルケアで、口の中に残った細菌、食べかす、オイルを取り除く。特に細菌が多い、朝の起床時にすると効果的と言われています。

 

ただし・・・・・・(「オイルプリング」を持ち上げといて、下げるわけではないですが・・・・)

 

お口の環境に良いとはされていますが、通常のお口のケアの代わりになるわけはありません。また、歯科医師の中でもお口のケアの代わりに勧めているわけではありません。やはりお口のケアは、「正しい歯磨き習慣」が大切です。そのうえで、健康管理の習慣としての可能性、有効性がこの「オイルプリング」にはあるかと思います。

予防効果が期待できるオーラルケアの一つの方法と考えてください。

丁寧に歯ブラシでブラッシング、可能ならフロッシングをするのを推奨します。

 

 

数カ月、続けてみた方の感想としては、朝起きてすぐのオイルプリングを取り入れることで、口の中がよりしっかりとした潤いが保たれているような感覚があるということ。朝の新しいルーティンとしてこのまま続けても良いな!という感想が多くあったそうです。

 

手軽に始められるオイルプリングは、続けるだけでも口の中の保湿になったり、口臭が抑えられるなど朝の新しいオーラルケアとしては良いものかと思います。

 

勿論、特にケアが必要な矯正中の方にもおすすめです。

矯正治療中は、固定式の装置がついている場合、どうしても歯磨きが難しくなる場合もあります。そういった時にこのオイルプリングを行ってみても良いかと思います。勿論、矯正装置や矯正治療への悪影響はありません。

 

良かったら、矯正治療中の方もオイルプリングを試してみてください。

 

村田歯科医院/村田歯科横浜矯正歯科センター

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金属アレルギー 矯正歯科治療について

横浜駅前にある村田歯科医院です。当院では、村田歯科 横浜矯正歯科センターを併設し、舌側矯正や顎変形症(保険適応の矯正)などにも対応しております。

夏本番の暑さが続いておりますが、熱中症対策も万全にお過ごしください。b-orooro.gifさて、学生さ達は夏休みに突入し、矯正相談にいらっしゃる方も増えてくる時期になりました。

そのご質問のなかで・・・・・

「金属アレルギーがあるのですが、矯正治療はできますか?」

このようなご質問をうけることがあります。

 

脱金属の傾向はあるものの、歯科治療では、金属を使う治療が数多くあります。

一般歯科では補綴物(クラウンやインれーなぞの詰め物)に金属を使うこともあります。

 

矯正歯科では、主な矯正器具のブラケットやワイヤーに金属が使われています。

一般歯科で多く使用されている金属は「金銀パラジウム合金」です。

この金属は銀歯(インレー、クラウン、入れ歯やブリッジ)の材料に使われています。

この金属は合金という様々な種類の金属を混ぜ込んであります。

 

 

歯科矯正で多く使用されている金属は、ステンレス、チタン、ニッケル、コバルト、クロムなどで、様々なワイヤーや装置に金属を使用しています。各金属で利点があり、患者様の矯正の進みによって使う金属が異なります。

 

金属アレルギーの可能性が高いかたは、皮膚科にてアレルギーテストを受けて確認していただく事をお勧め致します。当院で治療開始予定の方は、当院の方からも紹介状をお出しすることは可能です。

アレルギーテストでは、どんな金属に反応するかも詳しくわかるので、使用しない方が良い金属を避けることが可能です。

 

矯正歯科治療の材料で金属アレルギーの原因になりやすいものは、「ニッケル」「コバルト」「クロム」などが多いです。

 

そこで、実際は・・・

 

「金属アレルギーがある、もしくは、可能性がある人は矯正治療ができるのか?」

 

とういう質問ですが・・・・結果から言うと

 

 

「できます」

 

当院では金属アレルギーの方でも安心して矯正治療を受けることができるよう、

金属アレルギー用のブラケットとワイヤーをご準備しております。

矯正器具(ブラケット)では、セラミック製、強化プラスチック製やチタン製のものを使用します。

 

歯を動かす「ワイヤー」では、ステンレス製を主として、ゴムメタル(チタン合金)などの金属アレルギーの方専用のワイヤーを使用いたします。

 

これらの装置や材料を利用することで、当院での患者様の中には金属アレルギーの方もいらっしゃいますが、アレルギー反応を起こさずに矯正治療を行っています。

今までにも重度の金属アレルギーをお持ちの方も無事に治療を終えることができました。

 

少し金属についてご説明させていただきます。

 

<金属アレルギーの原因になりにくいもの>

(ステンレス)

この金属は硬くしっかりしており、歯科矯正の際にワイヤーで使用されています。

アレルギーが出にくいと言われている金属でもあります。

 

(チタン)

この金属は他の金属に比べて特に金属アレルギーになりにくく、

一般歯科治療ではインプラントにも使用されています。その他、代用骨にも使用されています。

 

<金属アレルギーの原因になりやすいもの>

(ニッケル)

ニッケルは、通常は、歯科矯正には欠かせない金属で矯正治療で多く使われています。ステンレスに比べると柔らかく、矯正を始めたばかりの頃のワイヤーに多く使用されています。この金属もステンレスと同様に歯科矯正にて多く使われています。

 

(コバルト・クロム)

この金属もニッケルと同じくブラケットやワイヤーに多く使われています。

その他矯正後のリテーナーなどにも使われる場合があります。

 

当院で使われている金属に関してはステンレス、ニッケル、チタンを多く使用しております。金属アレルギーの方でも安心して矯正治療を受けることができるよう、金属アレルギー用のブラケットとワイヤーを備えています。

矯正治療を金属アレルギーの可能性がり治療するか悩んでいる方、金属アレルギーがあるが一度相談してみたい!という方はお気軽にご相談ください。

 


村田歯科医院 / 村田歯科 横浜矯正歯科センター
スタッフ

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睡眠時無呼吸症候群 下顎後退症(顎変形症)について

村田歯科医院(村田歯科 横浜矯正歯科センター)です。

当院は、横浜駅前にて45年を超える医院です(自立支援指定医療機関)

 

睡眠時に「いびき」をかいてしまう!周りから指摘される!などのご経験をお持ちのかたも多いのではないでしょうか?

「いびき」は、眠っているときに吸い込んだ空気が、喉を通るときに鳴る振動音です。

異常な呼吸がおき、自分でも気が付かないうちに、色々な障害を体に及ぼす病気です。

睡眠時に「いびき」をかいてしまう!周りから指摘される!

