アーカイブ: 4月 2013

何歳ごろに相談すればいいの?

成長期にある子供の矯正治療では、あごの成長をコントロールしながら治療を行なう場合があります。成長によって状況が悪化したり、治療が手遅れになってしまうこともあります。成長期では治療開始のタイミングが重要です。治療開始のベストな時期は症状によっても異なります。ご自分で判断せずに、なるべく早くご相談されることをおすすめします。お子様の場合、5~7歳頃までには一度ご相談ください。

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こどもの歯並びについて、矯正歯科と小児歯科のどちらにいけばいいのでしょうか?

矯正歯科(専門医)です。小児歯科が悪いというわけではありませんが、専門治療の範囲がちがいます。なぜかというと、正しいかみ合わせやキレイな歯並びは、永久歯になってはじめて完成するからです。始め少しだけ小児歯科で矯正治療を受けていましたが、永久歯になったので矯正歯科に来ました(または、小児歯科から紹介された)という患者さんが多くいます。本来は、子供から大人までの治療計画を立て、治療を進めることで最も良い状態を作ることができます。お子さんの最終ゴールは永久歯が生えそろったときに綺麗な歯並びで、よく噛める状態でなくてはなりません。その時はすでに中・高校生または、成人です。小児期だけの治療は、先を見据えた治療ではない場合が多いのです。

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取り外せるマウスピースによる矯正治療のメリット・デメリットは?

透明なマウスピースを使用し、目立たたない審美性の高い装置です。また取り外し可能なため、食事や歯磨きの煩わしさがないという大きなメリットがあります。しかし、1日20時間以上の装着が前提であり、きちんと装着していないと治療効果が得られないというデメリットがあります。また奥歯の咬み合せに問題のない前歯部の歯列不正や後戻りの治療、スペースの閉鎖など、適応症が限られております。患者さんのご希望や状態にあった治療法をご提案させていただいております。

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装置はどんなものがありますか?また、新しい治療法も教えてください

一般的には「ブラケットやブレース」という装置を個々の歯の裏側や表側に取り付け、そこにワイヤーを通して少しずつ歯を移動させる治療法が一般的です。特に見た目がどうしても気になるという患者さんには、舌側矯正やマウスピース矯正などを行い患者さんの希望にあった装置を選んでいただいています。また、最新の治療法であるセルフライゲーションブラケット(1)やインプラント矯正(2)(矯正用アンカースクリューを固定源として使用することにより、確実な歯の移動)といった、新しい優れた治療法や装置が出てきており、当院でも積極的に取り入れ、従来、治療が困難だったケースでも、非常に良い治療結果が得られています。

(1)セルフライゲーションブラケット

シャッターやクリップ機能を持つブラケットで、ワイヤーとの間にゆとりがあり摩擦抵抗が少なくない装置です。これにより、弱い力で効果的に歯を移動できるので、矯正治療中の痛みの軽減と、治療期間の短縮ができるのが、セルフライゲーティングブラケットの特徴です。

(2)インプラント矯正

正式には「矯正用アンカースクリュー」といい、矯正治療用につくられた小さなネジを顎の骨に埋め込み、固定源として使用する事により、今までは難しかった歯の動きを可能とし、治療期間の短縮、非抜歯矯正の可能性の拡大や患者様の治療協力の軽減等が行える非常に有効的な治療法です。インプラントと言っても歯を失った場所に入れる大きなデンタルインプラントと異なり、とても小さなネジで埋入も非常に簡単です。治療上必要が無くなった時点で除去します。

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矯正治療では、医療費控除は受けられますか?

美容目的のみの治療は、控除対象になりませんが、矯正治療は、見た目の問題だけでなく、悪いかみ合わせの治療でもあります。医学的な健康増進に繋がります。よって、年間(1月1日~12月31日)に支払った医療費が10万円を超える場合、超えた分に関して税金の控除を受けることができます。18歳以上の場合には病気として診断書が必要となることもありますので、控除申請をお考えの方は、お気軽にご相談ください。

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面接・成人式や結婚式などで一時装置を外すことはできますか?

ご希望があれば、歯の表側の装置を一時外して再装着する事も可能です。ただし、治療中2~3回程度は良いですが、何度も行う事はおすすめできません。歯の表面を傷めたり、治療期間が長引く可能性もありますので、影響についてよくご理解してください。外す期間が長い場合には、後戻り防止のために保定装置(リテーナー)を用意します。また、再装着には別途費用がかかります。

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しばらく通院できなくても大丈夫ですか?

通院の頻度は平均で1ヶ月に1回です。かなり長期間通院できない場合を除いて、時々2~3月空いてしまうくらいであれば支障はありません。頻繁につづくと治療期間が長引きますのでご注意ください。

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インプラントと矯正歯科の違いはどんなところでしょうか?

全くちがう治療です。インプラント治療とは、事故や虫歯・歯周病などで歯が無くなってしまった場合、代わりアゴの骨に人工ネジ(人工歯根)を埋め込み、それにかぶせ物の歯(人工歯)を取り付ける治療法です。無くなった歯を人工の歯で補うものです。矯正歯科治療は、ご自身の歯をワイヤーなど矯正装置による矯正力により骨の代謝を利用し、正常な位置に移動させて、歯並びやかみ合わせを治す治療です。最近、インプラントも歯並びを治す治療法だと勘違いしている方もいらっしゃいます。治療の目的は全く違いますのでご注意ください。

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審美歯科・美容歯科(※)と矯正歯科の違いはどんなところでしょうか?

美容歯科あるいは審美歯科というのは, 矯正歯科や口腔外科などと違って正式に存在する診療科目ではありません。一般歯科医が自由に美容歯科や審美歯科を標榜しているのが実状です。審美歯科では、歯を削りかぶせ物によって歯並びを整えます。無理な形に歯を作ることが多く、歯や歯肉の状態が悪化してしまうこともあります。短期間できれいにすることができますが、長期的にみるとより早い時期に歯を失う可能性が高くなります。何でもない歯を不必要に削るということが良い事なのか良くお考えになってください。矯正治療は時間がかかりますが、ご自身の歯で歯並びを整えられること、歯の移動と同時に周りの骨や歯茎も自然な仕上がりになり、健康な状態を保てるというメリットがあります。

最近では「クイック矯正」「セラミック矯正」などの造語がよく見受けられますが、これら歯を削ってかぶせ物で歯並びを整える方法で、「矯正歯科」の治療ではありませんので、お間違えのないようにご注意ください。

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「半年で終わる矯正」というような言葉や看板を目にすることがありますが、本当ですか?

もちろん部分的な矯正で済む場合もあり、症状によって差があるため一概にはいえませんが、本来の矯正治療では、まずあり得ません。矯正治療は、骨の代謝を利用して、ご自身の歯を並べる治療です。骨の代謝にはそれなりの時間がかかるものです。「半年で終わる矯正」というようなものは、矯正以外に歯を削る(審美歯科)治療や外科的手段を併用しているのだと思います。矯正歯科のみで行っている治療ではないでしょう。

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