叢生・乱杭歯(歯並びが悪い)
叢生・乱杭歯(歯並びが悪い)の原因
・ アゴの大きさと歯の大きさに不調和がある
・ 乳歯列のときに多くの虫歯があり、乳歯を早期に抜歯した。または、抜けてしまった
・ 歯が斜めに生えて重ったり、凸凹に生えてくる歯の位置の異常
・ 遺伝的な要素があった
・ 乳歯が抜けてしばらく永久歯が生えてこなかった
治療法
特に成長期の子供の矯正治療では、早期治療により隙間を確保し、歯列のアーチを前後や横に広げて隙間を確保し、歯を抜かない治療が可能なケースが多くあります。
歯の重なりが中程度の場合には、歯の表面のエナメル質の部分を各々の歯に対し、歯として支障の無い範囲で少しずつ削って隙間を作り、その隙間を利用して歯並びを治すことが可能です。削った後は、きれいに研磨することにより、虫歯になりやすかったり、しみたり等の心配はありません。
歯の重なりの程度が強い場合には、永久歯の抜歯(便宜抜歯)が必要になります。抜歯というデメリットもありますが、期間の短縮と負担の軽減というメリットがあり、治療結果も良くなります。便宜抜歯をすることにより、障害や不具合が起こることはありません。
アフターケア
歯を動かす治療の終了後は、リテーナー(保定装置)という、後戻りを防止し歯並びを安定させる装置を約2年程度使用します。
矯正治療後に親知らずが残っていて、生え方がおかしい場合、または、歯並びを悪くさせる可能性がある状態では、早めに抜歯をしたほうがよいでしょう。ただし、生え方が良好な親知らずは、必ずしも抜かなければならないということではありません。
歯並びやかみ合わせが安定したあとも、虫歯・歯周病や歯ぎしりなどにより、歯がズレて来る場合があるので定期的な検診は半年から1年に1回は受けるようにしましょう。
治療期間
大人の矯正の場合
① 精密検査から診断結果・治療説明まで:約1~2週間
② 歯を動かす治療:約1年半~2年程度
③ 整った歯並びを安定させる期間(保定):約2年程度
こどもの矯正の場合
① 精密検査から診断結果・治療説明まで:約1~2週間
② アゴを広げたり、歯を動かす治療(第Ⅰ期治療):約1年~1年半程度
③ 永久歯交換待ち期間:約2~3年程度
④ 永久歯の治療が必要な場合(第Ⅱ期治療):約1年~1年半程度
⑤ 整った歯並びを安定させる期間(保定):約2年程度
※ 永久歯がキレイに生えそろい、第Ⅱ期治療が不要だった場合は、④⑤のステップはなくなります。
症例
ケース① 非抜歯【30歳6ヶ月(初診時)】
治療前
治療後
主訴
上下の前歯のガタガタを治したい。
治療方法
抜歯による治療・審美ブラケット(見えにくい装置)使用
前歯のガタガタもひどく、奥歯の位置もズレていることから、上顎第1小臼歯、下顎第2小臼歯を抜歯し、審美ブラケット(見えにくい装置)によりスペースを確保し治療を行いました。下顎歯列が狭いため上下顎の拡大を行い、スペースと歯列幅を確保したことにより、抜歯は行わずに治療ができました。
治療期間
治療期間 | 約18ヶ月 |
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治療費用
相談料 | 0円 |
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精密検査料 | 40,000円 |
矯 正 料 | 600,000円 + 月1回再診料(1,000~5,000円) |
※価格は税抜で表示しております。
代表的な副作用について
ケースによっては、痛みや治療後の後戻り、歯根吸収、歯髄壊死、歯肉退縮等が起きる可能性があります。
ケース② 抜歯・裏側矯正(見えない装置)使用【33歳3ヶ月(初診時)】
治療前
治療後
主訴
前歯のガタガタを治したい。
治療方法
裏側矯正装置(見えない装置)使用
前歯のガタガタもひどく、上下の正中もズレていることから、上顎第1小臼歯、下顎第2小臼歯を抜歯し、スペースを確保し治療を行いました。希望により裏側矯正装置(見えない装置)使用、周囲の人には全く気づかれずに治療ができました。
治療期間
治療期間 | 約22ヶ月 |
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治療費用
相談料 | 0円 |
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精密検査料 | 40,000円 |
矯 正 料 | 700,000円 + 月1回再診料 (1,000~5,000円) |
上下裏側矯正装置料 | 250,000円~ |
※価格は税抜で表示しております。
代表的な副作用について
ケースによっては、痛みや治療後の後戻り、歯根吸収、歯髄壊死、歯肉退縮等が起きる可能性があります。
治療費用
小児矯正(第Ⅰ期治療)のみで終了できた場合
精密検査料 | 20,000~40,000円 |
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矯 正 料 | 250,000~400,000円 + 月1回再診料(1,000~5,000円) |
※価格は税抜で表示しております。
小児期~永久歯(第Ⅰ期治療~第Ⅱ期治療)で終了した場合
精密検査料 | 20,000~40,000円 |
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第Ⅰ期矯正料 | 250,000~400,000円 + 月1回再診料(1,000~5,000円) |
第Ⅱ期矯正料 | 200,000~350,000円 + 月1回再診料(1,000~5,000円) |
※価格は税抜で表示しております。
成人(永久歯)からの矯正の場合
精密検査料 | 20,000~40,000円 |
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矯 正 料 | 500,000~700,000円 + 月1回再診料(1,000~5,000円) |
※価格は税抜で表示しております。
成人(永久歯) 裏側からの矯正の場合
精密検査料 | 20,000~40,000円 |
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矯 正 料 | 500,000~700,000円 + 月1回再診料(1,000~5,000円) |
裏側装置料 | 上 下 裏側 250,000~350,000円(矯正料に加算) |
上顎のみ裏側 | 150,000~200,000円(矯正料に加算) |
※価格は税抜で表示しております。
保険が適応される場合
厚生労働大臣が定める先天性の特定疾患による不正咬合・口蓋裂や手術顎変形症(外科矯正)と診断された方の外科手術を伴う矯正治療は、健康保険が適用となります。
(保険適応の矯正治療費の目安)・・・3割負担の方の場合
矯正費用 | 25万円くらい(検査費用、調整料金等含む) |
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外科手術・入院費用 | 25万円~40万円くらい(病院によって差額ベット代金の負担のため) |
※保険の場合は、症状により患者さんごとで通院回数や合計費用は変わってきます。
※尚、矯正料に関しては、診断の結果、各症状の治療内容により確定します。コンサルテーション(診断結果・治療方針の説明)の際にお知らせいたします。