などのご経験をお持ちのかたも多いのではないでしょうか?

じつは、「いびき」が出るということは、呼吸が一時的に止まっているとうことです。とまるということは「無呼吸状態」です。一時的とはいえ止まって、気流がおこり一気に空気が入り振動音がでます。

身体的症状としては、「いびきの頻発」は勿論、昼間の眠気、呼吸停止(無呼吸)、睡眠の質の低下などが起こります。さらにひどい場合、「日中の眠気」「頭痛」などを引き起こします。

このような症状があれば、「睡眠時無呼吸症候群」の可能性が高いです。

 

睡眠時無呼吸症候群のメカニズムは異常な呼吸がおき、自分でも気が付かないうちに、色々な障害を体に及ぼす病気です。

睡眠時無呼吸症候群の原因は、「①一時的な原因」と「②慢性的(根本的)な原因」などに大別されます。

<一時的な原因>

1.寝室の温度・湿度による口呼吸が原因

(室温が低くかったり湿度が低かったりすると口呼吸となりいびきの原因になります)

2. 薬理学的要因により筋肉が弛緩・気道が狭くなる

(アルコール、服用薬、たばこなどの人体への作用がいびきの原因にもなります)

3.悪い寝姿勢が気道を狭める

(合わない寝具の使用など眠るときの姿勢(体位)がいびきの原因となることがあります)

 

 

<慢性的(根本的)な原因>

1.扁桃の肥大によるもの(アデノイド、咽頭扁桃、舌扁桃など)

2.肥満によるもの(首周りの過剰な体内脂肪により上気道が狭くなります)

3.口呼吸によるもの(口呼吸の習慣(癖)や鼻づまり等から起こる口呼吸鼻では鼻呼吸をするよりも気道が狭くなるのでいびきの原因になります)

4.加齢による筋力低下によるもの(加齢に伴う筋力低下は気道狭窄の原因になります)

5.アゴ(特に下アゴ)小さい・狭いことによるもの(アゴが小さいと舌が喉側におちこみ気道を狭くします)

 

「一時的な原因」については、生活習慣など環境を変えたり、対症療法で軽減することが多いです。

代表的なものでは、

①シーパップ療法(CPAP療法)

②スリープスプリント療法(専用のマウスピースを使用し症状を和らげる対処療法)

などがあります。

 

①シーパップ(CPAP)療法

・CPAP(シーパップ:持続陽圧呼吸療法)と呼ばれる機械で圧力をかけた空気を鼻から気道に送り、気道を広げて睡眠中の無呼吸を防止する治療法です(健康保険適用)。現在では中等~重症の閉塞型睡眠時無呼吸症候群の標準的治療法として広く用いられています。

②マウスピース(スリープスプリント)療法

 下あごを上あごよりも前方に出すように固定させることで、上気道を広く保ち、いびきや無呼吸の発生を防ぐ治療方法です。

治療に使用するマウスピースの作成は、患者様の口腔内・歯列の形態にきちんと合ったものでなくてはならないため、歯科医院にて精密に作製する必要があります。

耳鼻咽喉科医や睡眠障害専門外来などで検査を受け、睡眠時無呼吸症候群の診断をされた担当医師からの紹介状が発行されると、マウスピースは医療保険の適応となります。

 マウスピース(スリープスプリント)による治療は、軽度~中程度の閉塞性睡眠時無呼吸の患者さんに比較的有効ですが、重症の患者さんには治療が不十分となる可能性があります。👆 (ここポイント)  

基本的には「シーパップ(CPAP)療法」や「マウスピース(スリープスプリント)療法」は、軽度から中等度の睡眠時無呼吸症候群に適応される「対症療法」です。「一時的な原因」の場合において、症状を緩和させるために有効的です。

 

「シーパップ(CPAP)療法をおこなっても合わなかった(改善しなかった)」

「CPAPを装着している時はいいが外すとすぐに元にもどる」

「歯科医院でスリープスプリント作ってもらい使ったが改善しなかった」

「マウスピースで一時的に改善したが症状がすぐに出てしまう」

などの声を聞くこともあります。

歯科医院でも「睡眠時無呼吸症候群」の治療法として「スリープスプリント療法」を積極的に打ち出している医院などもありますが、あくまで対症療法であり根本的治療にはならない場合も多々あります。

 

やはり「慢性的(根本的)な原因」による場合には、対症療法は効果が薄いとお考えになってください。この場合は、直接的なアプローチがが必要になります。

 

特に「扁桃の肥大によるもの」「アゴ(特に下アゴ)小さい・狭いことによるもの」は根本的な原因に直接アプローチします。

通常、扁桃は6歳くらいで最大になり、その後、成長と共に縮小します。ただ、幼い頃に風邪などで喉に炎症が起こると、肥大したまま残ってしまうことがあります。また、ウイルスや細菌の影響から炎症がおこり、一時的に肥大している場合もあります。この場合は

耳鼻咽喉科や睡眠障害外来などにて、直接、外科的な切除が有効となります。その他、口蓋垂や軟口蓋なども切除する場合があります。最近ではレーザーによる手術などもあり、外科的な侵襲が少なくて済む場合もあります。

 

「アゴ(特に下アゴ)小さい・狭いことによるもの」については、特に、矯正歯科、口腔外科や形成外科との連携治療が必要です。

「歯列矯正とアゴの外科手術で根本的な原因を取り除く根治的治療」で「顎変形症治療(がくへんけいしょう治療)」と言います。

 

顎変形症のなかでも下顎後退症(かがくこうたいしょう)と診断される場合になります。

この治療については、当院で多く担っております。

「アゴが小さい場合(顎変形症・下顎後退症)の睡眠時無呼吸症候群の根治療法」です。

矯正歯科でもまだまだ、下顎後退症における顎変形症治療を積極的に行う医院は多くないように思います。

適応ケース(症状)としては・・・

・骨格的に下あご骨が小さい

・骨格的に上あごが前に出ている(出っ歯)の方、
・かみ合せがズレているど非常悪い方(この場合、歯列矯正のみで改善傾向になる場合もあります)

・アゴが後方に位置している顎変形症(下顎後退症、小下顎症)の人

・CPAPがどうしても合わなかった人(特に、痩せ型の人)

 

このような状田では、下あごが小さく、後退している場合、同様に舌も後ろに位置しているため、気道が狭くなりやすく、睡眠時無呼吸症候群を引き起こす要因となります。

 

 

