カテゴリ: 矯正治療のタイミング
村田歯科 横浜矯正歯科センター Blog

受口(反対咬合)の治療について

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センターの村田正人です。

新型コロナウィルス感染症 オミクロン株の猛威がつづきますね。油断せずに1つ1つできる予防策を講じていきたいと思います。

 

先日、「地域の歯科検診で受口を指摘されたので!」

とのことで、お子さんといっしょに相談に来られた方がいらっしゃいました。

そこで「受口」について、症状や治療のタイミングなどについて説明していきたいと思います。

 

まず、受口と言いますと「下アゴが出ている」

真っ先にそういったイメージを持たれる方が多いと思います。

「受口」とは前歯が反対に噛んでいる「反対咬合」の俗称です

前歯が反対に噛んでいる状態は

「下アゴが大きい場合」

「上アゴが小さい場合」

「上アゴが小さく、下あごも大きい場合」

などなど、様々であり治療方針や使用装置も状況に応じさまざまです。

 

日本人には、反対咬合の患者さんが多いと言われています。下アゴだけでなく、日本人は欧米系の方と比較して、上アゴの成長が弱い傾向にあると言われています。

また、アゴや顔の周り(顎顔面領域)の成長傾向は「優性遺伝」です。

親御さんが反対咬合の状態だと、お子さんも反対咬合になる確率が高い傾向にあります。

後にもでてきますが、「骨格性の反対咬合(顎変形症)」の場合は遺伝的要因がとくに強いです。ご両親のどちらも「骨格性の反対咬合」ではなかったとしても、ご親族の中でどなたかいらっしゃれば、その傾向が発現されることもあります。

もし、遺伝的に骨格的な反対咬合ではなくても、上アゴの成長が始まる時期(小学生低学年~)に反対咬合を放置すると環境要因により「骨格的反対咬合」になってしまう場合もあります。下アゴの成長と身長がのびるのは同じ時期です。身長が著しく伸び始める第2次成長期の前に前歯の反対をなくすことがとても重要になります。

 

上記を踏まえて申しますと・・・・

 

ベストは、、早めの時期からのアプローチや経過観察をおすすめします。

遅くとも「9歳」までには治療を始めることが必要とお考えください。

ただ、

「わかっていたけど中々治療するタイミングがなかった」

「かかりつけの一般歯科で指摘されなかった」

「そもそも歯科に行くことがあまりなく放置してしまった」

「成人になったのでもう治らないと思っていた」

等々、諸事情もあるかと思います。

そこで、ご自身やお子さんが、今、どの段階にいらっしゃるのか?段階に分けて目安を挙げてみます。

 

決まりがあるわけではありませんが、以下では段階に応じてわけてみます。

 

第1段階(5~6歳):この時期の反対咬合は、本格出来な矯正治療に入る前の段階です。機能的な装置などを使用して、反対咬合による舌のクセや筋肉のバランスの不調和の改善を試みます。以前は、前歯が永久歯になる時に治ることもあるからまだ早いと言われていた年齢です。今でも「まだ早い」とおっしゃる先生もいるかもしれません。確かに歯並び改善ということでは、自然に治ることもあるかもしれません。しかし、この考え方は古い考え方です。反対咬合が続くことで舌のクセや口腔周囲筋の不調和が助長される可能性が高くなります。クセを治すのは非常に時間がかかる場合もあり、装置が使える年齢になったら、反対咬合は出来るだけ早目に改善する方が良いです。

 

第2段階(6~9歳):この段階では、本格的な矯正治療が必要になります。「第1期治療」や「小児矯正」などと呼ばれます。この時期は、ちょうど上アゴの成長期です(下アゴは身長が伸びる時期に成長します)。特に上アゴが小さい場合の反対咬合はこの時期のアプローチが有効です。アゴのアーチを広げたり、上アゴの成長を利用して上下アゴの不調和を改善していきます。また、上アゴが小さくなくても反対咬合を放置すると上アゴの成長が下アゴに阻まれ、結果、反対咬合ひどくなる場合(骨格性)もあります。必ず、前歯が反対に噛んでいる反対咬合を改善しておく必要があります。

 

第3段階(9歳~成長停止まで):この時期は、「第2段階」にあるように前歯の反対は治します。ただし、この時期は、下アゴの成長期を迎えます。骨格的は下アゴの成長傾向が強い場合(骨格性の反対咬合)は、身長の伸びが止まるまでは油断できません。骨格性の成長傾向が強い場合、一度、矯正治療でキレイに改善されても、下アゴの成長期にまた反対咬合になってしまう場合があります。永久歯での矯正治療開始のタイミングは、成長の経過観察も行いながら決めていきます。もちろん、骨格的な要素が薄い場合は、永久歯交換を見据えて通常の矯正治療を開始します。

 

第4段階(成長停止以降~):永久歯での矯正治療となります。この場合、治療方針としては、2タイプに分類されます。それは「反対咬合が骨格性であるか?ないか?」です。骨格性とは「上下のアゴは正常な歯の角度(歯軸)で対応しきれないほどズレている(上下アゴの骨格が反対)」ということです。これは「顎変形症(がくへんけいしょう)」という診断のもと、通常の矯正治療に加えて、アゴの手術(外科矯正治療)が必要になります。骨格性ではない場合は、歯だけの反対になりますから、通常の矯正治療だけで改善されます。また、「顎変形症」は、指定医療機関では保険適応になります。

 

