カテゴリ: 反対咬合(受け口)
村田歯科 横浜矯正歯科センター Blog

受口(反対咬合)の治療について

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センターの村田正人です。

新型コロナウィルス感染症 オミクロン株の猛威がつづきますね。油断せずに1つ1つできる予防策を講じていきたいと思います。

 

先日、「地域の歯科検診で受口を指摘されたので!」

とのことで、お子さんといっしょに相談に来られた方がいらっしゃいました。

そこで「受口」について、症状や治療のタイミングなどについて説明していきたいと思います。

 

まず、受口と言いますと「下アゴが出ている」

真っ先にそういったイメージを持たれる方が多いと思います。

「受口」とは前歯が反対に噛んでいる「反対咬合」の俗称です

前歯が反対に噛んでいる状態は

「下アゴが大きい場合」

「上アゴが小さい場合」

「上アゴが小さく、下あごも大きい場合」

などなど、様々であり治療方針や使用装置も状況に応じさまざまです。

 

日本人には、反対咬合の患者さんが多いと言われています。下アゴだけでなく、日本人は欧米系の方と比較して、上アゴの成長が弱い傾向にあると言われています。

また、アゴや顔の周り(顎顔面領域)の成長傾向は「優性遺伝」です。

親御さんが反対咬合の状態だと、お子さんも反対咬合になる確率が高い傾向にあります。

後にもでてきますが、「骨格性の反対咬合(顎変形症)」の場合は遺伝的要因がとくに強いです。ご両親のどちらも「骨格性の反対咬合」ではなかったとしても、ご親族の中でどなたかいらっしゃれば、その傾向が発現されることもあります。

もし、遺伝的に骨格的な反対咬合ではなくても、上アゴの成長が始まる時期(小学生低学年~)に反対咬合を放置すると環境要因により「骨格的反対咬合」になってしまう場合もあります。下アゴの成長と身長がのびるのは同じ時期です。身長が著しく伸び始める第2次成長期の前に前歯の反対をなくすことがとても重要になります。

 

上記を踏まえて申しますと・・・・

 

ベストは、、早めの時期からのアプローチや経過観察をおすすめします。

遅くとも「9歳」までには治療を始めることが必要とお考えください。

ただ、

「わかっていたけど中々治療するタイミングがなかった」

「かかりつけの一般歯科で指摘されなかった」

「そもそも歯科に行くことがあまりなく放置してしまった」

「成人になったのでもう治らないと思っていた」

等々、諸事情もあるかと思います。

そこで、ご自身やお子さんが、今、どの段階にいらっしゃるのか?段階に分けて目安を挙げてみます。

 

決まりがあるわけではありませんが、以下では段階に応じてわけてみます。

 

第1段階(5~6歳):この時期の反対咬合は、本格出来な矯正治療に入る前の段階です。機能的な装置などを使用して、反対咬合による舌のクセや筋肉のバランスの不調和の改善を試みます。以前は、前歯が永久歯になる時に治ることもあるからまだ早いと言われていた年齢です。今でも「まだ早い」とおっしゃる先生もいるかもしれません。確かに歯並び改善ということでは、自然に治ることもあるかもしれません。しかし、この考え方は古い考え方です。反対咬合が続くことで舌のクセや口腔周囲筋の不調和が助長される可能性が高くなります。クセを治すのは非常に時間がかかる場合もあり、装置が使える年齢になったら、反対咬合は出来るだけ早目に改善する方が良いです。

 

第2段階(6~9歳):この段階では、本格的な矯正治療が必要になります。「第1期治療」や「小児矯正」などと呼ばれます。この時期は、ちょうど上アゴの成長期です(下アゴは身長が伸びる時期に成長します)。特に上アゴが小さい場合の反対咬合はこの時期のアプローチが有効です。アゴのアーチを広げたり、上アゴの成長を利用して上下アゴの不調和を改善していきます。また、上アゴが小さくなくても反対咬合を放置すると上アゴの成長が下アゴに阻まれ、結果、反対咬合ひどくなる場合(骨格性)もあります。必ず、前歯が反対に噛んでいる反対咬合を改善しておく必要があります。

 

第3段階(9歳~成長停止まで):この時期は、「第2段階」にあるように前歯の反対は治します。ただし、この時期は、下アゴの成長期を迎えます。骨格的は下アゴの成長傾向が強い場合(骨格性の反対咬合)は、身長の伸びが止まるまでは油断できません。骨格性の成長傾向が強い場合、一度、矯正治療でキレイに改善されても、下アゴの成長期にまた反対咬合になってしまう場合があります。永久歯での矯正治療開始のタイミングは、成長の経過観察も行いながら決めていきます。もちろん、骨格的な要素が薄い場合は、永久歯交換を見据えて通常の矯正治療を開始します。

 

第4段階(成長停止以降~):永久歯での矯正治療となります。この場合、治療方針としては、2タイプに分類されます。それは「反対咬合が骨格性であるか?ないか?」です。骨格性とは「上下のアゴは正常な歯の角度(歯軸)で対応しきれないほどズレている(上下アゴの骨格が反対)」ということです。これは「顎変形症(がくへんけいしょう)」という診断のもと、通常の矯正治療に加えて、アゴの手術(外科矯正治療)が必要になります。骨格性ではない場合は、歯だけの反対になりますから、通常の矯正治療だけで改善されます。また、「顎変形症」は、指定医療機関では保険適応になります。

 

1点、反対咬合の治療では、注意すべき点があります。

治療段階の項目でも述べたように、状況によっては、何をしても下アゴの成長が抑えられない場合があるということです。

下アゴが成長するときと身長が伸びる時の成長のピークはほとんど同じです。身長が伸びる時に下あごも前に成長してくるということです。

 

子供の頃に上下の前歯の反対咬合をしっかり治しておくとある程度は下顎の成長は抑えることができます。

しかし、下アゴの成長が著しい方(骨格性の反対咬合)は、それでも抑えることができない場合があります。そのため受口(反対咬合)の治療は、ケースによっては、長期間の経過観察が必要な場合も多々あります。

 