顎変形症(下顎後退症)の治療は、「上下顎前方移動手術」といいます。

上アゴの骨や下アゴ骨の骨全体を手術で前後・上下・左右に移動して(骨切り術)、気道を広げる治療法で、顎変形症の外科手術の応用となります。

 

この外科手術(形成外科や口腔外科)は、一般的に矯正治療(矯正歯科)と併せて行われるため、アゴの位置を変えて気道を広げるので、直接効果を得られやすく治療効果の高い根治療法の一つです。


ただし、外科手術を伴う治療ですから、それなりの負担もあります。全身麻酔での手術となり、数時間かかります。5~10日前後の入院が必要となります。

 

 

治療手順としては・・・
①初診・相談(顎変形症の治療を行っている矯正歯科、口腔外科など)

②精密検査・診断・治療計画を練る(矯正歯科医と口腔外科医または形成外科医との連携)

③術前矯正(1年~1年半)・・・矯正歯科医

④手術(入院5~10日前後)・・・口腔外科医または形成外科医

⑤術後矯正(手術後、1年~1年半)・・・矯正歯科医(この間に口腔外科や形成外科で手術時のプレート除去)

⑥保定・・・矯正歯科医

このような手順で進めていきます。

 

なお、自立支援(育成・更生)医療機関の指定を受けている(保険適用の矯正治療を実施)歯科医院で矯正治療をしない場合には、手術も保険適応となりませんので、注意が必要です!

 

もちろん、上記のような指定医療機関での治療が前提となりますが、保険適用の有無としては、「顎変形症(下顎後退症や小下顎症)」の診断を受けている場合は、保険適用となります。

なお、外科手術治療の必要性がなく、矯正歯科治療のみの場合には、保険は適用されず、通常の矯正歯科治療と同等の扱いになります。また、睡眠障害に対する診断だけでも、保険適用外となります(睡眠時無呼吸症候群がアゴの骨格が原因ではない場合)。

 

指定を受けている矯正歯科での「アゴが小さい場合(顎変形症・下顎後退症)の睡眠時無呼吸症候群の根治療法」は、あくまで「顎変形症(下顎後退症)」の診断名のもとの治療となります。

 

つまり、「顎変形症(下顎後退症)」の方のほとんどが「睡眠時無呼吸症候群」を発症しているので、結果、睡眠時無呼吸症候群改善につながるということです。

「睡眠時無呼吸症候群」という診断のもと保険適応による矯正治療は出来ません。(👆ッココポイント)

 

少々、ややこしいかもしれませんが・・・・

 

今回は「睡眠時無呼吸症候群の治療法」の概要について紹介させていただきました。

当院でも多くの方が、相談、治療にいらしております。

「アゴが小さく感じる」

「いびきがひどい」

「いびきで目が覚める」

「下アゴが引っ込んでいる」

 

などなど、気になる症状があれば、一度、相談にいらしてみてください。

 歯並びや噛み合わせの治療だけでなく、骨格的なアプローチも行う矯正歯科医としてお役に立てることがあるかもしれません。

 

村田歯科医院 / 村田歯科 横浜矯正歯科センター

村田正人

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睡眠時無呼吸症候群 下顎後退症 について

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センターです。

舌側矯正、マウスピース矯正や顎変形症(保険の矯正)など幅広い治療を矯正歯科を専門に行う歯科医が担当致します。一般歯科医も常駐しており、一般の虫歯治療、詰め物・かぶせ物(ブリッジやクラウン)、抜歯などの口腔外科処置、小児歯科処置や歯周病治療なども併設の施設で受けることが出来ます。

 

睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)という病気の名前を1度は耳にしたことがあるかと思います。その名の通り、睡眠時に呼吸停止(無呼吸)または低呼吸になる疾患です。

実は、矯正歯科の分野でも非常に関係性のある疾患です。ただ、だいぶ以前よりは情報が多くなりましたが、私たち矯正歯科医の中でも、専門的に診断や治療を行う歯科医はまだまだ多くないかと思います。

 

閉塞性睡眠時無呼吸症候群中枢性睡眠時無呼吸症候群、あるいは、その混在型に分類されます。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群では、激しい「いびき」の症状がみられます。

一方、

中枢性睡眠時無呼吸症候群では特徴的な「いびき」は認められないことが多いです。

閉塞性睡眠時無呼吸症候群にみられる「いびき」は、無音のあと著しく大きく音を発するという傾向・特徴を持っています。

単に「いびきをかきやすい性質」としか認識されず、治療開始が遅れることもあります、要注意です。

 

原因としては、肥満、家族の病歴(家族に睡眠時無呼吸症候群の方がいる)、アレルギー、咽頭扁桃肥大(アデノイド)、骨格的要因、顔貌形態(下顎後退症)などがあります。
そして、放置すると、心臓発作、脳梗塞、糖尿病、心不全、不整脈、肥満、昼間の眠気によるリスク(交通事故、人間関係の悪化)などの様々な弊害が増加すると言われています。bikkuri01.gif

 

治療法としては、生活習慣の改善(禁酒、減量、禁煙、睡眠姿勢など)、マウスピース(スリープスプリント)や呼吸機器の使用(CPAP装置の装着)、手術(矯正歯科治療および顎離断手術)などがあります。

今回は、矯正歯科分野での治療について、掲載したいと思います。
「睡眠時無呼吸症候群」「矯正歯科治療」についてです。kaeru01.gifbook.gif

 

手術を行う治療としては、口蓋垂、口蓋扁桃、軟口蓋の一部を切除し、気道を広げる外科的治療(口蓋垂軟口蓋咽頭形成術)と顎変形症(骨格性の下顎後退症)としての矯正装置と外科手術を併用した外科矯正治療があります。

矯正歯科での治療法としては、矯正歯科の装置と手術を併用した、いわゆる、「顎変形症治療(がくへんけいしょうちりょう)」になります。

「アゴがないんですけど、治ります?」

「シーパップやマウスピースを使って、睡眠時無呼吸症候群の治療を受けているのですが、中々改善しません。矯正と手術をした方が良いのでは?と担当の先生から言われました。」

「いびきがひどいのですが、治りますか?」

「寝ている時に呼吸が止まるのですが、歯並びのせいでしょうか?」

 

などの理由から初診・相談にいらした患者さんから伺うことがあります・・・・

「ひどいいびきをかきやすい」b-onegai02.gif

あるいは

「歯が出ていて口を閉じてどうしても口呼吸になってしまう。」kao03.gif

などそんな症状を自覚または、ご家族から指摘されたことはありませんか?