1点、反対咬合の治療では、注意すべき点があります。

治療段階の項目でも述べたように、状況によっては、何をしても下アゴの成長が抑えられない場合があるということです。

下アゴが成長するときと身長が伸びる時の成長のピークはほとんど同じです。身長が伸びる時に下あごも前に成長してくるということです。

 

子供の頃に上下の前歯の反対咬合をしっかり治しておくとある程度は下顎の成長は抑えることができます。

しかし、下アゴの成長が著しい方(骨格性の反対咬合)は、それでも抑えることができない場合があります。そのため受口(反対咬合)の治療は、ケースによっては、長期間の経過観察が必要な場合も多々あります。

 

ご自身やお子様がどういったケースで、どのようは治療方針が適切なのか?焦らずしっかり治していくことが重要になります。

まとめると・・・・

  1. 日本人は上アゴの成長が弱い傾向にあり反対咬合になりやすい
  2. 反対咬合の治療は早めがベスト
  3. 遅くとも9歳までには治療開始が必要
  4. 骨格性反対咬合の傾向がある場合は長期的経過観察が必要
  5. 遺伝的要因の場合もあり親族でも確認が必要
  6. 骨格性反対咬合の場合でも外科手術併用によりしっかり治せる

 

以上のようになるかと思います。

いずれにせよ、気になるタイミングがあれば、早めの受診をおすすめいたします。

一度、ご相談ください。

 

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター

(自立支援医療指定医療機関・顎機能診断施設)

 

村田正人

 

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非抜歯矯正 抜かない矯正 正しい治療法 正しい情報

横浜駅前 横浜駅西口から徒歩30秒、横浜駅からすぐの一般歯科を併設した矯正歯科(専門外来)です。横浜駅前にて開業45年を迎える歴史ある医院です。また、当院は自立支援(育成・更生)医療の指定医療機関です。指定疾患では、矯正歯科治療が保険適応になります。村田歯科医院内にある矯正歯科専門の「村田歯科 横浜矯正歯科センター」では、矯正専門医による舌側矯正マウスピース矯正顎変形症(保険の矯正)などより専門的な矯正歯科治療にも取り組んでおります(矯正専門医常勤)。

 

最近のネット社会では、良くも悪くも!ホントもウソも!色々な情報が溢れいています。SNSなどでも根拠のない評価や間違った書き込みなど正しい情報が分からなくなっているように感じます。

そこで今回、矯正治療の中で、「抜歯」についてです。よく、

「非抜歯矯正(抜かない矯正)」 「抜歯矯正(抜く矯正)」を対比して記述された内容の記事や宣伝を目にする記事があります。

なるべく歯を抜かないで治療ができた!なら良いなあと皆さん思うと思います。私自身もそう思います。でも、それが・・・

「正しく抜かないで矯正できた」のかが問題です。kaeru.gifkira01.gif

「ムリして抜かないで矯正した」のでは、歯茎の退縮や噛み合わせの乱れ、口が閉じにくいいなどの症状がでる可能性があり、治療としては本末転倒です!b-punpun.gif

 

そもそも抜かないということを焦点に置くこと自体が間違いです。もちろん、その逆もありきです。b-orooro.gif

抜歯した場合の極端な見解ばかりをとりあげて抜かない矯正を強調した記事が多いです。やはり、抜く場合も抜かない場合も、きちんとした矯正歯科の精密検査の結果の上で、きちんとした理由があり、正しい治療法を選択し良い結果を得るのが治療です。

ご自身のお子様が、歯並びやかみ合わせが悪かった場合、なるべくなら歯を抜かないで治してあげたいと思う!と思います。当然です!!私も思います!!

私にも小学生の息子がいます。残念ながら歯並びはガタガタです。早く対応しても、中々、正しく並べるには厳しい可能性もあります。もちろん、今後の対応や成長によっても変わってくるかとは思います。

ただし、ひとつ確実に言えることは、「治療結果です!!」

医学的に正しい診断の下に、きちんとした診断、治療法の選択で結果が得られます。

特に成長期にあるお子様は、見た目重視などどこか突出して考えてはダメです。

 

もしも、私の息子が矯正を拒否して永久歯まで治療しなかったとします。

ガタガタはさらにひどくなったとします。アゴの成長も止まりました。

矯正治療を始める時点で、診査診断の結果、抜歯の方が良い結果が得られるという判断の場合、歯を抜かなくてはならない治療法を選択します。kaeru01.gifup.gif

 

やはりその後の治療結果が大事です。

診査診断の結果、正しい治療法の選択なら、わが子でも抜歯を選択すると思います。
やはり、早い対処が「正しく抜かない矯正治療」を実現する確率を上げると思います。

5~7歳で治療の必要性や将来状況把握が必要だと思っています。kaeru02.gifup.gif←ココポイント

実際、そのころ初診相談に来るお子さんも多いです。

最近では、むしろ、患者さんの方が良くお調べになっていて、 「抜かない矯正」を強調した記事に不信感や疑問を持って、相談にいらっしゃる方が多いです。

正しい治療のためには、早期の予防、対応が不可欠で!結果、治療が必要な場合も治療の負担が軽くなるかと思います。

お子様の歯並びや噛み合わせいが気になるようでしたら、5~7歳のうちに一度、ご相談にいらしてください。

うちの子も、今、拡大装置というものを使用して、頑張っています。「正しく抜かずに矯正治療ができるか?」がカギだと思います。

 

偏ったネット情報ならず、常に正しい情報提供ができるよう、精進して新しい情報も提供していきたいと思います。

 

