横浜駅前 横浜駅西口から徒歩30秒、横浜駅から一番近い矯正歯科専門の施設です。横浜駅前の矯正歯科です(一般歯科併設)。横浜駅前にて、開業40年を迎える歴史ある医院です。また、当院は自立支援(育成・更生)医療の指定医療機関です。
横浜駅東口からも駅の東京寄り「きた通路」を通るとすぐの村田歯科医院内にある矯正歯科専門の「村田歯科 横浜矯正歯科センター」では、矯正専門医による舌側矯正、マウスピース矯正や顎変形症(保険の矯正)などより専門的な矯正歯科治療にも取り組んでおります(矯正専門医常勤)。
時々、患者さんから、 前歯だけの「部分矯正」 では治らないですか?
というご質問を頂く事があります。先日、いらした患者様でもそういうご質問がありました。
結論から言うと、きちんとした専門的な診査・診断のもと、部分的な歯列不正や部分的装置で治せる方は、キチンと治ります。
今回、ご相談にいらした方は、口元も比較的良好ですし、アゴのズレもなく前歯の軽度なズレだけでしたので、部分矯正とマウスピース型矯正装置(インビザライン)での対応が可能でした。
しかし、奥歯の著しいズレや骨格的ズレ、特に見た目だけではわからない(矯正専門の分析が必要)垂直的ズレなどがある方は、部分矯正だけでは、きちんとした歯並びや咬み合わせになおすことはできません。
以前、ご相談にいらした患者さんで、
「以前、他の医院で上の前歯だけ部分矯正して、前歯の歯並びはキレイになったのですが、舌を良く噛んでしまい痛いんです、治せませんか?」「口元も出てしまったのです」「歯並びは満足しているんですが」と・・・・・
そのかたは、上の歯は並んでいたのですが、下の奥歯(小臼歯)が斜めに生えていたので、うまくかみ合わず確かに舌を咬みやすい状態になっていました。さらに並んだは良いですが、口元が前に出ていました。
↑この方は、明らかに全体の矯正治療が適応だったと思います。結果、やはり舌を咬むのが辛いということで、再検査・診断の上、下の歯の矯正を行い事なきを得ました。
ちなみに「部分矯正」という治療法、種類があるわけではありません。結果的に!あるいは、意図的に!一部分だけの矯正治療を行う場合を言います。
部分矯正治療を行う場合は以下のような場合があるかと思います。
①診査・診断の結果、部分的な矯正治療で正しく治療が可能なケース
②診査・診断の結果、部分矯正では全て正しく治療することはできないが、そのことを分かった上で、医師を相談して患者さんが希望する箇所(費用の問題も含め)のみで治療をする場合
③診査・診断の結果、部分矯正治療だけでは治療が不可能な場合
いずれにせよ、ご自身の状態を納得したうえで、治療方法をきめることが大切です。
部分矯正治療では、「治せる」「治る」「治った」という意味の捉え方(解釈)も重要かと思います。
矯正専門医としては、まず、医学的根拠(咬み合わせ)からきちんとした歯並びにすることを考えて診断をしていきます。この場合はもちろん「治せる」わけです。
しかし、患者さん側からすると、前歯の並びだけ気にしていたとします。この場合、医学的根拠(咬み合わせ)はあまり考えず、前歯だけキレイに並んで(奥歯はガタガタ)いても、患者さんのイメージとしては「治せた」「治った」になるわけです。
誰しも、ちょっとの(部分的)矯正装置、短い期間で治せればそれに越したことはありません。比較的費用も安価ですみますしね。
でも、「部分矯正」という言葉には過剰に期待をしても治せないところもあります。また、部分矯正の方が難しい場面も、状態もあります。
当院では、「全体の矯正」をするにしても、「部分矯正」にするにしても、患者さんご自身の状態を必ず説明した上で、ご自身の状態を把握していただいた上で、治療していただくようにしています。
個人的見解も含めてですが、治療を受けるにあたり患者さんの心構えとしては、
「どこを、どいう風に、どこまで治したいか?」
をキチンと決めておくことが大切だと思います。全体の矯正との線引きをキチンとしておかなくてはなりません。
どんなことにも万能なことはないと思います。ご参考にしてみてください。
村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター 村田正人