ご自身やお子様がどういったケースで、どのようは治療方針が適切なのか?焦らずしっかり治していくことが重要になります。

まとめると・・・・

  1. 日本人は上アゴの成長が弱い傾向にあり反対咬合になりやすい
  2. 反対咬合の治療は早めがベスト
  3. 遅くとも9歳までには治療開始が必要
  4. 骨格性反対咬合の傾向がある場合は長期的経過観察が必要
  5. 遺伝的要因の場合もあり親族でも確認が必要
  6. 骨格性反対咬合の場合でも外科手術併用によりしっかり治せる

 

以上のようになるかと思います。

いずれにせよ、気になるタイミングがあれば、早めの受診をおすすめいたします。

一度、ご相談ください。

 

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター

(自立支援医療指定医療機関・顎機能診断施設)

 

村田正人

 

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顎変形症 外科矯正治療 保険適応 指定医療機関

横浜駅前 当院は、横浜駅からすぐの一般歯科を併設した矯正歯科専門の施設です。地域に根付いて40年以上に渡る歴史ある歯科医院です。村田歯科医院内にある矯正歯科専門の「村田歯科 横浜矯正歯科センター」では、矯正治療専門の歯科医による舌側矯正、マウスピース矯正や顎変形症(保険の矯正)などより専門的な矯正歯科治療にも取り組んでおります(矯正専門医常勤)。矯正専門外来は土曜日も診療を実施しております。 同施設内には、一般歯科も併設しており、一般の虫歯治療、詰め物・かぶせ物(ブリッジやクラウン)、抜歯などの口腔外科処置、小児歯科処置や歯周病治療なども併設の施設で受けることが出来ます。院では保険適応の場合でも、表側の透明な見えにくい装置を使用しています。

 

当院は自立支援指定医療機関・顎機能診断施設となっています。

矯正治療でも健康保険の適応になる「顎変形症(外科矯正)」の患者様も多く通院されています。

外科矯正(顎変形症)治療は、かなり以前より行われてきました。内容としては、決して、新しい治療ではないのですが、ただ、健康保険の適応になったのは20年くらい前だったかと思います。b-hare.gif

 

保険適応になってから、また、ネット社会になってから、皆様により知られるようになりました。今まで、きちんと治せずに悩んだり、困っていた患者さんも治せるようになってきたのも事実です。

ただ、ネット情報の充実化に伴い、個人的な考えや見解なども含め間違った情報も増え、これから治療を考えている患者さんの迷いや誤った認識も増えているように感じます。ga-n01.gif

 

当院では、出来るだけありのままの正しい矯正治療の情報提供を心がけお伝えしてきておりますkaeru01.gifbook.gifup.gif

 

「顎変形症(外科矯正)」の治療について記述させていただきます。

 

上下のアゴ(もしくは、上のみ、あるいは、下のみ)で骨のバランスが著しくずれている場合を言います。歯で対応出来る正常範囲を超えて骨格のズレが大きい場合です。この場合は、歯の矯正だけでは噛み合わせをきちんと治すことができません。

このようなタイプの不正咬合を「顎変形症」といい、外科矯正治療(手術併用)の適応となります。book.gif

アゴの骨は歯並びをきちんと整列させる土台です。これは、歯槽骨歯槽突起といい、この範囲内で歯を動かす治療が通常の矯正治療(手術なし)ですが、土台となるアゴのズレが著しい顎変形症では、歯の矯正のみで、噛み合わせをきちんと治すことが困難ですので、元になる上下アゴの骨のバランスを手術を行い治すことになります。

症状の代表例としては以下のような場合があります。

  • 下アゴの先端が極端に長い
  • 横顔のバランスで顔の中央が引っ込んでいる・・・ムーンフェイス
  • 奥歯のかみ合わせが左右に極端にずれている
  • 上下の歯並びの正中線が不一致
  • 正面から見た顔貌が左右非対称となっている
  • 下アゴが下がっている(小さい)・・・バードフェイス
  • 「いびき」をかきやすい、または、睡眠の質が悪く起きてしまう・・・気道が狭い
  • 極度のガミースマイル(笑うと歯ぐきが極端に見える)

などです。ここで挙げたのも数例です、その他、様々な症状があり多種多様になります。

 

外科矯正(顎変形症)治療では、顎骨の手術によって上下の歯列の位置関係を合わせると同時に、顔貌骨格のバランスの改善も得られることとなります。b-ganba.gif

逆に、大きな骨格的なアゴのズレ(顎変形症)を無理に手術しないの方針で矯正とした場合、治療期間が長引きやすいばかりか、無理な噛み合わせや歯軸(歯の傾斜)での治療を余儀なくされ、うまくかみ合わない可能性もあります。

 

また、土台となる骨に対し、著しく無理な位置まで歯の移動を行うと歯周病的なリスクなども高まります。

この場合、通称「カムフラージュ」治療といい、アゴのズレは改善されません。ga-n01.giff02.gif

外科矯正は、矯正治療の途中で入院手術を行う点と、健康保険適用の点で、特殊性が感じられるかもしれません。

 

また、指定を受けていない矯正歯科では、少々のアゴのズレがあっても外科矯正治療を行わない矯正歯科もあるかと思います(この場合、保険適応にはなりません)。

顎変形症を手掛ける矯正歯科医(指定医療機関)にとっては一般的な矯正治療方法の一つであり、どちらの方針にせよ、適切な方針選択がなにより重要になります。

 

また、外科矯正(顎変形症)治療を受けるためには以下のようなことをご理解いただく必要があります。

  • 矯正歯科での顎変形症の保険治療は、自立支援医療機関(育成・更生医療)の指定を受けた、専門の医院や病院で無くてはならないこと
  • 矯正歯科専門医院であったとしても指定医療機関でないと自費となり高額になってしまいます。
  • 矯正装置を付けて治療をする必要性がある。
  • 治療期間は、通常の矯正治療と同じくらいの期間が必要になります。通常2~2.5年くらい装置を装着、その後、保定期間2年程度
  • 装置は使用できるものに制限があります(健康保険適応の場合)

以上のことを踏まえて、見た目も、「咬む」という機能も治療し、長期間の安定した咬み合わせを獲得したいという場合は、顎変形症(外科矯正)治療としての
治療が必要になるかと思います