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター 村田正人

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赤ちゃん 歯並び 乳幼児

横浜駅前 横浜駅西口から徒歩30秒、横浜駅からすぐの矯正歯科専門の施設です。横浜駅前の一般歯科を併設した矯正歯科です。横浜駅前にて、開業40年を迎える歴史ある医院です。また、当院は自立支援(育成・更生)医療の指定医療機関です。横浜駅東口からも駅の東京寄り「きた通路」を通るとすぐの村田歯科医院内にある矯正歯科専門の「村田歯科 横浜矯正歯科センター」では、矯正歯科治療を専門に行う歯科医による舌側矯正、マウスピース型矯正装置の使用や顎変形症(保険の矯正などより専門的な矯正歯科治療にも取り組んでおります。

 

赤ちゃんに限らず、子供の歯並びはとても気になるものだと思います。b-orooro.gif

ga-n01.gif「赤ちゃんの乳歯の歯並びが悪い」bikkuri01.gif

「そんな時はどうしたらいいの?」を今回はご紹介します。kaeru02.gif

 

うちにも!「赤ちゃん?」とは言えないかもしれませんが・・・

我が家には、小学校の息子と未就学の娘がいます。

下の子は3歳になります。

生後4か月くらいから下の前歯が生え始め、
3歳になるころには、乳歯列の奥歯までしっかりと生え揃いました。

 

上下の歯が8本ずつ生えそろった頃、
上の前歯2本が重なってきていました。
さらに、少々、前歯2本が出てきているのが気になるところです・・・kao07.gif

 

しかし、3-4歳の乳歯列期での「出っ歯」「ガタガタ」「受け口」は、

将来的に矯正治療が必要になる「矯正 予備群」であることは確かだと思います。kao12.gif

やはり、矯正歯科を一度受診し、咬み合わせや歯並びの状態を把握することは大切だと思います。kaeru01.gifup.gif

ただし、まだまだ、歯並びや咬み合わせを良くするには十分間に合います。特に地域の「3歳児歯科検診」が実施されることも多く、その際、指摘を受け、すごく心配してしまう方も多いかしれません。

 

この時に注意してもらいたいのは、「歯並び」や「特に前歯の歯並び」だけをみて判断しないことです。futaba.gif癖に気を付けてください。

この時、注意してみていて欲しいのは・・・

  • 口呼吸(鼻疾患:鼻づまり)
  • 指しゃぶり、爪噛みなどのクセ
  • 舌のクセ
  • よく「上くちびる」または、「下くちびる」をよく噛まないか?
  • しゃべり方、発音(「舌っ足らず」な「しゃべり方)
  • 口が開きっぱなしではないか(鼻がわるくなくても)

などなど、日々の生活習慣の中での「クセ」「習慣」です(←ココポイントkaeru02.gifbook.gifup.gif

 

赤ちゃんの歯並びが悪い場合は、心配なことは、歯医者さんで相談した方が良いと思います。

 

○ヶ月健診でも、相談に歯の相談をしてくれますが、保健師さんや、歯科衛生士さん、または、一般歯科の先生より、矯正歯科専門の歯科医師に相談したほうが良いと思います。

歯並びについては、一般歯科の先生と矯正歯科医では、かなり見解が違うこともあります。

特に、見た目や歯並びだけでなく、アゴの発達、発音や周囲の筋肉の発育、発音や口呼吸の影響など色々な方面から診断、治療する矯正歯科でチェックしてみてください。

 

歯は一生ものです。乳歯の時に虫歯になれば、永久歯の歯並びにも影響がでる場合も多々あります。

 

歯並びが悪ければ、虫歯になるリスクは高いと思ってよいと思います。
赤ちゃんの小さい歯は、お母さんをはじめとして、ご家族の歯ブラシと、
食生活の栄養バランスや、お菓子の与え方などをしっかり考えて守ってあげましょうicon_mad.gif

 

「まだ、乳歯だし矯正は大丈夫です!永久歯に生え変わってからで大丈夫ですよ!」
っていう言葉をきいたら、もう、それは古い時代の話です。nurse.gif

と認識してください。

 

少々、早いな!と思っても、5~6歳くらいまでには一度、矯正歯科を受診すると良いかとおもいます。実際にまだ、この年齢では矯正治療を始めないこともあるかと思いますが、普段気を付ける事、矯正治療を始めるベストなタイミングを知る上でも、早めの対処を心がけることで、後々のご本人の負担も軽減されるかと思います。

 

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター

村田正人

 

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反対咬合 子供 受け口 

横浜駅前 当院は横浜駅前にて開院40年以上の歴史と実績のある医院です。横浜駅 きた西口徒歩30秒 西口徒歩1分 また、横浜駅東口からも駅の東京寄り「きた通路」を通るとすぐです。同施設内にある矯正歯科専門の「村田歯科 横浜矯正歯科センター」では、矯正歯科専門の歯科医による舌側(裏側)矯正マウスピース型矯正顎変形症(保険の矯正)など、全てのケースに対応した専門的な矯正歯科治療に取り組んでおります。同施設内には、一般歯科も併設しており、一般の虫歯治療、詰め物・かぶせ物(ブリッジやクラウン)、抜歯などの口腔外科処置、小児歯科処置や歯周病治療なども併設の施設で受けることが出来ます。

 

最近、小さいお子さんをお連れで、ご相談にいらした方の中で・・・・
「受け口」 を気にして相談にいらっしゃるお母さんがいらっしゃいました。b-onegai02.gif

 