眠っている時に呼吸が停止したり、「ガガ~ッ」 っと大きないびきをかいてしまうと、眠りが浅く、日中起きているときにも眠気が生じ、集中力の低下などの症状が現れます。
さらに免疫力の低下、高血圧や肥満、糖尿病など生活習慣病に罹患しやすいとも言われています。

いびきがひどく、「カッ」っと呼吸が止まったり、「ガガ~ッ」っと大きないびきをかいてしまう方は、睡眠障害の専門外来を受診することをおすすめします。

この症状を起こす方の特徴の1つとして、共通の顔貌パターンがあります。
患者さんご自身の印象としては、

「下アゴが小さい」

「下がっている(アゴがない)様に見える」

「口を閉じるとアゴの先端にシワができる」

と感じることが多いようです。

睡眠時無呼吸症候群では、以前は、太った男性の方が多いという印象が強かったようですが、最近では、性差はなく、女性も比較的多いとされております。w03.gif

 

睡眠無呼吸症候群は気道が自体狭いことや口蓋、咽頭形態が原因で起こす場合もありますが、下顎(したあご)が後退(下顎が下がっている)しているかたは、仰向けに寝ると余計にアゴが下がり気道が狭くなります。

顔全体の傾向としては、「面長な顔」の傾向です。

「面長」とは、中・下顔面の長さが長いということです。そのうえで、「アゴが無い」「アゴの先端い梅干様のシワが出来る」という方は、要注意です。→ ココポイントup.gifkaeru02.gif

成人では、下アゴが著しく小さい場合、顎変形症(下顎後退症)といって外科矯正治療(保険適応)の対象となります。

顎骨の骨切り手術を行うことで根本的に正しい下アゴの大きさや位置を確保することで気道広くなるのを促します。

矯正歯科での治療は、歯並びだけでなく骨格的な要因による顎顔面の不調和を治す「顎変形症(下顎後退症)」治療です。「顎変形症(下顎後退症)」は睡眠時無呼吸症候群を伴っていることが多く、結果、全て改善する治療になります。

 

もちろん、顎変形症治療ですから、指定の医療機関と指定医の常駐する医院、病院では健康保険の適応になります。


以前は外科矯正の手術でも下アゴだけの手術が多く、結果的に再発する懸念がありまし最近では技術の進歩により、必要な場合は上下アゴの手術を行い位置を決めて治療をすることもできるようになり、顎変形症治療適応の領域も広がってきました。

睡眠時無呼吸症候群の治療には、顎変形症治療が非常に有効な治療法となっています。nurse.gif

さらに周囲の筋肉のリハビリと正常な舌の位置と鼻呼吸の確立など筋機能療法(MFT)などを行い下アゴが前方で適応する位置での咬み合わせを作ることで睡眠時無呼吸症候群の根本的な改善がでます。

どんな病気でも色々な角度からのアプローチが必要な場合があります。

歯並びや咬み合わせが悪く!

 

「睡眠時無呼吸症候群」

「いびき」

「睡眠の質がわるい」

「飲み込みにくい」

 

などの症状を自覚したら、

一選択肢、一選択診療科として、「矯正歯科」もあることを覚えておいてください。icon_razz.gif

(※ 尚、睡眠時無呼吸症候群(気道にかんする診断)にかんする矯正歯科治療を行う矯正歯科は限られております)

より良い治療法、根本的な治療法にたどり着けるかもしれません。

 

当院は自立支援指定医療機関(保険の矯正可能)であり、多くの下顎後退症(顎変形症)の患者様が通院していらっしゃいます。

 

村田歯科医院/村田歯科横浜矯正歯科センター

村田正人

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受口(反対咬合)の治療について

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センターの村田正人です。

新型コロナウィルス感染症 オミクロン株の猛威がつづきますね。油断せずに1つ1つできる予防策を講じていきたいと思います。

 

先日、「地域の歯科検診で受口を指摘されたので!」

とのことで、お子さんといっしょに相談に来られた方がいらっしゃいました。

そこで「受口」について、症状や治療のタイミングなどについて説明していきたいと思います。

 

まず、受口と言いますと「下アゴが出ている」

真っ先にそういったイメージを持たれる方が多いと思います。

「受口」とは前歯が反対に噛んでいる「反対咬合」の俗称です

前歯が反対に噛んでいる状態は

「下アゴが大きい場合」

「上アゴが小さい場合」

「上アゴが小さく、下あごも大きい場合」

などなど、様々であり治療方針や使用装置も状況に応じさまざまです。

 

日本人には、反対咬合の患者さんが多いと言われています。下アゴだけでなく、日本人は欧米系の方と比較して、上アゴの成長が弱い傾向にあると言われています。

また、アゴや顔の周り(顎顔面領域)の成長傾向は「優性遺伝」です。

親御さんが反対咬合の状態だと、お子さんも反対咬合になる確率が高い傾向にあります。

後にもでてきますが、「骨格性の反対咬合(顎変形症)」の場合は遺伝的要因がとくに強いです。ご両親のどちらも「骨格性の反対咬合」ではなかったとしても、ご親族の中でどなたかいらっしゃれば、その傾向が発現されることもあります。

もし、遺伝的に骨格的な反対咬合ではなくても、上アゴの成長が始まる時期(小学生低学年~)に反対咬合を放置すると環境要因により「骨格的反対咬合」になってしまう場合もあります。下アゴの成長と身長がのびるのは同じ時期です。身長が著しく伸び始める第2次成長期の前に前歯の反対をなくすことがとても重要になります。

 

上記を踏まえて申しますと・・・・

 

ベストは、、早めの時期からのアプローチや経過観察をおすすめします。

遅くとも「9歳」までには治療を始めることが必要とお考えください。

ただ、

「わかっていたけど中々治療するタイミングがなかった」

「かかりつけの一般歯科で指摘されなかった」

「そもそも歯科に行くことがあまりなく放置してしまった」

「成人になったのでもう治らないと思っていた」

等々、諸事情もあるかと思います。

そこで、ご自身やお子さんが、今、どの段階にいらっしゃるのか?段階に分けて目安を挙げてみます。

 

決まりがあるわけではありませんが、以下では段階に応じてわけてみます。

 