 

ちなみに、当院では保険適応の場合でも、表側の透明な見えにくい装置を使用しています。ワイヤーもシルバーではなく、より目立ちにくいゴールドです。

 

村田歯科医院/ 村田歯科 横浜矯正歯科センター

村田正人

 

 

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健康保険 矯正治療 適応になる 歯列矯正

横浜駅前 横浜駅前にて約40年以上の歴史を持つ歯科医院です。横浜駅 きた西口徒歩30秒 西口徒歩1分 また、横浜駅東口からも駅の東京寄り「きた通路」を通るとすぐの当院では、矯正歯科治療を専門に行う矯正歯科医による舌側矯正マウスピース型矯正顎変形症(保険の矯正)など広範囲でより専門的な矯正歯科治療に取り組んでおります。

 

ご相談にいらっしゃる患者さんで・・・・

「自分の矯正は保険が効きますか?」

「保険が効くなら是非!矯正でしっかり治したいです」

 

など、保険適応に関するご質問を受けることがあります。

答えは・・・・・b-hare.gif

 

kira01.gif「顎変形症や指定疾患(適応になる症状がある)に該当する場合は保険が効きます」kira01.gif

 

ただし、条件があります・・・・もちろん!まずは「指定疾患に該当する場合」です。

また、治療を受ける医療機関も「自立支援(育成・更生)指定医療機関」「顎機能診断施設」の指定を受けている矯正歯科である必要があります。

指定を受けていない矯正歯科では自費治療になりますicon_eek.gif

 

勿論、当院は指定医療機関ですので、該当する方は保険適応になります。kaeru01.gif

また、私が、大学病院にて責任者をしていたこともあり、当院は「顎変形症」や「指定疾患」の患者様も多く治療されています。

 

以下に現状での適応の指定疾患を明記致します。

1. 唇顎口蓋裂
2. ゴールデンハー症候群(鰓弓異常症を含む。)
3. 鎖骨頭蓋骨異形成
4. トリーチャ・コリンズ症候群
5. ピエール・ロバン症候群
6. ダウン症候群
7. ラッセル・シルバー症候群
8. ターナー症候群
9. ベックウィズ・ウイーデマン症候群
10. 顔面半側萎縮症
11. 先天性ミオパチー
12. 筋ジストロフィー
13. 脊髄性筋委縮症
14. 顔面半側肥大症
15. エリス・ヴァンクレベルド症候群
16. 軟骨形成不全症
17. 外胚葉異形成症
18. 神経線維腫症
19. 基底細胞母斑症候群
20. ヌーナン症候群
21. マルファン症候群
22. プラダー・ウィリー症候群
23. 顔面裂
24. 大理石骨病
25. 色素失調症
26. 口腔・顔面・指趾症候群
27. メビウス症候群
28. 歌舞伎症候群
29. クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群
30. ウイリアムズ症候群
31. ビンダー症候群
32. スティックラー症候群
33. 小舌症
34. 頭蓋骨癒合症(クルーゾン症候群、尖頭合指症を含む。)
35. 骨形成不全症
36. フリーマン・シェルドン症候群
37. ルビンスタイン・ティビ症候群
38. 染色体欠失症候群
39. ラーセン症候群
40. 濃化異骨症
41. 6歯以上の先天性部分(性)無歯症
42. CHARGE症候群
43. マーシャル症候群
44. 成長ホルモン分泌不全性低身長症
45. ポリエックス症候群
46. リング18 症候群
47. リンパ管腫
48. 全前脳胞症
49. クラインフェルター症候群
50. 偽性低アルドステロン症
51. ソトス症候群
52. グリコサミノグリカン代謝障害(ムコ多糖症)
53. その他顎・口腔の先天異常(顎変形症など)
顎・口腔の奇形、変形を伴う先天性疾患であり、当該疾患に起因する咬合異常について、歯科矯正の必要性が認められる場合に、その都度、所轄の厚生(支)局に内議の上、歯科矯正の対象とすることができる。

 

当院でも多くの方が適応になり通院されています。

気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。

 

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター

村田正人

 

 

 

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反対咬合 子供 受け口 

横浜駅前 当院は横浜駅前にて開院40年以上の歴史と実績のある医院です。横浜駅 きた西口徒歩30秒 西口徒歩1分 また、横浜駅東口からも駅の東京寄り「きた通路」を通るとすぐです。同施設内にある矯正歯科専門の「村田歯科 横浜矯正歯科センター」では、矯正歯科専門の歯科医による舌側(裏側)矯正マウスピース型矯正顎変形症(保険の矯正)など、全てのケースに対応した専門的な矯正歯科治療に取り組んでおります。同施設内には、一般歯科も併設しており、一般の虫歯治療、詰め物・かぶせ物(ブリッジやクラウン)、抜歯などの口腔外科処置、小児歯科処置や歯周病治療なども併設の施設で受けることが出来ます。

 

最近、小さいお子さんをお連れで、ご相談にいらした方の中で・・・・
「受け口」 を気にして相談にいらっしゃるお母さんがいらっしゃいました。b-onegai02.gif

 

先日も・・・・こんなご相談を受けました。
「3歳になった息子が、地域の3歳児検診(歯科)で受け口を指摘されました。」
「もしかしたら、将来、外科手術が必要になる可能性もあるしれない」
といわれたそうですicon_eek.gifw03.gif

言われたお母さんは、いきなり「手術」b-orooro.gifと言われたらビックリして、心配してしまうのも無理は無いですよね。

(私にも7歳の息子と2歳の娘が居ます。良くわかります!!!)ga-n01.gif

 

今回は、「受け口」 について、特に「乳幼児期の受け口」について少々・・・・。

まず、「3歳児検診」での「受け口」の指摘についてですが、「3歳⇒受け口⇒手術」

というような、構図は、まだまだ成り立ちません。受け口は小さな頃からケアすることである程度予防することは可能です。

前歯が反対で、しかも受け口具合が著しいと、すぐ「手術」というイメージがもたれるようですが、その根本の状態(成長具合)をきちんと見極める事が大切です。受け口というと「下アゴが出ている!」というイメージが強いですが、実際、上アゴが小さい(上顎劣成長)もあります。