先日も・・・・こんなご相談を受けました。
「3歳になった息子が、地域の3歳児検診(歯科)で受け口を指摘されました。」
「もしかしたら、将来、外科手術が必要になる可能性もあるしれない」
といわれたそうですicon_eek.gifw03.gif

言われたお母さんは、いきなり「手術」b-orooro.gifと言われたらビックリして、心配してしまうのも無理は無いですよね。

(私にも7歳の息子と2歳の娘が居ます。良くわかります!!!)ga-n01.gif

 

今回は、「受け口」 について、特に「乳幼児期の受け口」について少々・・・・。

まず、「3歳児検診」での「受け口」の指摘についてですが、「3歳⇒受け口⇒手術」

というような、構図は、まだまだ成り立ちません。受け口は小さな頃からケアすることである程度予防することは可能です。

前歯が反対で、しかも受け口具合が著しいと、すぐ「手術」というイメージがもたれるようですが、その根本の状態(成長具合)をきちんと見極める事が大切です。受け口というと「下アゴが出ている!」というイメージが強いですが、実際、上アゴが小さい(上顎劣成長)もあります。

 

受け口だからといて、何でもかんでも下アゴを抑えれば良いというものではありません。そして、「上アゴ」と「下アゴ」の成長のピークの違いも理解していなければなりません。

「上アゴは7,8歳ごろから成長し、12歳くらいで成長がおわります」

「下アゴは身長が伸びる時期と同様です、13歳頃から変化し、身長の伸びが終了するまで油断できません」(←ここポイントbook.gifkaeru01.gifup.gif

上記の成長の違いを考えただけでも、お子様の受け口の状態(上アゴが小さいのか?下あごが大きいのか?)によって、その対応、治療が違うことがわかります。

また、幼児期の受け口になる原因には、①遺伝的要因②環境的要因があります。

①の遺伝的要因の場合は、治療によりある程度の抑制や軽減は可能ですが、やはりアゴの大きなズレや成長は覚悟しなくてはなりません。もともとの舌の大きさ、位置なども菅家することもあります。これらも間接的には遺伝的要因と言えるのではないかと思います。

 

受け口となる原因として考えられるのは、骨格の歪みや過成長(もしくは劣成長)によって起こることが殆どです。歪みの原因としては、多々ありますが、右に傾いたり、左に傾いたりする癖を持っていると、傾いたままの状態で重力を受ける為、傾いている側と反対方向に回転しようとする力が働いてしまいます。

 

②の環境的要因の場合は、多くは予防することが来ます。

知らない間に、舌で前歯の舌側にある歯を前方に向かって押している癖(舌突出壁)や舌の位置が常に下の歯に触れている状態(低位舌)がある場合は、下顎が出てくる可能性を持っています。

また、ある程度は仕方がないかと思いますが、赤ちゃんの頃からの寝かせ方などで簡単に顔やアゴが歪んでしまう事があります。

乳幼児からなるべく偏らない寝かせ方を心掛け、度が過ぎた柔らかいものだけを食べさせすぎるのもよくありません。やはりバランス良く行ってあげることが重要であると言えます。

さらに、著しいアレルギー(鼻炎)や鼻中隔湾曲症など、お鼻の通りが悪い場合の口呼吸が影響している場合もあります。鼻づまりも良くない結果を招く要因になります。鼻づまりが持続する場合は、耳鼻咽喉科でも治療も必要です。b-gaaan.gif

 

遺伝的要因が強い場合は、成長期にアゴが発達しある程度しょうがない事がありますが、環境的要因は出来る限り予防や治療で最小限に抑える、または、防ぐことができます。(←ココもポイントup.gifbook.gifkaeru01.gif

 

もし、受け口となってしまったら、早い段階で診察を受けてください!より良いタイミングで治療にあたることで、治りやすいということはもちろん、治療期間も減らせる可能性があります。すべて「受口=手術」ということではありません。

そして「受け口(反対咬合)」に対しては、自立支援(育成・更生)の指定を受けている医療機関を受診してください。

日ごろから、顎変形症や特殊疾患などの矯正治療を行っている、より専門的な研鑽を積んだ矯正歯科医にて、じっくりとご相談され、予防や十分な治療効果が得られるように治療にあたって上げてくださいb-ganba.gif

 

もし、お子さんのアゴが過成長をしてしまい、アゴが骨格的にズレてしまった場合でも、外科矯正治療という選択肢もあり、必ず治ります。

そして、外科矯正治療では、指定された医療機関(育成医療・更生医療)では、健康保険が適応になります。

いずれにせよ、予防と正しい治療法・タイミングと患者様ご自身の知識も非常に大切です。

当院は、指定医療機関です。外科矯正(顎変形症)治療の患者様も多く通院されています。何かか気になることがあれば、年齢問わず、遠慮なくご相談にいらしてみてください。

 

今後も、歯並びや咬み合わせなど、矯正歯科治療の正しい情報発信ができるよう、研鑽を積んで参りたいと思います。

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター  村田正人

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歯並び 悪くする 癖(クセ)

横浜駅前の一般歯科を併設した矯正歯科です。
横浜駅前 横浜駅西口から徒歩30秒、横浜駅から一番近い矯正歯科専門の施設です。
横浜駅前にて、開業40年を超える歴史ある医院です。また、当院は自立支援(育成・更生)医療の指定医療機関です。顎変形症や指定疾患では、健康保険が適応になる矯正歯科治療が可能です。村田歯科医院内にある矯正歯科専門の「村田歯科 横浜矯正歯科センター」では、矯正専門の歯科医による舌側矯正マウスピース矯正顎変形症(保険の矯正)などより充実した専門的な矯正歯科治療にも取り組組んでいます。

