タグアーカイブ: 手術方法

顎変形症 手術方法 下アゴ(下顎)について

こんにちは、「村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター」です。当院は自立支援(育成・更生)医療の指定医療機関です。横浜駅 きた西口徒歩30秒 西口徒歩1分 また、横浜駅東口からも駅の東京寄り「きた通路」を通るとすぐの村田歯科医院内にあります。舌側(裏側)矯正、マウスピース矯正や顎変形症(保険適応の矯正)などより専門的な矯正歯科治療にも取り組んでおります(矯正専門医常勤)。

 

前回は、顎変形症の必要性などについて書きましたが・・・・・今回は、実際にはどんな手術をすることが多いのか?

手術方法(術式)についてです。

手術

 

手術は全身麻酔でおこないます。もちろん入院もあります(平均5日~7日くらいでしょうか)

 

幾つかの手術方法がありますが、全ての手術はお口の中からおこなうため、顔に傷が残ることはありません。大きく分けると、上アゴに対する手術下あごに対する手術、または、上下のアゴ両方に対する手術があります。

顎の骨

今回は、下顎の手術について、代表的な手術法を以下にあげてみます。

(下顎に対する手術)

1.下顎枝矢状分割法(SSRO)

下アゴ全体を移動させる方法で、お口の中から左右の親知らずあたりの頬の内側の歯茎を切って、左右の骨を内側と外側の2枚に分割し、外側の顎関節部分の骨は現在の位置を保ち、歯のついた内側の骨のみを正しい噛み合わせ位置に後方または、前方に移動させます。その後、専用のチタンプレートで内外の骨を固定します。

 

2.オトガイ形成術

下唇の内側の歯茎から切って手術おこないます。下アゴの先端( 「オトガイ」と呼びます)の形態を修正します。この手術はかみ合わせには関係しませんが、他の手術法であごの移動を行った場合の顔面骨格のバランスを整えるために必要に応じて行います。シリコンを入れる美容整形とは異なります。ご自身の骨を移動修正してチタンプレートとスクリューで固定します。オトガイ部が長い患者さんは短く、短い(オトガイが出ていない)患者さんは長くして、バランスを良くします。

 

3.下顎枝垂直骨切術

下顎枝矢状分割法と同じく下あご全体を移動させる方法です。やはり左右の親知らずあたりの頬の内側を切ります。そして顎関節の前の骨を上から下まで垂直に一直線に骨切りします。下アゴは左右の関節部分と歯の植わっている部分の3つに分離します。歯のついている骨のみを正しい噛み合わせ位置に移動させます。この垂直骨切り術はあまりポピュラーではありませんが、下あご単独の受け口や非対称手術では、1回の手術で完了したり、手術時間も短く神経麻痺が出にくいために患者さんの負担も少ないというメリットもあり、好んで行っている病院もあります。もちろん、ケースによって向き不向きがありますから、適切な判断のもと術式を選択します。

 

4.顎骨延長術(がっこつえんちょうじゅつ)

あごの骨が小さい患者さん(小下顎症)の治療などで行われることが多い顎骨延長術は、延ばしたい骨の部分に骨切り線を入れ、そこに埋め込み式の骨延長器を装着します。手術後にその延長器を作動させ、極めてゆっくりとしたスピードで延長を開始します。骨と骨の間は日に日に隙間が空いてゆきますが、やがてそこには新しい骨、神経、血管、筋肉や皮膚が再生します。重度の顎変形症に対する治療で行うことが多いようです。

手術2

 

手術はこれらの方法を単独または、複数組み合わせてさまざまな顎変形症に対応します。

下アゴの主な手術方法をあげてみましたが、どの方法が良いかは、やはり適切な診断のもとに決定されます。上アゴとの関係や術式も考えなくてはなりません。

 

色々とご参考にしてみてくださいnurse.gifもちろん、一度拝見して、それから診断をするのが何よりも詳細がわかるとは思います・・・・・bye03.gif

 

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター 村田正人

日付:  カテゴリ:ブログ, 保険が効く矯正, 反対咬合(受け口), 受け口, 外科矯正・顎変形症・口蓋裂, 治療法, 睡眠時無呼吸症候群, 矯正歯科, 顎変形症 and tagged , , ,