 

受け口だからといて、何でもかんでも下アゴを抑えれば良いというものではありません。そして、「上アゴ」と「下アゴ」の成長のピークの違いも理解していなければなりません。

「上アゴは7,8歳ごろから成長し、12歳くらいで成長がおわります」

「下アゴは身長が伸びる時期と同様です、13歳頃から変化し、身長の伸びが終了するまで油断できません」(←ここポイントbook.gifkaeru01.gifup.gif

上記の成長の違いを考えただけでも、お子様の受け口の状態(上アゴが小さいのか?下あごが大きいのか?)によって、その対応、治療が違うことがわかります。

また、幼児期の受け口になる原因には、①遺伝的要因②環境的要因があります。

①の遺伝的要因の場合は、治療によりある程度の抑制や軽減は可能ですが、やはりアゴの大きなズレや成長は覚悟しなくてはなりません。もともとの舌の大きさ、位置なども菅家することもあります。これらも間接的には遺伝的要因と言えるのではないかと思います。

 

受け口となる原因として考えられるのは、骨格の歪みや過成長(もしくは劣成長)によって起こることが殆どです。歪みの原因としては、多々ありますが、右に傾いたり、左に傾いたりする癖を持っていると、傾いたままの状態で重力を受ける為、傾いている側と反対方向に回転しようとする力が働いてしまいます。

 

②の環境的要因の場合は、多くは予防することが来ます。

知らない間に、舌で前歯の舌側にある歯を前方に向かって押している癖(舌突出壁)や舌の位置が常に下の歯に触れている状態(低位舌)がある場合は、下顎が出てくる可能性を持っています。

また、ある程度は仕方がないかと思いますが、赤ちゃんの頃からの寝かせ方などで簡単に顔やアゴが歪んでしまう事があります。

乳幼児からなるべく偏らない寝かせ方を心掛け、度が過ぎた柔らかいものだけを食べさせすぎるのもよくありません。やはりバランス良く行ってあげることが重要であると言えます。

さらに、著しいアレルギー(鼻炎)や鼻中隔湾曲症など、お鼻の通りが悪い場合の口呼吸が影響している場合もあります。鼻づまりも良くない結果を招く要因になります。鼻づまりが持続する場合は、耳鼻咽喉科でも治療も必要です。b-gaaan.gif

 

遺伝的要因が強い場合は、成長期にアゴが発達しある程度しょうがない事がありますが、環境的要因は出来る限り予防や治療で最小限に抑える、または、防ぐことができます。(←ココもポイントup.gifbook.gifkaeru01.gif

 

もし、受け口となってしまったら、早い段階で診察を受けてください!より良いタイミングで治療にあたることで、治りやすいということはもちろん、治療期間も減らせる可能性があります。すべて「受口=手術」ということではありません。

そして「受け口(反対咬合)」に対しては、自立支援(育成・更生)の指定を受けている医療機関を受診してください。

日ごろから、顎変形症や特殊疾患などの矯正治療を行っている、より専門的な研鑽を積んだ矯正歯科医にて、じっくりとご相談され、予防や十分な治療効果が得られるように治療にあたって上げてくださいb-ganba.gif

 

もし、お子さんのアゴが過成長をしてしまい、アゴが骨格的にズレてしまった場合でも、外科矯正治療という選択肢もあり、必ず治ります。

そして、外科矯正治療では、指定された医療機関(育成医療・更生医療)では、健康保険が適応になります。

いずれにせよ、予防と正しい治療法・タイミングと患者様ご自身の知識も非常に大切です。

当院は、指定医療機関です。外科矯正(顎変形症)治療の患者様も多く通院されています。何かか気になることがあれば、年齢問わず、遠慮なくご相談にいらしてみてください。

 

今後も、歯並びや咬み合わせなど、矯正歯科治療の正しい情報発信ができるよう、研鑽を積んで参りたいと思います。

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター  村田正人

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美容外科 顎変形症 矯正歯科 治療法

横浜駅前 横浜駅 きた西口徒歩30秒 西口徒歩1分 また、横浜駅東口からも駅の東京寄り「きた通路」を通るとすぐの村田歯科医院内にある矯正歯科専門の「村田歯科 横浜矯正歯科センター」では、成長期のお子さん、舌側(裏側)矯正  や 顎変形症(保険の矯正)など、より専門的な矯正治療の患者様が多く通院されているのが特徴です。

同施設内には、一般歯科も併設しており、一般の虫歯治療、詰め物・かぶせ物(ブリッジやクラウン)、抜歯などの口腔外科処置、小児歯科処置や歯周病治療なども併設の施設で受けることが出来ます。

 

最近、ご相談でお見えになった成人女性の患者さんから・・・・・

「顎変形症(がくへんけいしょう)」についてご相談いただきました。

「1年半後に結婚式の予定があり、そのときの写真でアゴのことが気になって笑えないのはイヤで、ずっと気にしていました。」b-orooro.gif

「挙式の時も笑顔で写真が撮りたいです。」b-onegai02.gif

「上のアゴがすごく出ていて、顎変形症(上のアゴが出ていて口が閉じにくい状態)だと思うのですが、美容整形(美容外科)に行ったほうが良いですか?それとも、矯正歯科でなんとかなるのもですか?」bikkuri01.gif

「インターネットの検索で美容外科でも、矯正歯科でも、顎変形症の治療が可能と書いてあったのですが、矯正歯科での治療と何がちがうのですか?」icon_sad.gif

「治療費用に関してはどうなのですか?」kira01.gif


との質問をいただきました。

そのお答えは・・・

「咬み合わせ(噛む機能)と見た目(アゴのズレ)を全て治すなら矯正歯科bye03.gif

「見た目重視(アゴのズレのみ)で短期間治療なら美容外科」 です。

 

そして、費用に関しては・・・・

指定を受けた矯正歯科であれば、健康保険(保険治療)が適応になり費用が安くなります。美容外科では自費診療になり、費用は高額になります。ここも大きな差といえます。

 