指しゃぶり(母指吸引癖)が、歯並びを悪くする(とくに前歯が出てしまう「出っ歯」)状態を促してしまうことは、ご存じかとおもいますが・・・

その他、「唇を咬むクセ(咬唇癖)」「嚥下や発音の時に下を出したり、咬むクセ(舌突出癖、異常嚥下癖)」など色々なクセがあります。これらは、口腔習癖(こうくうしゅうへき)や悪習壁(あくしゅうへき)といわれ、歯並びや咬み合わせを悪くする原因の1つです。

また、原因が「クセ」であることから、なかなかこの癖を治すことが困難な方もいらっしゃり、意外とご自身の自覚もない方も多いかと思います。

 

先日も・・・・

「うちの子はすぐ唇を噛むのですが、歯並びがわるくなりませんか?それが原因でしょうか?」と・・・・

歯並びは、唇や頬が歯を内側に押す力(口唇圧)と舌が歯を外側へ押す力(舌圧)のバランスで成り立っています。

歯並びや咬み合わせの安定には、口の周りの筋肉と舌とのただしいバランスが重要になります。

ですから、指しゃぶりや舌を噛むクセは、歯並びや噛み合わせの形成に大きな悪影響を及ぼす場合が多々あります。

特にアゴの成長期にあるお子さんには大きな影響が出ることがあります。

ここで、「クセ(癖)」別に、なりやすい症状を挙げてみました。

 

1.舌で歯を押す癖(「舌突出癖」といいます)

開咬(咬んでも前歯が閉じない)やすきっ歯(空隙歯列)になります。

2.唇を咬む癖(「口唇癖」といいいます)

唇が上下の前歯の間を頻繁に出入りすることによって前歯に圧がかかり、下顎前歯が舌側へ倒れたり、上顎前歯が外側へ傾斜したりして、前歯の咬み合わせにすき間が生じたり、下の前歯が著しく内側(舌側)に倒れたりします。

3.指しゃぶり(「母指吸引癖」といいます)

上顎前歯が前方へ突出して、いわゆる出っ歯(上顎前突)になります。また、前歯がかみあわない(開咬)状態と伴うこともあります。

4.嚥下(飲み込む)時や発音(しゃべる)時に下を出す癖(「異常嚥下癖」や「舌突出癖」)といいます。

上下の歯が前にでる(上下顎前突)状態や開咬など多種多様な状態になる可能性があります。

以上のようにクセによっても影響は様々です。ただ、矯正装置で歯並びは正しく治っても健全な歯列に悪影響を及ぼすこれらの口腔習癖を直ちに取り除くことはとても難しく、習癖を除去する装置を装着したとしてもすぐに治るとは限りません。

MFT(筋機能療法)といって、リハビリのようなことも指導しますし、ご本人の自覚と協力性が大変重要になってきます。

b-ganba.gif

口腔習癖の除去には、早期治療用の矯正装置(マウスピース型装置)が有効です。当院でも「矯正前処置(プレ矯正)」と称し、少しでも癖による影響を予防するような処置を行っています。

 

 

早期発見、早期治療はどんな病気でも大変重要ですし、重症化を防ぐ最善策だと思います。

 

そして、お子様本人と親御様の理解、協力、また、意識が大切です。nurse.gif

 

「意識」をもって、一度状態をチェックするために、5~6歳ごろまでには矯正歯科を受診することをおすすめいたします。

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター

村田正人

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矯正 開始時期 いつ頃?

横浜駅前 横浜駅西口から徒歩30秒、横浜駅から一番近い矯正歯科専門(一般歯科併設)の施設です。
横浜駅前にて、開業40年を迎える歴史ある医院です。また、当院は自立支援(育成・更生)医療の指定医療機関です。指定疾患では矯正歯科治療でも健康保険の適応になります。矯正専門の歯科医による舌側矯正、マウスピース矯正や顎変形症(保険の矯正)などより専門的な矯正歯科治療にも取り組んでおります。

幼稚園年長さん~小学校低学年ごろのお子様がいらっしゃる親御さんは、ほとんどの方がこのような不安や心配事をお持ちではないでしょうか?

「うちの子は歯並びがガタガタで、いつ頃から矯正治療を始めたらいいの?」
「歯並びは問題なさそうだけど、実際、悪いところはあるの?」
「矯正治療は何歳から始めるのがベストなの?」
などなど・・・・・

もちろん、成人になってからの矯正治療もできますしなおります。今回、ここでは「成長期からの早期治療でなるべく、矯正治療が簡単にすんだり、よりシンプルになったり、便宜抜歯を正しく予防できたりするには?」どんなタイミングがベストなのか?ということに着目します。

 

私も、幼稚園前の子供と小学校低学年に子供が居ります。恥ずかしながら矯正治療が必要になると思います。

そこで、icon_surprised.gif二児の子供を持つ矯正専門の歯科医icon_biggrin.gifとしてなるべくシンプルにお話したいと思います。

 

顎の成長は、「上顎(うわあご、じょうがく)」と「下顎(したあご、かがく)」で、その成長期のピークが違います。ご存知だったでしょうか?