第1段階(5~6歳):この時期の反対咬合は、本格出来な矯正治療に入る前の段階です。機能的な装置などを使用して、反対咬合による舌のクセや筋肉のバランスの不調和の改善を試みます。以前は、前歯が永久歯になる時に治ることもあるからまだ早いと言われていた年齢です。今でも「まだ早い」とおっしゃる先生もいるかもしれません。確かに歯並び改善ということでは、自然に治ることもあるかもしれません。しかし、この考え方は古い考え方です。反対咬合が続くことで舌のクセや口腔周囲筋の不調和が助長される可能性が高くなります。クセを治すのは非常に時間がかかる場合もあり、装置が使える年齢になったら、反対咬合は出来るだけ早目に改善する方が良いです。

 

第2段階(6~9歳):この段階では、本格的な矯正治療が必要になります。「第1期治療」や「小児矯正」などと呼ばれます。この時期は、ちょうど上アゴの成長期です(下アゴは身長が伸びる時期に成長します)。特に上アゴが小さい場合の反対咬合はこの時期のアプローチが有効です。アゴのアーチを広げたり、上アゴの成長を利用して上下アゴの不調和を改善していきます。また、上アゴが小さくなくても反対咬合を放置すると上アゴの成長が下アゴに阻まれ、結果、反対咬合ひどくなる場合(骨格性)もあります。必ず、前歯が反対に噛んでいる反対咬合を改善しておく必要があります。

 

第3段階(9歳~成長停止まで):この時期は、「第2段階」にあるように前歯の反対は治します。ただし、この時期は、下アゴの成長期を迎えます。骨格的は下アゴの成長傾向が強い場合(骨格性の反対咬合)は、身長の伸びが止まるまでは油断できません。骨格性の成長傾向が強い場合、一度、矯正治療でキレイに改善されても、下アゴの成長期にまた反対咬合になってしまう場合があります。永久歯での矯正治療開始のタイミングは、成長の経過観察も行いながら決めていきます。もちろん、骨格的な要素が薄い場合は、永久歯交換を見据えて通常の矯正治療を開始します。

 

第4段階(成長停止以降~):永久歯での矯正治療となります。この場合、治療方針としては、2タイプに分類されます。それは「反対咬合が骨格性であるか?ないか?」です。骨格性とは「上下のアゴは正常な歯の角度(歯軸)で対応しきれないほどズレている(上下アゴの骨格が反対)」ということです。これは「顎変形症(がくへんけいしょう)」という診断のもと、通常の矯正治療に加えて、アゴの手術(外科矯正治療)が必要になります。骨格性ではない場合は、歯だけの反対になりますから、通常の矯正治療だけで改善されます。また、「顎変形症」は、指定医療機関では保険適応になります。

 

1点、反対咬合の治療では、注意すべき点があります。

治療段階の項目でも述べたように、状況によっては、何をしても下アゴの成長が抑えられない場合があるということです。

下アゴが成長するときと身長が伸びる時の成長のピークはほとんど同じです。身長が伸びる時に下あごも前に成長してくるということです。

 

子供の頃に上下の前歯の反対咬合をしっかり治しておくとある程度は下顎の成長は抑えることができます。

しかし、下アゴの成長が著しい方(骨格性の反対咬合)は、それでも抑えることができない場合があります。そのため受口(反対咬合)の治療は、ケースによっては、長期間の経過観察が必要な場合も多々あります。

 

ご自身やお子様がどういったケースで、どのようは治療方針が適切なのか?焦らずしっかり治していくことが重要になります。

まとめると・・・・

  1. 日本人は上アゴの成長が弱い傾向にあり反対咬合になりやすい
  2. 反対咬合の治療は早めがベスト
  3. 遅くとも9歳までには治療開始が必要
  4. 骨格性反対咬合の傾向がある場合は長期的経過観察が必要
  5. 遺伝的要因の場合もあり親族でも確認が必要
  6. 骨格性反対咬合の場合でも外科手術併用によりしっかり治せる

 

以上のようになるかと思います。

いずれにせよ、気になるタイミングがあれば、早めの受診をおすすめいたします。

一度、ご相談ください。

 

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター

(自立支援医療指定医療機関・顎機能診断施設)

 

村田正人

 

日付:  カテゴリ:ブログ, 保険が効く矯正, 全身への影響・健康への影響, 反対咬合(受け口), 受け口, 外科矯正・顎変形症・口蓋裂, 子供の矯正, 歯並び, 矯正歯科, 矯正治療のタイミング, 顎変形症 and tagged , , , ,

睡眠時無呼吸症候群の治療 下顎後退症(顎変形症)の治療 について

村田歯科医院/村田歯科  横浜矯正歯科 です。新型コロナウィルス感染症のオミクロン株の感染拡大が続いております。当院でも気を緩めず、感染予防対策を行い診療を継続しております。

マスク生活が続くなかで、つい、マスクの舌では口呼吸になりがちですね。そこで今回、呼吸に関んする病気の中で睡眠時無呼吸症候群のについてです。

 

睡眠時無呼吸症候群とは、

睡眠時に呼吸が止まるなど異常な呼吸がおき、自分でも気が付かないうちに、色々な障害を体に及ぼす病気です。

 

特徴としては、睡眠時の「いびき」「呼吸停止(無呼吸状態)の頻発」があり、睡眠の質が低下してた結果、「日中の眠気」「居眠り」「頭痛」「倦怠感」などを引き起こします。

 

睡眠時無呼吸症候群の原因には様々な要因があります (*_*;

 

睡眠時の、喉の閉塞が原因です。仰向けで寝ているときは舌が沈み、上気道といわれる鼻腔や口腔が狭くなります。

 

この時に、口腔内のバランス(歯並び・噛み合わせ)が崩れていると、舌が下に落ちるなど、口咽部からの圧迫から上気道が閉鎖され、無呼吸を起こしてしまいます。

 

また、咬み合わせや骨格的な要因による場合もあります。特に、骨格的な要因は根本的な治療が必要不可欠となります。

 

まずは、睡眠外来や睡眠時無呼吸症候群対応している耳鼻咽喉科などで検査をおこないます。時には、宿泊による検査も行う場合があります。

その後、症状の重症度にもよりますが、「シーパップ療法」、睡眠時無呼吸症候群の診断をされた医師からの歯科にて作製する「マウスピース療法(スリープスプリント)」などの治療法があります。

これらは、下あごを上あごよりも前方に出すように固定させることで、上気道を広く保ち、いびきや無呼吸の発生を防ぐ治療方法です。

 

治療に使うマウスピースは、患者さんの口腔の形にピッタリ合ったものでなくてはならないため、精密に作製する必要があります。

ただし、これらのシーパップ療法やスリープスプリント治療は、主に対症療法になります。

 