具体的には・・・・

矯正歯科で行なう顎変形症としての保険治療ですと、3割負担として、治療期間すべての総額(手術費+入院費+矯正治療費)50万円~60万円位となります。この場合、保険適応ですから、一気に何十万円という費用ではなく、他の病気と同様に通院時に数百円、数千円~2万円程度の通院時に費用が掛かります。(←ここポイントkaeru01.gifup.gif

一方・・・・・

美容外科で行う美容整形手術は、自費診療のため医院によって差があるかとは思いますが、手術後に審美的な歯科の処置も含め250万円~350万円位が相場なのではないでしょうか・・・・

 

当院でも、顎変形症(外科矯正)治療の患者さんに数多く通院していただいておりますが、美容外科での治療と矯正歯科での治療には大きな差があります。

アゴの骨格を手術で治すという意味だけで言えばどちらもアゴの治療です。

この2つの診療科での治療(内容)の差は何かと言いうと・・・・・・


矯正歯科と口腔外科が連携して行う顎変形症(保険)治療は、ご自身の歯を保存して一番大切な咬み合わせを改善できます。当然、顔の形も良くなります。

 

美容整形外科で行われる治療は、その主目的はアゴや顔のズレを改善することのみが目的で、手術後、上下のアゴがかみ合わないような、問題があれば、併設の歯科などで、歯を削り差し歯(人工の歯)を広範囲に入れ、咬み合せのカモフラージュをすると言った手術が多くなります。確かに治療手順は早いと思いますが、健康な歯を削ったり、アゴだけではなく歯においても外科的な処置が多くなります。

いろいろな機能的なことも含めてみて、予後や結果はどちらの方が良いかというと、矯正歯科での顎変形症としての保険治療を行った方が、より高いゴールが得られることが多いと思います。

つまり、矯正歯科での顎変形症の治療は、本来のアゴの機能として、一番大切である噛むといこうことに主目的を置いた治療だからです。咬み合わせと言う機能の改善がしっかりと出来ているという事です(ココもポイントkaeru01.gifup.gif

 

咬み合わせの改善が、しっかりと出来ていれば長期安定して、歯も長持ちしてより良い結果がついて来ます。b-hare.gif

 

いろいろ述べさせていただきましたが、簡単にいうと・・・・・・

見た目重視で、外科的な侵襲は多くなる、多少費用が高額になるのは覚悟の上、短期間治療したいなら美容外科

見た目も、「咬む」という機能も治療し、長期間の安定した咬み合わせを獲得したいなら矯正歯科(自立支援指定医療機関)での保険治療

ということになるのではないでしょうか?

補足として、矯正歯科で治療を受けるためには以下のようなことをご理解いただく必要があります。

  • 矯正歯科での顎変形症の保険治療は、自立支援医療機関(育成・更生医療)の指定を受けた、専門の医院や病院で無くてはならないこと!(←ここもポイント)もし、矯正歯科専門医院であったとしても指定医療機関でないと自費となり高額になってしまいます。
  • 矯正装置を付けて治療をする必要性がある。(当院では保険適応の場合は表側の透明な見えにくい装置を使用します)
  • 治療期間は、通常の矯正治療と同じくらいの期間が必要になります。
    (通常1.5~2年くらい装置を装着、その後、保定期間)

いかがだったでしょうか?お分かりいただけたでしょうか?

決して美容外科治療を否定するわけではございません。私の知り合いにも、色々な部分で非常に熱心に取り組んでいらっしゃる素晴らしい美容外科の先生もいらっしゃいます。

 

まー、顎変形症治療を多く担う矯正歯科医としては、「顎変形症(あごへんけいしょう)」に関しては、矯正歯科治療よりの意見であることはご容赦くださいませ(笑)。kaeru01.gif

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村田歯科医院 /村田歯科 横浜矯正歯科センター

村田正人

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矯正治療 保険適応 判断基準 顎変形症

横浜駅前   一般歯科を併設した矯正歯科です。
横浜駅前 横浜駅きた西口から徒歩30秒、横浜駅から一番近い矯正歯科専門の施設です。横浜駅前の矯正歯科です(一般歯科併設)。横浜駅前にて、開業40年を迎える歴史ある医院です。また、当院は自立支援(育成・更生)医療の指定医療機関です。
横浜駅東口からも駅の東京寄り「きた通路」を通るとすぐの村田歯科医院内にある矯正歯科専門の「村田歯科 横浜矯正歯科センター」では、矯正専門の歯科医による舌側矯正、マウスピース型矯正や顎変形症(保険の矯正)などより充実した専門的な矯正歯科治療にも取り組組んでいます。

 

色々、諸学会の仕事、講演会などもあり、少々記事が滞ってしましました。やっと秋めいてきましたね。HPを通しての情報発信!!これからもちょくちょく、出来る限りb-ganba.gifkira01.gif頑張りたいと思います。

 

さて、最近の出来事で少々・・・・

時々、初診相談やお電話でのお問い合わせで・・・・

「健康保険を使って矯正治療ができる医院ですか?」

「保険適応の矯正治療の判断基準って何ですか?」

「そちらの医院では、保険適応の矯正治療をやっていますか?」

「私、顎変形症だと思うのですが、健康保険の適応になりますか?」

gomen01.gif?などのご質問をいただく事がございます。

 

中には、ご自身の歯並びやアゴの状況など、初診予約のメールで事細かに記載していただき、ご質問いただくことがございます。皆さんのお悩みがひしひしと伝わってきます。b-orooro.gif

 

上記の質問に関してですが・・・・「健康保険が適応になるかどうか?保険で矯正ができるかどうか?」は、まず、その医院が、専用の診断機器を備え、専門の資格者がいる自立支援(育成・更生)指定医療機関であることが条件となります。

(当院は指定医療機関です。)bye03.gif

矯正歯科専門医院でも指定機関でない場合は、保険適応の矯正治療はできません。

 

次に「患者さんの 診察(または、精密検査)しないと明確な判断ができない」のが正直なところです。b-onegai.gif

 

矯正治療が、保険適応になるかどうかは、国の定める指定疾患、6歯以上の先天欠損や唇顎口蓋裂など診断がついている場合は100%!保険適応になります。

 