また、「女子」「男子」で違います。大まかにいうと「男子は女子の1年後を追いかける形です。」

 

「成長過程にある子供は、骨の発達バランスを整えやすく、適切な矯正を行えば効果が期待できます。」
「成長期からの矯正治療は簡単な装置でなおります。」
「歯並びや骨格の状態により、早く矯正を始めたほうが良い場合もあれば、成長を見守ったほうが良いこともあります。」

など、「抽象的な表現」は多々見られますが、具体的にわかりやすく明記した記事はあまりないかと思います。手前みそな話ですが、やはり矯正歯科の専門的知識、見解が大切かと思います。

では、具体的に(もちろん、個人差はあります)・・・・・

<乳歯列 や 混合歯列期について>
5~6歳ごろがこの時期かと思いますが、まだすべて乳歯だったり、前歯数本だけ永久歯だったりします。このころは、食べ方、舌のクセ、指しゃぶりや口呼吸など生活習慣がアゴの発達に影響します。まだ乳歯だからとあなどらないでください!クセや習慣が一番厄介なこともあります。

<上あごについて>
7~8歳ごろから上あごの成長がはじまり、女子では11歳ごろピーク、男子では12歳ごろピークです。

<下あごについて>
下あごは、全身の成長と同じです身長が伸びる第二次性徴の頃です。女子では12~15歳ごろ、男子では13~16歳ごろです。

以上を総合的に判断すると・・・・・・

 

kira01.gif6歳~7歳ごろには一度、矯正歯科専門の歯科医のチェック(相談)kira01.gifを受けてください。kaeru01.gifbook.gifup.gif(ズバリ、ココです!!)

その後、どのような治療、処置あるいは経過観察が必要かの判断は矯正歯科医が診察してみないとわかりません。上記の年齢の目安はあげましたが、お子様の歯並びが気になるようでしたら、まず矯正歯科医に相談してください。

一昔の考えから、歯科医側もどうも「歯並び」を並べることだけに着目したり、並べることだけの説明をしている場合も多く耳にします。

 

今と昔ではアプローチの仕方も違います。矯正歯科医としては、歯並びを並べることは当たり前のことです。その上で、その裏に隠れている色々な習慣や要因にアプローチし改善することが特に成長期では必要な矯正治療と考えています。

歯並びの良し悪しは、生活習慣とも深い関わりがあります。また、歯列矯正も早ければ早いほど良いというものではありませんから、まずは自己判断はせず、専門医のアドバイスを受け、その上で生活習慣の見直しを行ってみてください。

「具体的にわかりやすく明記」と言いましたが、わかりやすかったでしょうか?
つい、少々長くなってしまいました(汗)。ご容赦くださいませ(苦笑)。

村田歯科院 / 村田歯科 横浜矯正歯科センター 村田正人

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3歳 子供 歯並び 

横浜駅前 横浜駅西口から徒歩30秒、横浜駅前の一般歯科を併設した矯正歯科です。横浜駅前にて、開業40年を迎える歴史ある医院です。また、当院は自立支援(育成・更生)医療の指定医療機関です。横浜駅東口からも駅の東京寄り「きた通路」を通るとすぐの村田歯科医院内にある矯正歯科専門の「村田歯科 横浜矯正歯科センター」では、矯正歯科治療を専門に行う歯科医による舌側矯正マウスピース型矯正装置の使用や顎変形症(保険の矯正)などより専門的な矯正歯科治療にも取り組んでおります。

 

先日、地域の3歳児歯科検診に行ってきました。大学病院勤務時代は、各方面からの依頼で、小学校や中高校、一般企業などの歯科検診に出向くことはありましたが、地域の3歳児検診は初めてでした。

 

まず、拝見して驚いたのは、勿論、3歳児ですからすべて乳歯ですが、虫歯の少なさと清掃状態が良いことです。

 

地域性もあるかと思いますが、皆さん、親御さんが非常に綺麗に管理されていました。kira01.gifkao06.gifkira01.gif

 

ただし、歯並びの悪さ(歯列不正)や口呼吸(口唇閉鎖不全)のお子さんは逆に多かったですbikkuri01.gif

私自身、矯正歯科医ということもあり、歯並びや咬み合わせを厳しめに見てしまう点もあるかと思いますが、その点を差引いたとしても多かったと思います。

皆さんは、まず歯並びをみて色々と気にしたり、判断するかと思います。歯科医師の中でも、一般歯科の先生も比較的最初に歯並びをみて、患者さんにアドバイスすることも多いかと思います。

 

しかし、矯正歯科医は、歯並びを治すことは当たり前であり必ず治します。矯正の専門的な見解からは、現在の歯並びの裏に見え隠れする、「舌のクセ」や「口呼吸」など生活習慣的な要素も見る必要があり、そこがポイントとなります。up.gif

 

今回の検診では、3歳児ということもあり、まだまだ、歯並びの治療には十分間に合います。心配しすぎて、過剰な反応をしてしまう親御さんもいるとのことで、歯列不正の指摘はは控えめにしましたが、矯正歯科医としては、たくさん指摘したいところがありました。

是非、気に留めていただきたいことは、歯並びだけに目を向けないでください。「並び」は良くても、咬み合わせや今後の顎の成長に影響する症状やクセがあるかもしれません。

 

6歳くらいまでには、一度、矯正歯科を受診してみてください。今まで気づかなかったことが発見されるかもしれません。

 

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター 村田正人

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矯正歯科 年齢 成人

横浜駅前 横浜駅西口から徒歩30秒横浜駅から一番近い矯正歯科専門の施設です。横浜駅前の一般歯科を併設した矯正歯科です。横浜駅前にて、開業40年を迎える歴史ある医院です。また、当院は自立支援(育成・更生)医療の指定医療機関です。横浜駅東口からも駅の東京寄り「きた通路」を通るとすぐの村田歯科医院内にある矯正歯科専門の「村田歯科 横浜矯正歯科センター」では、矯正歯科治療を専門に行う歯科医による舌側矯正マウスピース型矯正装置の使用や顎変形症(保険の矯正)などより専門的な矯正歯科治療にも取り組んでおります。