もし、歯並びや咬み合わせに合わせて、骨格的な要因が顕著な場合は、これらの対症療法で一時的な改善はあるかもしれませんが、根本的な治療にはなりません。

 

歯並びのみの改善では治療が困難な場合も多々あります。

 

この場合、根本的な治療は、矯正歯科治療と外科手術(骨切り術)の併用による改善が必要になります。

骨格的な要因とは、顎変形症(下顎後退症)との診断になった場合です。

 

あくまで、矯正歯科での治療です。

顎変形症(下顎後退症)の場合は、結果、睡眠時無呼吸症候群を併発している場合、もしくは、その傾向が強く今後より症状が強くなる可能性がある場合がほとんどです。

 

睡眠時無呼吸症候群の症状の治療から耳鼻咽喉科や睡眠外来での治療を行っていて、

シーパップやスリープスプリント使用で症状の改善が中々見込めないとの判断にいたり、

顎変形症(下顎後退症)として外科矯正治療(矯正治療と外科手術の併用)にて

改善が見込まれます☆彡

 

また、骨格的な要因、歯並びやアゴの位置(「アゴが下がる」や「アゴが小さく感じる」)などを気にして、矯正歯科を受診して、顎変形症(下顎後退症)との診断となり、結果、睡眠時無呼吸症候群の傾向がわかったという場合もあります。

 

顎変形症(下顎後退症)を気にしていて、矯正歯科にて顎変形症(下顎後退症)の診断を受け、結果、気道狭窄(気道が狭い傾向)がみつかり、睡眠外来などでも検査を行った結果、睡眠時無呼吸症候群の併発が明らかになる場合もあります。

 

 

睡眠時無呼吸症候群を併発しているような顎変形症(下顎後退症)の治療は、指定医療機関にて、気道も含んだ診断を行う矯正歯科での治療となります。

 

また、そういった矯正歯科医院は、自立支援医療機関(育成医療・更生医療)の指定医院で行う必要があり、健康保険での矯正治療が可能となります。

 

 

当院では、私が大学病院勤務時代より、ご縁があり、睡眠時無呼吸症候群に関連した診断や顎変形症(下顎後退症)の治療を行い、症状を気にされている多くの患者様にお越しいただいております。

 

また、手術に関しては、東京や近隣の大学病院、または、睡眠専門外来と連携をさせていただき治療を行っています。

 

症状がどの程度のものか?何が原因とかんがえられるか?は、診断をして詳しくわかることにですが・・・・

 

「いびきがひどい」

「睡眠中に喉のつまり感 や 咳でおきてしまう」

「起床時の疲労感(寝た気がしない)」

「飲み込みづらい」

「アゴが下がっているきがする」

「アゴが無い、小さく感じる」

「唇と閉じるとアゴの先端に大きなシワ(梅干し様)が出来る」

「睡眠時に呼吸が止まり起きてしまう感覚がある」

 

などなど・・・・

 

最近では、東洋系(アジア系)の女性は下顎が後退し、小さい傾向があり、睡眠時無呼吸症候群の予備軍の方が多いという見解もあります。

症状の例を挙げればきりがないですが、気になる症状があれば、まずはご相談にいらしてみてください。男女問わずに睡眠時無呼吸症候群傾向がみつかるかもしれません。

 

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科

村田正人

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いびき 睡眠時無呼吸症候群 下顎後退症

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センターです。

この年末にかけて新型コロナウィルス感染症の再感染が拡大しつつありますね。

当院でも患者様用の手指消毒液衣類用除菌剤を受付にてご用意し、院内の定期喚起や柔軟な対応を行い、新型コロナウィルス感染症対策を緩める事なく、また、日々の診療にあたっています。

 

「いびきがひどい」または「自身のいびき(息苦しさ)で目が覚める」

「口が閉じづらい」

「口(上下の唇)を閉じるとアゴの先端に梅干し(しわ)ができる」

「舌を向くとの著しく飲み込みづらくなる」

「日中にひどい眠気がある」

「寝ても良く寝られたきがしない」

など、上記の症状をお持ちの方はいらっしゃるでしょうか?b-orooro.gifup.gif

この場合、矯正歯科分野でいうと「下顎後退症」「小顎症」などと言います。

つまり、下顎が引っ込んだ状態で、アゴの先の部分(以下「オトガイ」)があまり出て居ない状態です。

そして、こういった状態では「気道が狭い」状態を伴っている場合も少なくありません。さらにこの場合、「ひどいいびき」と共に「睡眠時無呼吸鵜症候群の症状を併発していることが多々あります。

最近では、意外と女性に多い気がします・・・・b-gaaan.gif

 

アゴが小さいというと「美容外科での美容整形では?」「咬み合わせや歯並びで治るの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが・・・・

 

矯正歯科治療でも、骨格と歯並びに問題がある場合は、外科矯正手術(保険の矯正)の治療が適応になることがあります

また、アゴの位置(咬み合わせだけが)大きくズレている場合は矯正治療単独でも改善することもあります。

逆に「いびき」や「睡眠時無呼吸症候群」の治療を耳鼻咽喉科や睡眠外来などで nurse.gifup.gif

専門的な治療(シーパップやスリープスプリントなど)していたけれど・・・・

根本的に咬み合わせやアゴの骨格の治療が必要と判断book.gifされた場合などは、

耳鼻咽喉科や睡眠外来などから外科矯正治療をすすめられ受診されることもあります。

 

あくまで「顎変形症の治療を行う矯正歯科医」での治療になりますので、骨格の問題がなく、歯並びや咬み合わせの影響も考えにくい場合の「睡眠時無呼吸症候群」の治療は専門の耳鼻咽喉科や睡眠外来での治療となります。book.gifup.gifkaeru01.gif

 

当院では、このように「睡眠時無呼吸症候群」の症状を併発し、根本的に☆骨格的な改善を必要☆とされる患者様の矯正治療を行っております。kaeru02.gifup.gif

 

つまり上下の骨格の形態や位置の差が大きく「顎変形症」の診断を受けた場合、骨格の改善と共に気道に対するアプローチをするため、結果、併発する「睡眠時無呼吸症候群」の改善につながるということになります。kira01.gifb-onegai.gif

 

そして、顎変形症の診断がおりているわけですから・・・・もちろん!