良く、判断や状態によって問題になるのが、歯並びと共にアゴのズレや非対称が著しい「顎変形症(がくへんけいしょう)」の場合です。b-kaminari.gifこれは、外科矯正治療ともいい、矯正治療と外科手術が必要になるケースです。

 

とくに、適応かどうか微妙な、ボーダーラインケースでは、猶更の事ことです。

この「ボーダーラインなケース」b-orooro.gifでは、とくに色々な方がいらっしゃいます。

 

「矯正歯科で一度、治療したけれども、アゴの曲りが治っていない。」

「受け口(アゴの出具合)が気になって矯正治療をしたのに前歯の反対しか治っていない。」

「歯並びは良くなったけど、咬みにくくなった。」

「もう、アゴのズレはこれ以上治せないと言われた。」

 

などの訴えで相談に来院されるかたも少なくないです。上記に記載したように、矯正歯科専門医院でも指定医療機関でない医院は、保険適応の矯正治療ができません。

 

少々のズレがあったとしても、顎変形症の適応、判断基準の診断ライン(ハードル)を高く上げた方針で診療を行っている医院もあります。その場合、多少のズレでも、通常の矯正治療のみで、顎変形症の可能性の説明も出てこない場合もあるようです。

もちろん、医院による考え方も違いもあると思います。外科手術の負担も考えて、なるべく楽にできる範囲で!と考える医院もあるかと思います。

 

当院では、逆に顎変形症の適応か?ボーダーラインなケースでお悩みの方も多くいらっしゃいます。

もちろん、精密検査をして、連携の口腔外科の判断、意見も確認し、総合的判断のもとですが、保険適応(顎変形症)になるかどうか?

可能性がある方は全て、正直にお話、その説明を行い、より良い治療結果を出せるように心がけています。

 

顎変形症(あごへんけいしょう)でお悩みの患者さんの、ある意味「駆け込み寺」的な医院でありたいと思っています。

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター

村田正人

日付:  カテゴリ:ブログ, 保険が効く矯正, 反対咬合(受け口), 受け口, 外科矯正・顎変形症・口蓋裂, 大人の矯正, 未分類, 矯正歯科, 矯正装置・治療法, 費用 ・ お支払方法, 顎変形症 and tagged , , ,

顎変形症 適応 外科矯正 基準

横浜駅前にて約40年以上の歴史を持つ歯科医院です。横浜駅 きた西口徒歩30秒 西口徒歩1分 また、横浜駅東口からも駅の東京寄り「きた通路」を通るとすぐの当院では、矯正歯科治療を専門に行う矯正歯科医による舌側矯正マウスピース型矯正や顎変形症(保険の矯正)などより専門的な矯正歯科治療にも取り組んでおります(矯正歯科医常勤)。

 

今回は 「顎変形症の適応」 についてです。

先日、相談にいらした患者さんで・・・

「顎が曲がっているようなのですが、以前相談した病院では矯正治療を受ければ治ると思います!」と言われたことがあるのですが・・・・

「どうしても自分では顎自体が曲がっているように思うのですが、どうですか?」

「やるなら、きちんと治したいので必要なら手術も含めた矯正治療を考えたいと思っています」

「他の医院に行ったところでは手術をしても、手術しなくても治ると言われてたのですが、本当でしょうか?」ga-n01.gif

などと・・・・・・・

この患者さんは、確かにわずかですが、右に下アゴがズレているように思えます。お口の中もずれています。適応かどうか?こればかりは、細かく精密検査をしてから判断が必要です!

 

今回の患者さんのように矯正治療の相談や治療開始時のとき・・・・・・

ある医院では、矯正治療の話のみで手術の話は全く出てこなかった。kaeru04.gif


「近所の医院では、手術をした方が、よりキレイになるけど、矯正治療でもキレイになると言われた。」

「骨格がズレている可能性があるから大学病院か指定医療機関で検査を受けたほうが良さそうと言われた。」

「手術を併用した矯正治療はできるが、高額になる」と言われた。

などなど・・・・・このようなお話を患者さんからきくことがあります。

 

同じ患者さんなのに、言われることが医院によって違い!迷ってしまう。または、疑問がうまれてしまったという患者さんの話です。

どうして 「言われることの違い」 が出てしまうのでしょうか?

例えば・・・・

顎変形症(外科矯正)の治療を治療の選択肢として、きちんと積極的に行っている医院(指定医療機関)であれば、健康保険も適応になりますし、骨格的な要素も含めズレがみとめられるようなケースなら、治療の選択肢として外科矯正治療の話も出てくるでしょう。kaeru.gif

別の医院(未指定医療機関)では、顎変形症(外科矯正)の治療は、外科手術による患者さんの負担、健康保険の不適応などを考え、手術の選択には消極的で、なるべく矯正治療のみで!と考える医院もあるでしょう!

 

その場合は、よっぽど症状が酷い場合以外は手術の話もなかなかでてこないのではないでしょうか?b-kumori.gif

もちろん、院長や医院による考え方の違いはあると思います。
また、その医院の請け負う治療の範囲差もあると思います。(ココポイントup.gifkaeru01.gifbook.gif

要は・・・・・
顎変形症手術(外科矯正)の適応とするハードルが「低い医院」か?「高い医院」か?の差ではないでしょうか?(ココポイント kaeru01.gifup.gifbook.gif

特に手術が適応になるか?ならないか?の「ボーダーライン」のケースに該当する方は、意見がはっきり分かれると思います。

 

「考え方」としては・・・・・

 

歯並びや咬み合わせのズレなど口の中だけを治せば良いのか?
アゴのズレ(出ている、引っ込んでいる、曲がっているなど)も治したいのか?
必要なら外科手術も視野に入れて治療を検討したいのか?b-onegai02.gif

 

顎変形症の矯正治療とは、外科矯正治療ともいわれ、最近では、だいぶ知られるようになりました。

顎変形症の治療は、自立支援指定医療機関(育成・更正)および顎機能診断施設で治療行われる場合では、原則として(保険診療のルール範囲)、健康保険が適応されます。

 

歯並びのアーチや咬み合わせは、唇、頬や舌の力、歯の位置だけでなく、アゴの骨も含めた骨格のバランスで成り立っています
そして、それぞれのバランスの調和がとても大切です。