 

最近、「人生100年時代」などというような言葉をテレビ、雑誌や広告が耳にすることがあります。

寿命もまだまだ延びる時代、元気に健康に長生きしたいものです。さて、そんな中、矯正治療のを受ける方々にも変化があります。

最近では、50代、60代で矯正治療を受けるケースが増えてきています。

なぜか?この年代の方々が10代20代のころは、矯正治療も今ほど一般的ではなく、あまり、歯並びや咬み合わせを意識したひとも少なく、当時、「矯正治療は子供がやるもの!」「一部の歯並びがひどい人がやるもの」「大人になると歯が動かないからできない」などの固定観念から「矯正治療を受けるチャンスを失うことが多かった世代ga-n01.gifともいえるかもしれません。

 

しかし、「人生100年時代」だとすると、50代60代は今や、人生の折り返し地点です。今後、健康的に人生を送るには、やはり「食」は大切です。

必然とよく噛んでおいしく食べるには「歯や歯並び」「咬み合わせ」は非常に大切です

やはり、当院でも40代、50代60代で矯正治療を始める患者様も増えています。お孫さんが当院で治療していて、気にされていたお祖母ちゃんが、それをみて一緒に始めるなんてケースもあります。

さらに、お嬢さん(表側矯正)、お母さん(マウスピース矯正)、お祖母ちゃん(裏側矯正)と3人でそれぞれ、違う装置を使用しながら揃って通院なんてこともあります。b-ganba.gif

ただ、ひとつ、皆さんそろって良く言う言葉があります。

「もうこの歳になったら、矯正なんてできないでしょ?」

「もうこの歳になったら、歯は動かないでしょ?」

このフレーズですkao02.gif

それは、間違った固定観念です。声を大にして言いたいです!!

 

そういう時、私は「それは都市伝説みたいなものです」と苦笑いで言います。

矯正治療には年齢は関係ありません。もちろん、ケースや状況によって必要なことや治療方針は変わります。しかし、年齢制限はありません!!

 

今も昔も、矯正歯科治療は、若い世代の専売特許ではありません。人生をより謳歌して、美味しく健康的に食事をするには、キレイな歯並び、正しい咬み合わせを手に入れることは、世代を問わず必要になり価値のあることになってきています。

気になるところがあれば、年齢を気にせずお気軽にご相談ください。

 

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター

村田正人

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子ども 反対咬合 治療時期

横浜駅前 横浜駅西口から徒歩30秒、横浜駅から一番近い矯正歯科専門の施設です。
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ここのところ、過ごしやすい日が続きますね、夏休みも終わり子供たちも日常生活に戻れたでしょうか?

当院の矯正歯科も夏休み期間中は、だいぶ賑やかになっていました。

そこで、最近少々多かった、お子さんについてのご質問の中から抜粋してお答していきたいと思います。ちょっと前に春の歯科検診時にも多くなる質問でもあります。

 

お子さんの前歯が反対である、いわゆる「反対咬合」についてのご質問です。

「歯科検診で早く診せに行かないと大変なことになる」と言われた。

「前歯が生え変わるまで様子を見ましょう」とか、

「前歯4本が生え変わるときに治ることがあるからまだ何もしなくてよいです。」

「永久歯で反対だったら矯正治療を開始すればいいです」とか、

「骨格性の反対咬合だから将来手術が必要になるかもしれない」とか、中には・・・

「永久歯になって成長が止まってからでよい」なんて言われたとのこと・・・・ga-n01.gif

いろいろと言われて、心配で矯正相談においでになる方がいらっしゃいます。

 

様々な情報も飛び交い、それぞれの医師によって異なる意見を言われて、大変迷って、どうしたらよいか?困ってしまう場合も多々あるようですb-orooro.gif

ですから、今回はなるべくシンプルに段階を追って、ご説明できればと思います。

子どもの反対咬合といっても色々な段階があるかと思います。まず・・・・・

 

<乳歯列での反対咬合>・・・3歳児歯科検診などで指摘を受けた場合

もう少し様子を見ても良いかと思いますが、できれば一度、矯正歯科に相談に行っていただき現状を把握した方が良いかと思います。3歳だと実際に何らかの矯正装置をしようすることは中々な難しいかと思います。ただ、前歯が永久歯交換まで待つのではなくて、半年~1年ごとの矯正歯科での定期的なチェックが必要かと思います。そして、ベストなタイミングでの矯正治療が始められるようにしたいものです。

 

<混合歯列(5~6歳)での反対咬合>・・・幼稚園の歯科検診などで指摘を受けた場合

そろそろ始めた方がよいですね。もし、この時点で、前歯が永久歯に生えかわっていなくても、もしくは、まだすべて乳歯でも、一度、受診していただき、状況により精密検査を行い現在の反対咬合が、どのようなタイプなのか?今後の治療方針や対応を決めるうえでも把握しておく必要がります。必要な方は、機能的矯正装置(マウスピース型矯正装置:プレオルソ、EF line、T4K など)から初めます。

 

<混合歯列(7~8歳)での反対咬合>・・・学校の歯科検診、一般歯科医指摘を受けた場合

この時期に反対咬合であった場合は、まず第1期治療としての専門的な矯正歯科治療が必要になります。ちょうどこの時期は、上アゴの成長が始まります。反対咬合をこの時期に放置しておくと上アゴの成長が抑え込まれたり、歯や舌の位置異常がひどくなったりします。精密検査を行い矯正歯科治療を始めた方が良いと思います。