指定自立支援医療機関(育成・更正医療機関)・顎機能診断施設 の指定を受けている医療機関では「健康保険」の適応となります。当院も指定を受けていますので、もちろん、保険が適応されます。もちろん、治療費の自己負担は少なくてすみます。bye03.gif

 

「睡眠時無呼吸症候群」や「気道」に関連した矯正歯科治療を行う矯正歯科医(矯正専門医)もあまり多くないかと思います。私自身も色々なご縁があり、「気道」や「呼吸」を考えた矯正治療を考えるようになっていきました。

 

まだまだ、矯正歯科は「美容」「歯並びの見た目」など美容医療的はイメージをお持ちの方もいらっしゃいます。また、美容主体の治療を打ち出した宣伝広告なども見受けられます。b-orooro.gif色々考え方もありますし、それが悪いということではありません。

 

ただ・・・・・・

「咬み合わせを良くするために矯正治療をしたので、口元が出て見た目が悪くなった」icon_sad.gif

「検査して口元は悪くないのに、口元をすごく引っ込めたいので、必要以上の抜歯を行って歯ぐきの問題がでた」icon_confused.gif

「絶対抜かない矯正治療ということで、広げて治療したが口元が出てしまい、口呼吸になり歯ぐきが腫れやすくなった」icon_mad.gif

「上の前歯だけの部分矯正を行ったが、下の奥歯が倒れていて、一見、見た目は良くなったが、食べる時に良く舌や頬の内側を噛むようになってしまった。」icon_twisted.gif

 

など、「見た目重視」「咬み合わせ重視」など、どこか一部と取り出して、別々の偏った治療目標にしていては、キチンと良くはならないと思います。

 

 

「骨格バランス、咬み合わせ、歯並び、舌の位置、口の閉じやすさ、癖」など総合的に診断して治療すれば、おのずと、歯並びや口元の見た目の改善は付いてくるものです。

今回の「いびき」「睡眠時無呼吸症候群」を併発した「顎変形症(下顎後退症、小顎症)」は、さらに「呼吸」「気道」のことも考えたプラスアルファの矯正治療です。hare.gif

 

矯正歯科治療の可能性や適応範囲もどんどん広がっています。

 

「ひどいいびき」「睡眠の質がわるい」「日中の眠気がひどい」などお一人で悩まず正しい情報を得るためにも、お気軽に矯正歯科の初診・相談を受けてみてください。nurse.gif

 

矯正歯科治療で、お役に立てることがあるかもかもしれません。

 

 

村田歯科医院 / 村田歯科 横浜矯正歯科センター

村田正人

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ディープバイト 過蓋咬合 ガミースマイル 保険適応


矯正歯科(専門外来)と一般歯科を併設した村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センターです。当院では、院内の新型コロナウィルス感染症対策を緩める事なく、また、患

者様用の手指消毒液衣類用除菌剤を受付にてご用意し、日々の診療にあたっています

 

「前歯が見えないんです」

「咬むと歯ぐきが痛いです」

「笑うと歯ぐきがたくさんみえてしまいます」b-orooro.gif

 

そのようなお悩み、症状をお持ちで、来院される患者様がいらっしゃいます。

上下の歯を噛み合わせると、前から見て下の前歯が全く見えません!!bikkuri01.gif

 

この状態は、「ディープバイト」や「過蓋咬合(かがいこうごう)」といって、

上下の前歯が深く噛みあってしまい、下の前歯の先端(切端)が上の歯ぐきに当たってしまっている状態、もしくは、上の前歯が舌の前歯の歯ぐきに当たっている状態です。

 

この状態は、咬み合わせや見た目にも良くない影響を及ぼしやすいです。

以下に、過蓋咬合がおよぼす良くない影響を挙げてみます。icon_eek.gif

 

<歯肉退縮の誘因>

咬み合わせが深いため、上の前歯の先端が下の前歯の表面からさらに歯ぐきにあたり、機械的刺激で歯ぐきが下がってしまいます。これを歯肉退縮といい、一度下がったら元にはもどりません。この状態は、逆に上の前歯の裏側でも起こり得ます。放置する歯肉退縮は進行して、特に下の前歯は動揺して、やがて抜け易くなる可能性があります。また、上の歯ぐきでは機械的刺激を繰り返すことにより、さらなる歯肉退縮や歯周病、極端な場合には、口腔がんの発生リスクも高まってしまう可能性もあります。

 

<顎関節症の原因>

やはり咬み合わせが深く、咬み合わせる時に下あごが、後方へ誘導されるため、アゴの関節に負担がかかりやすくなります。最初は症状はなくとも、経年的にこの負担がかかり続けると、アゴの関節にある関節円盤を呼ばれる関節のクッションがズレたり、アゴの関節にある下顎頭(かがくとう)という部分がこすれて、変形する場合もあります。

 

<歯周病や虫歯の原因>

咬み合わせが深いことにより、上の歯茎が下の前歯によって刺激されるため、歯周病になりやすくなります。また、口内炎もできやすいなどの問題が生じます。また、上の前歯が乾燥しやすいため、虫歯ができやすい環境を作ってしまいます。症状によっては、歯と歯の間や、歯と歯茎の間に隙間が少なく、入れ歯や被せ物が壊れやすくなるなど、詰め物や被せ物のトラブルの引き金になる可能性があります。

 

<ガミースマイル>

咬み合わせが深いため、見た目にも上の前歯が下方に伸びており、その歯ぐきも下方にあるため、笑った時に歯茎まで露出して見える事が多く、ガミースマイルと呼ばれる症状を呈しています。笑う時の歯ぐきの露出を気にしてしまい、思いっきり笑え無い方もいらっしゃり、精神的な問題にもなることもあります。また、お口が閉じづらく、特に前歯の歯ぐきが乾燥しやすく、歯肉炎を起こしていることも少なくありません。

 

矯正歯科での精密検査をしてどのような状態にあるか?必ず詳細な診断が必要です。

症状にもよりますが、治療法としては、やはり矯正歯科治療がもっとも有効です・・・・

乳歯列期や混合歯列期のお子さんで、「過蓋咬合」の傾向があった場合は早めの対処が重要になります。(←ココ ポイント)book.gifkaeru04.gifup.gif

 

治療法としては、以下のようなケースが考えられます。

  • 矯正歯科治療単独(マルチブラケット装置のみ)で可能なケース
  • 矯正歯科治療(マルチブラケット装置)と矯正用アンカースクリューが有効なケース
  • 矯正歯科治療(マルチブラケット装置)と外科手術が必要な場合(健康保険の適応)
  • お子様の場合、拡大装置、ポジショナーやヘッドギアなどで正しいアゴの成長を誘導する