ご自身の症状にきちんとあった治療法を選択しているか?きちんとした根拠や診断が大切です。

ご自身でも今一度、チェックしてみてください。

顎変形症(外科矯正)の治療を積極的に担う医院として、正しい情報提供が出来るように日々努力していきたいと思っています。

 

また、顎変形症(アゴや顔面の歪みなど)で悩んでいる患者さん方の「かけこみ寺」的な医院でもありたいと思っています。正しい矯正治療、顎変形症治療のために・・・

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター 村田正人

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顎変形症 保険 矯正 外科矯正

当院は、横浜駅から一番近い矯正歯科専門の施設です。横浜駅 きた西口徒歩30秒 西口徒歩1分 また、横浜駅東口からも駅の東京寄り「きた通路」を通るとすぐの村田歯科医院内にある矯正歯科専門の「村田歯科 横浜矯正歯科センター」では、矯正専門医による舌側矯正、マウスピース型矯正装置や顎変形症(保険の矯正)などより専門的な矯正歯科治療にも取り組んでおります。 同施設内には、一般歯科も併設しており、一般の虫歯治療、詰め物・かぶせ物(ブリッジやクラウン)、抜歯などの口腔外科処置、小児歯科処置や歯周病治療なども併設の施設で受けることが出来ます。

 

そろそろ、桜も散って葉桜になりつつあります。年も明けてあっという間に暖かくなり

4月になりました。kira01.gif🌸

 

 

さて、今回は矯正歯科治療に関しての指定についてです。

簡単に言うと、「健康保険が適応される矯正治療」についてです。

当院は

指定自立支援医療機関(育成・更正医療機関)
顎機能診断施設 の指定を受けています。

ご存知でしょうか?

つまり当院は「保険適応の矯正治療ができる医療機関である」ということです。

保険診療にて矯正治療をおこなうためには、更生医療指定機関の指定を受ける必要があります。更生医療指定機関では、顎変形症の歯科矯正治療が健康保険でおこなえますが、指定されていない施設で顎変形症の矯正治療をする場合は、自費診療となりかなりの高額になります。

 

更生医療機関として施設が指定されるためには、施設の基準と適切な医療機関(大学病院など)で5年以上の矯正臨床経験日本口蓋裂学会会員および口唇・口蓋裂の治療経験のある歯科医師が常勤している等の用件を満たすことが必要です。さらに顎変形症に保険を適応するためには、施設に顎運動測定器筋電図などの器材の設置が義務づけられています。

 

必要器材が設置され、該当資格をもった矯正歯科医が居れば「保険で矯正歯科治療ができる」ということです。

 

 

 

保険適応の矯正とは?
指定自立支援医療機関(育成・更正医療機関)および顎機能診断施設の指定を受けた医療機関では、唇顎口蓋裂・指定症候群および骨格性不正咬合(外科矯正)の矯正治療がすべて保険の範囲で可能となります、

以下の内容に該当する方であれば、矯正治療および外科的処置を保険の範囲内ですべて受診することが出来るため、患者さんの負担もかなり少なくなります。

 

適応となるのは、指定疾患があり、その中に骨格性反対咬合(受け口)や上顎前突(出っ歯)なども顎変形症として健康保険が適用されます。

 

本来、顎変形症の適応であるにもかかわらず、いきなり美容整形を受診し、高額治療を受けてしまったケースもあります。

矯正歯科(外科矯正)治療と美容外科(美容整形)治療では、治療目的が異なりますので、誤解のないようにしてください。(ココポイントkaeru01.gifup.gif

 

正しく納得のいく治療を受けるために、まずは一人で悩まず気軽に顎変形症の適応であるかを相談してみてください。

 

当院では、初診は無料相談となります。また、初診時に「顎変形症(外科矯正)」の適応と判断されれば、相談、初診時よりすべて保険が適応されます。

お気軽にご相談ください。

 

村田歯科 横浜矯正歯科センター  村田 正人

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顎変形症 治療 増加傾向

横浜駅前の一般歯科を併設した矯正歯科です。
横浜駅前 横浜駅きた西口から徒歩30秒、横浜駅から一番近い矯正歯科専門の施設です。
横浜駅前の矯正歯科です(一般歯科併設)。横浜駅前にて、開業40年を迎える歴史ある医院です。また、当院は自立支援(育成・更生)医療の指定医療機関です。
横浜駅東口からも駅の東京寄り「きた通路」を通るとすぐの村田歯科医院内にある矯正歯科専門の「村田歯科 横浜矯正歯科センター」では、矯正専門の歯科医による舌側矯正、マウスピース型矯正顎変形症(保険の矯正)などより充実した専門的な矯正歯科治療にも取り組組んでいます。

 

今年もう2月半ばを過ぎました。インフルエンザ大流行に続き、そろそろ、花粉に敏感な方は、b-orooro.gif花粉の襲来icon_cry.gifを感じているかと思います。

最近、ある雑誌の編集の方から、質問、取材を受けました。「顎変形症」についてです。

顎の大きさや形、位置などに異常が生じ、噛み合わ せの悪化などを招く「顎変形症」。近年、患者数が増 加しているといいます。

それは、生活環境の変化の影響なのか?

顎変形症が認知されるようになり、今まで適応と診断されなかった例や美容外科治療などをしない限り治らないと思われ治療をあきらめていた方が多かったのか?

