横浜駅 きた西口徒歩30秒 西口徒歩1分 また、横浜駅東口からも駅の東京寄り「きた通路」を通るとすぐにある一般歯科と矯正歯科を併設した開業35年の技工室のある村田歯科医院です(歯科技工士常勤)。当院は、一般の虫歯治療、詰め物・かぶせ物(ブリッジやクラウン)、入れ歯(総入れ歯・部分入れ歯)や歯周病治療を得意分野としています。口腔外科や小児歯科にも対応しています。木曜日も診療しています。また、矯正歯科専門の横浜矯正歯科センターを併設、矯正専門医による舌側矯正や顎変形症などより専門的な矯正歯科治療にも取り組んでおります(矯正専門医常勤)。
先日、相談にいらした患者さんで・・・
「顎が曲がっているようなのですが、以前相談した病院では矯正治療を受ければ治ると思います!と言われたことがあるのですが、どうしても自分では顎自体が曲がっているように思うのですが、どうですか?」
「手術も含めて矯正した方がいいですか?」
「必要なら手術も考えたいと思っています」
と・・・・・・・
確かにわずかですが、右に下アゴがズレているように思えます。お口の中もずれています。
こればかりは、細かく精密検査をしてから判断が必要です!
そこで、今回は 「顎変形症の適応」 についてです。
今回の患者さんのように矯正治療の相談や治療開始時のとき・・・・・・
- ある医院では、矯正治療の話のみで手術の話は全く出てこなかった。
- 近所の医院では、手術をした方が、よりキレイになるけど、矯正治療でもキレイになると言われた。
- 骨格がズレている可能性があるから大学病院か指定医療機関で検査を受けたほうが良さそうと言われた。
- 手術を併用した矯正治療はできるが、高額になると言われた。
などなど・・・・・このようなお話を患者さんからきくことがあります。
同じ患者さんなのに、言われることが医院によって違い!迷ってしまう。または、疑問がうまれてしまったという患者さんの話です。
どうして 「言われることの違い」 が出てしまうのでしょうか?
例えば・・・・
顎変形症(外科矯正)の治療を積極的に行っている医院(指定医療機関)であれば、健康保険も適応になりますし、骨格的な要素も含めズレがみとめられるようなケースなら、治療の選択肢として外科矯正治療の話も出てくるでしょう。
別の医院(未指定医療機関)では、顎変形症(外科矯正)の治療は、外科手術による患者さんの負担、健康保険の不適応などを考え、手術の選択には消極的で、なるべく矯正治療のみで!と考える医院もあるでしょう!その場合は、よっぽど症状が酷い場合以外は手術の話もなかなかでてこないのではないでしょうか?
もちろん、院長や医院による考え方の違いはあると思います。
また、その医院の請け負う治療の範囲差もあると思います。
要は・・・・・
顎変形症手術(外科矯正)の適応とするハードルが「低い医院」か?「高い医院」か?の差ではないでしょうか?
特に手術が適応になるか?ならないか?の「ボーダーライン」のケースに該当する方は、意見がはっきり分かれると思います。
あとは、患者さん自身が、どこを!どのように!治したいのか?
なるべく、明確にしておくことだと思います。
「考え方」としては・・・・・
- 歯並びや咬み合わせのズレなど口の中だけを治せば良いのか?
- アゴのズレ(出ている、引っ込んでいる、曲がっているなど)も治したいのか?
- 必要なら外科手術も視野に入れて治療を検討したいのか?
顎変形症の矯正治療とは、外科矯正治療ともいわれ、最近では、だいぶ知られるようになりました。
顎変形症の治療は、自立支援指定医療機関(育成・更正)および顎機能診断施設で治療行われる場合では、原則として(保険診療のルール範囲)、健康保険が適応されます。
歯並びのアーチや咬み合わせは、唇、頬や舌の力、歯の位置だけでなく、アゴの骨も含めた骨格のバランスで成り立っています
そして、それぞれのバランスの調和がとても大切です。
それぞれの治療法の利点欠点、または、ご自身の症状にきちんとあった治療法を選択しているか?希望だけ優先しても良い治療とはいえない場合もあります。
きちんとした根拠や診断が大切です。
ご自身でも今一度、チェックしてみてください。
顎変形症(外科矯正)の治療を担う医院として、正しい情報提供が出来るように日々努力していきたいと思っています。
村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター 村田正人