以上、年齢別に分けてみましたが・・・・要点としていかにまとめてみます。

hare.gif<要点>hare.gif・・・子供の反対咬合の場合

  • 歯の生え変わり状況ではなく、年齢で受診する時期を考えてください!!(受診できる状態でしたら6歳前後がベストです)
  • もし、どこかで前歯4本が永久歯に生えかわってからでも良いと言われても、歯並びで考えないで年齢(6歳前後)で受診時期を考えてください。
  • 乳歯の時期に反対咬合で、永久歯に生えかわるときに治るかもしれないから、前歯が生え変わるまで待ちましょうと言われても、この考え方は「古い」「歯並び」しか診ていないと考えています。反対咬合による舌への悪い影響やクセ(低位舌、発音、嚥下異常など)は、後に歯並びは治せてもクセは中々治らない場合があります。歯だけの問題ではないと思ってください。

 

以上、いろいろと書きましたが、反対咬合で受診時期を迷ったら、もちろん、気になったときに受診して確認すればよいと思います。当院でも反対咬合で、3歳くらいから経過観察しているお子さんもいらっしゃいます。h05.gif

迷ったりわからなかったら、

「6歳前後には受診」と覚えておいてください!

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター

村田正人

 

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子供 歯並び 矯正 何歳 いつ頃?

横浜駅前 横浜駅西口から徒歩30秒、横浜駅から一番近い矯正歯科専門の施設です。

横浜駅前の矯正歯科です(一般歯科併設)。横浜駅前にて、開業40年を迎える歴史ある医院です。また、当院は自立支援(育成・更生)医療の指定医療機関です。

横浜駅東口からも駅の東京寄り「きた通路」を通るとすぐの村田歯科医院内にある矯正歯科専門の村田歯科 横浜矯正歯科センター」では、矯正専門医による舌側矯正、マウスピース矯正や顎変形症(保険の矯正)などより専門的な矯正歯科治療にも取り組んでおります(矯正専門医常勤)。

 

お子さんの矯正治療を考えたとき・・・・

「何歳ごろに相談に行ったら良いのだろう?」

「乳歯がすべて抜けて永久歯になってからで良いのかな?」

「かかりつけの一般歯科の先生から永久歯になってからで遅くないといわれた?」

「もう10歳になるが、もう遅いかな?治らないかな?」

 

などなど、子供の矯正治療はいつ頃、相談に行ったらよいか迷ったことはありませんか?

勿論、何歳からでも治らないことは決してありません。kaeru01.gif

ただし、始める年齢によって、選択する治療法、手段が変わってきます。

例えば、幼児期に正しい対応をしたので、永久歯がキチンと生えそろったとか!

永久歯交換まで歯列不正を放置したので、抜歯をして治すことになったとか!

キチンとした診断の上の治療なら、どちらも良い結果になるのですが、抜歯など予防でき

るなら、それに越したことはないですよね。

 

当院では、乳歯列期からの早期からの機能的な改善を行っています。kaeru.gif

 

小さなお子さんで(4~6歳ぐらい)は、「矯正前処置」とか「プレ矯正」とか称して、本格的な矯正治療に入る前のトレーニングを推奨しています。

どういうことか?というと・・・・・・kaeru01.gifup.gif

これは「まず機能を治療し、歯の治療はその後に治療をする」というものです。

歯並びを悪くする環境的な(生活習慣からの)原因の一つに、ほほ杖やうつぶせ寝などの態癖(たいへき)、舌の癖、口呼吸や片噛みなどの機能的な要素が挙げられます。

naku02.gif

これらの機能的な問題に対しを早く対処しておくことにより、少しでも正しいアゴやかみ合わせの成長を促すということができます。

T4K trainer

このkira01.gif「矯正前処置」kira01.gifを行う場合のメリットとしては、正しい顔(顔貌)の発育、矯正治療の安定性の向上、抜歯を行わなくてもバランスの良い歯並びの獲得などがあります。

具体的には、どのような装置を使用するかというと・・・・

「T4K」「プレオルソ」「マルチファミリー」「EFline」「FKO」などな・・・・

代表的なものを上げたらきりがありませんが・・・・

トレーナー

これらの「機能的矯正装置」と呼ばれる取り外し式のマウスピースを主に就寝時に試使用していただきます。

ムーシールド2

一概に機能的装置といっても、色々あります。

使用法も様々です。

 

やはり、一人一人に合った装置を選択し、使い分けていく必要があります。kaeru01.gifup.gifbook.gif

最近では、アレルギー性鼻炎などのお子様も増えています。

それらによる「口呼吸」「舌の癖」などが、歯ならびやアゴの成長に与える悪い影響が多くなってきています。

矯正治療のアプローチする方法、必要性、開始年齢や時期なども昔とはだいぶ変わってきています。kaeru04.gif

ココが重要です!!

 

もし・・・・小学生低学年のお子さんで歯並びを気にしていて・・・・

「矯正を始めるなら永久歯に生え変わってからでよい!」kao08.gif

なんて、言葉や情報を耳にしたらそれは、ずいぶんと古い考え方です。

 

6歳前後には1度、矯正専門医に相談にいってください。

子供のころの矯正治療がより良い結果を得るには、歯並びの状態より、はじめる年齢が重要です。nurse.gif

 

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村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター 村田正人

 

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