定かではありませんが、皆さんに認知されるようになり、咬み合わせやアゴの歪みを

「自分は顎変形症ではなのだろうか?」と症状の可能性をご自身で考え、受診する機会がふえたり、また、保険適応(指定医療機関のみ)になる範囲も広がり、治療を受けやすくなったことは要因であることは、間違いないと思います。

生活環境の変化でも、アレルギー性鼻炎なども増え、それにより「口呼吸」の方も増えて、敷いては影響が大きいケースでは、「顎変形症」に繋がったケースもあるかと思います。

また、パソコンやスマホなど、電子機器に向かう機会も増え、同じ姿勢で過ごす機会も増え、アゴの成長期に影響したケースもあるかもしれません。

当院では、適正な診断・判断のもと、顎変形症の治療に対し、積極的に治療に取り組 んでいます。

ちょっとした歯並びの崩れも、実は顎骨 の変形に原因がある場合もあります。

そのため、矯正歯科の分野でも、歯並びのみでなく、骨格的なズレや時には呼吸、気道など顎変形症に対し、専門知識を 持つ矯正歯科医による適切な診断が重要です。

 

当院は、自立支援指定医療機関および顎口腔機能診断施設の指定医療機関であ り、専門的な診断および口腔外科との密な連携を取っています。

顎変形症と診断された場合は、健康保険が適用になるため、お悩みの方は、 気軽に相談していただければと思います。

 

村田歯科医院 / 村田歯科 横浜矯正

村田正人

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受け口 子供 矯正歯科 治療

当院は、横浜駅から一番近い矯正歯科専門の施設です。横浜駅 きた西口徒歩30秒 西口徒歩1分 また、横浜駅東口からも駅の東京寄り「きた通路」を通るとすぐの村田歯科医院内にある矯正歯科専門の「村田歯科 横浜矯正歯科センター」では、矯正専門医による舌側矯正マウスピース型矯正顎変形症(保険の矯正)などより専門的な矯正歯科治療にも取り組んでおります(矯正専門医常勤)。矯正専門外来は土曜日も診療を実施しております。 同施設内には、一般歯科も併設しており、一般の虫歯治療、詰め物・かぶせ物(ブリッジやクラウン)、抜歯などの口腔外科処置、小児歯科処置や歯周病治療なども併設の施設で受けることが出来ます。

最近、小さいお子さんで・・・・

「受け口」 を気にして相談にいらっしゃるお母さんがいらっしゃいます。
先日も・・・・こんなご相談を受けました。

「3歳になった息子が、3歳児検診(歯科)で受け口を指摘されました。」
「もしかしたら、将来、外科手術が必要になる可能性もあるしれない」
といわれたそうです

 

言われたお母さんはいきなり手術とか言われたらビックリして、心配してしまうのも無理は無いですよね。
(私にも6歳の息子と1歳の娘が居ます。良くわかります!!!)

そこで今回は、 「受け口」 について少々・・・・・・とくに乳幼児期の受け口です。

受け口は小さな頃からケアすることである程度予防できます。
幼児期の受け口になる原因には、遺伝的要因環境的要因があります。

ここで、「受け口の原因」について・・・・

受け口が起こってしまう様々な原因について説明します。

人は様々な身体の歪みを、自然に治そうとする力が働きます。
最近ではよくしられるようになった「自然治癒」という働きです。

しかし、人は「個々で違った癖」があります。

癖は日常生活で知らず知らずとってしまう姿勢などのことで、主に、顔に起こる歪みの原因となるのが・・・・・頬杖をつく、かた噛み(右側ばかり食事時に使うなど)
寝相(いつも同じ寝方をする)ストレスによる歯ぎしり
偏った生活態度(いつも右側にかばんを持つ同じ側の脚を組んでいる)
同じ運動を繰り返す(ゴルフ、テニス、野球)などが常に行われている。
こんな要因によって、顔が歪んでしまう可能性があります。

受け口となる原因として考えられるのは、上記の顔の歪みによって起こることが殆どです。

歪んだ顔を、自然に戻そうとする力が働きますが、その時、地球の重力が下に向いているので、少しでも右に傾いたり、左に傾いたりする癖を持っていると、傾いたままの状態で重力を受ける為、傾いている側と反対方向に回転しようとする力が働いてしまうのです。

ここで上手くバランスを取ること機能が働かなければ、それと同時に成長が重なった時、下顎が動いてしまいます。

そして下顎が奥に引っ込んでしまったり、出てきたりします。ここで、下顎が出てきた場合が受け口になります。

上記のことはいわゆる環境的要因」です。

加えて、本人にはどうすることもできない「遺伝的要因」もあります。
遺伝の場合はどうすることもできませんので、治療にあたって頂くしかありません。また、舌の大きさ、舌に常に力が掛っているなども原因の一つであるいえます。

知らない間に、舌で前歯の舌側にある歯を前方に向かって押している、そんな癖がある場合は、下顎が出てくる可能性を持っています。

 

また、鼻咽腔疾患といって、お鼻が悪い場合など呼吸なども影響しているといわれています。鼻づまりも良くない結果を招く要因になります。

遺伝的要因が強い場合は、成長期にアゴが発達しある程度しょうがない事がありますが、環境的要因は出来る限り予防や治療で最小限に抑える、または、防ぐことができます。

 

例えば、赤ちゃんの頃からの寝かせ方などで簡単に顔やアゴが歪んでしまう事があります。

時期としてはちょうど首が据わるまでといわれていて、その頃までに偏った寝かせ方により、顔が歪んでしまうことがあります。逆言えばそれを防ぐことで受け口も同様に予防することができるというわけです。kaeru01.gif

しかし、受け口の場合は、下アゴがずれてしまうことで起こっています。それは体全体に悪影響となる場合を多く含んでおり、そのまま放置してしまうと、容姿だけでなく、身体の不調に繋がりかねません。
なるべく偏らない寝かせ方を心掛け、度が過ぎた柔らかいものだけを食べさせすぎるのもよくありません。身体同様にすべてバランス良く行ってあげることが重要であると言えます。

しかし、もし受け口となってしまったら、少しでも早い段階で診察を受けてください!
より良いタイミングで治療にあたることで、治りやすいということはもちろん、治療期間も減らせる可能性があります。

容姿のコンプレックスはその子の人格形成に大きく影響することは言うまでもありません。また、健全な精神育成のために正しい治療を行ってあげるのが一番です。

専門的な研鑽を積んだ矯正専門医にじっくりとご相談され、十分な効果が得られるように治療にあたって上げてください。 もし、お子さんが成長し、アゴも骨格的にズレてしまった場合でも、外科矯正治療という選択肢もあり、必ず治ります。

そして、外科矯正治療では、指定された医療機関(育成医療・更生医療)では、健康保険が適応になります。nurse.gif

いずれにせよ、予防と正しい治療法・タイミングが非常に大切です。

村田歯科医院/村田歯科 横浜矯正歯科センター  村田正人

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