 

当院は、自立支援(育成・更生)医療機関の指定医院です。「過蓋咬合」「ディープバイト」や「ガミースマイル」でも外科手術が必要な場合は、健康保険適応のが可能となります。

過蓋咬合は意外と歯並びの乱れも少ない場合もあり、パッっと見だけでは、気にしない方や親御さんもいらっしゃるかと思いますが、歯並びのガタガタだけをきにするのではなく、この深い咬み合わせが「要注意」ということを忘れないで頂ければと思います。

 

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター

村田正人

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新型コロナウイルス マスク 口呼吸

当院では、矯正治療専門の歯科医によるマウスピース矯正舌側矯正顎変形症(保険の矯正)などより専門的な矯正歯科治療にも取り組んでおります。横浜駅からすぐの地域に根付いた開院40年以上の歴史ある歯科医院です。一般歯科も併設し一般の虫歯治療、詰め物・かぶせ物(ブリッジやクラウン)、抜歯などの口腔外科処置、小児歯科処置や歯周病治療なども併設の施設で受けることが出来ます。

 

今や新型コロナウイルスの感染防止対策に欠かせなくなったのがマスクです。

このマスクの常用で気になる記事を先日拝見しました。

「マスクの着用下で口呼吸が増えているようだ」

「慣れない息苦しさから、つい口呼吸になりがち」

との気になる声があるということです。

口呼吸は矯正歯科にとっても非常に良くない症状です。ikari04.gif

歯並びを悪くするだけでなく、飲み込み方の異常(異常嚥下癖)や舌のクセ(舌癖)の誘因にもなりますし、それこそ、口呼吸はごみや細菌を取り除く鼻のフィルター機能が働かず、外気がダイレクトの喉に入りますので感染症にもかかりやすくなります。bikkuri01.gif

 

健康にも美容にも悪い影響があります。

あるところのアンケートでは、各年代でも、マスク使用下では、口呼吸の割合が増加し、とくに10代~30代の若い世代での割合が多かったそうです。

 

また、これから夏に向かい気温が上昇し暑くなります。もともと夏にマスクをする機会は皆さん少なかったと思います。気温が上がれば、当然、息苦しさからさらに口呼吸が増える可能性があります。

私自身、食事、就寝時以外は、仕事の時も含めほぼ、常時マスクを装着した状態です。時々、意識して注意していますが、口呼吸はしていないようです。

口呼吸の予防策としては、マスクに鼻がスーッとするような「かおり」をつけると良いようです。

ペパーミント精油をりようしたミント系の芳香剤などが良いかと思います。

最近ではマスク用の芳香スプレー(除菌スプレー)もあるようです。b-hare.gif

ガムを噛んだり、飴玉をなめたりしても良いかと思います。

 

口呼吸が習慣化すれば、新型コロナウィルス感染症だけでなく、秋以降に風邪やインフルエンザにも感染しやすくなる可能性も高まります。b-orooro.gif

 

どうしても口呼吸になってしまう場合は、時々、マスクを外し鼻でしっかり深呼吸するだけでも、鼻呼吸を意識する習慣が身に付くとおもいます。

 

です!!kaeru04.gifup.gif

 

今後も感染拡大の可能性はあります。「密」をなるべく避けて、マスクと上手な付き合い方をする必要性があるかと思います。

マスク使用による「口呼吸の習慣」これは、ちょっとした工夫で防げることかと思います。

健康のためにも、歯並びのためにも、ちょっと意識してみてください。

そして、例え感染が小康状態でも、これからは外出時に「ティッシュ」「ハンカチ」などポケットに入れることと同じように「マスク」使用も常用するようするべきかと思っています。

 

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター

村田正人

 

 

 

 

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アゴの発達 歯並び 影響 

横浜駅前 村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センターは、横浜駅前にて約40年以上の歴史を持つ歯科医院です。横浜駅 きた西口徒歩30秒 西口徒歩1分 また、横浜駅東口からも駅の東京寄り「きた通路」を通るとすぐの当院では、矯正歯科治療を専門に行う矯正歯科医による舌側矯正マウスピース型矯正顎変形症(保険の矯正)、気道を考えた矯正治療(睡眠時無呼吸症候群)などより専門的な矯正歯科治療にも取り組んでおります。

 

近年のお子さんの顔立ち?アゴ?は、スーっと細いケースが目立つようになりました。、アゴの大きさはある程度は、遺伝による先天的な要素もあります。

しかし、栄養状態、食生活や姿勢などの生活習慣(環境因子)も影響していると考えられています。アゴの発達不全による不調和は、歯並びにだけでなく、全身にも悪影響を及ぼす可能性もあります。

 

具体的にはいくつか例をあげてみました。

<乳児期での悪い影響>
・食材をうまく噛むことができず、丸のみしてしまう。
・食べ物を片側で咬むクセがつく(片側咬み)
・食べるのに時間がかかる
・唾液の量が少ない
・口呼吸になりやすく、お口の中が乾燥する

 

<幼児期の悪い影響>
・歯ならびが悪い
・口呼吸による歯肉炎が起きやすい
・飲み込む力が弱い
・くちゃくちゃと口をあけたままものを食べる
・食べる姿勢が悪い
・首のゆがみが起こりやすい
・姿勢のゆがみ
・発音が悪い(舌っ足らず)

 

<小学生~中学生の時期での悪い影響>
・アゴが疲れやすい
・アゴの関節の痛みや音が鳴る(顎関節症)
・咬む力が弱く踏ん張る力や握力が弱い
・口呼吸によるお口の中のトラブル(歯肉炎、歯周炎など)
・虫歯になりやすい
・発音がわるい
・飲み込み方の悪い癖がつく(異常嚥下壁)

などです。

 


アゴの発達不全は、遺伝的な要素を除けば、低年齢からの生活習慣の影響が大半です。悪い癖がつけば当然影響しますし、癖が強くなればなるほど治しにくくなります。悪い癖や原因は早い時期から適切な対応であればあるほど治りが早くなります。

 

歯並びだけを見て判断するのではなく、将来、お子さんに辛い思いをさせないためにも、小さい頃から親御さんが注意を払い、できることをやってあげて欲しいと思います。

 

 

少しでも気になることがあれば、矯正歯科を受診してください。本来、矯正歯科医は歯並びを並べるだけではありません。生活習慣、呼吸やクセなどをしっかり見極めて、指導していくこともおこなっています。

 

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター

村田正人

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